【高尾山薬王院の除災開運お守り】大天狗と小天狗の勇ましき競演

東京
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赤く燃える大天狗の活力で開運を引き寄せる

第86回目は東京都八王子市高尾町にある
高尾山薬王院の「除災開運」お守りです。
お守り代800円(授与時)。

劇画タッチの筋肉質な大天狗が
力強く「開運」を叫んでいる
ようにも見えます。
この勇ましさを味方につければ
我が運も開けてくるように思えます!

高尾山は秋が本格シーズンでもあるので
紅葉色がとてもマッチ。
「開運」と「高尾山」の文字が金色なのも
好相性です。
また
山伏衣装に陰影感を出すことで
躍動感と剛健さを
演出しているようにも感じます。

白色の天狗の羽が
アクセントになっていて、
お守り全体をシックに沈ませてない
工夫も見て取れます。

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クールにいでる小天狗の神通力で災難を近づけない

裏面です。
というか表面!

その証拠に
結び目が「二重叶結び」になっています。
これはお守りのおもて面に採用される
とても縁起のいい結び方。
それが見えるということは
こちらも表面になるわけです。

両方がおもて面。
横から見ると分かります。
2枚のお守り袋がドッキングした
ような作りになっています。↓

このお守りは
単独でも成立する
除災お守り
開運お守り
でありながら、
除災+開運の2重のご利益を入手できる
お得なお守りなのです!

除災側の小天狗も
猛々しくてカッコいいですね!

色みに関しても工夫が感じられます。
開運側は紅葉色。
除災側は草色。
赤系と緑系です。
この2色は反対色でもあるので、
お互いが同等レベルで存在感を発揮しているのです。

うまく作ったなあ!
本当に感心します。

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お守りに迷ったらジャンボお守りはいかがでしょうか?

今回はもう1体お守りを紹介します。
お守り代1000円(授与時)。↓

オーソドックスな
秋らしいもみじがきれいなお守りです。
立体感を感じますね。

一見普通ですが、
このお守りはジャンボサイズなんです!
どのくらい大きいかというと
このくらいです(上段中央)。↓

”ジャンボお守り”の2つ下には
除災開運お守りが見えています。
大きさの違いが分かるでしょうか?

分からない方は
こちらはどうでしょう。↓

ICカードとの比較です。
ICカードよりも2回りほど大きいです。
こんなにビッグサイズなお守りは
他にあるのだろうかと思います。

裏面です。↓

おもて側と同じようなもみじの葉が
あしらわれているのかと思いきや、
かわいいもみじの木がドンとあるのみ。
これはこれでチャーミングですね。
「大本山高尾山」と書かれています。

高尾山に行ったら
記念にいただきたいお守りのひとつです。

高尾山薬王院のお守り紹介はこちら

高尾山薬王院とは以下のようなところです。

高尾山薬王院公式ホームページ
高尾山にある高尾山薬王院は真言宗智山派の大本山で、正式名称「高尾山薬王院有喜寺」(たかおさん やくおういん ゆうきじ)という。
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高尾山薬王院へ向かう途中にも見どころがたくさん

高尾山といえば
2007年にミシュランガイドで三ツ星を獲得した
世界一登山客の多い山。
2020年に東京都で初めて
文化遺産にも認定されました。

京王線高尾山口駅を降り、
歩いて約5分。
ケーブルカーの清滝駅が
高尾山へ登る出発点となります。↓

しかし、
今回はケーブルカーには乗らずに、
駅の右側にある1号路(表参道コース)から
高尾山薬王院、さらには山頂を目指します。↓

登り坂が続きますが、
1号路は道が舗装されているので歩きやすいです。
初心者コースともいわれ、全長3.8kmあるそうです。

こういう大木を見ると自然の凄さを感じます。↓

途中に金毘羅さんへ向かう道があるので、
そちらへ向かいたいと思います。
道が土に変わりましたね。↓

ここは金毘羅台コースともいわれています。
”台”ということは
見晴らしのいい展望台があるということですね。
このような素晴らしい景色が見えます。↓

ずっと先にあるのは新宿です。

金毘羅さんもしっかりおられます。↓

1号路に戻って上を目指します。↓

ケーブルカーの高尾山駅を過ぎてほど近く。
売店があります。↓

下から歩いて行くと
ちょうどお腹がすくタイミングで
だんご屋さんがあるので
ついつい買いたくなるんですよね。
人間の腹の減り具合を
ちゃんと計算しているなって感じがします!

だんご屋さんの向かい側には
霞台という展望台があります。
ここから見る景色もまた絶景です。↓

霞がかっていなければ
横浜のランドマークタワーや
江の島が見えるそうです。

有名な十一丁目茶屋もあります。↓

1899年創業の老舗の茶屋。
店名の「十一丁目」は
薬王院から十一丁の距離に立地しているからだそう。
※十一丁は1.2kmです。

十一丁目茶屋を過ぎると、
八王子市指定天然記念物にもなっている
たこ杉があります。↓

高さ37m、樹齢およそ450年の大杉です。
たこ杉は
その昔、参道開削のときに
盤根がわだかまっていたため
伐採しようとしたところ、
一夜にして根が後方に曲折した
との伝説があります。
また、
その根がたこの足に似ている理由から
そう呼ばれるようになったといいます。

根っこに穴が開いていることから
この部分はたこ壺とも呼ばれています。↓

2007年から柵が設けられ、
触ることができなくなりました。

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苦抜け門と三密の道は個人的におすすめスポット

たこ杉を過ぎると
高尾山薬王院の入り口ともいうべき
浄心門が現れます。↓

浄心門を入ると
すぐ左に神変堂(じんぺんどう)があります。↓

お堂には神変大菩薩が安置されています。
足腰心身の健康にご利益があるといわれています。
「南無神変大菩薩」と唱えましょう!

浄心門を境に
参道の左右には燈籠が現れます。↓

男坂です。↓

男坂は108段あります。
これは煩悩の数といっしょ。
「南無飯縄大権現(なむいづなだいごんげん)」と
唱えながら
一歩ずつ踏みしめて
石段を上っていくといいそうです。
ちなみに
飯縄大権現とは高尾山薬王院のご本尊です。

参道から右へ外れるようにあるのが
苦抜け門と三密の道です。↓

「苦」をモチーフにした門を入ると、
三密の道といわれる上り階段が。

仏教では、
人間の日常生活は身(身体)・口(言葉)・意(心)の
働きから成り立っていると考えられています。
これを三密といい、
煩悩の元であるともいいます。
三密の道を歩くときは
煩悩を消すことに集中を!

三密の道を上がり切ると。↓

苦抜け門の出口らしきものがあります。
出口を抜ければ極楽か!?
極楽(仮)にある白い建物は
仏舎利塔です。↓

釈迦(しゃか)の遺骨を納めているとされる塔です。
やっぱり極楽だ。

参道へと戻ります。↓

道なりをずっと歩いて行くと
山門(四天王門)へと到着です。↓

別名、四天王門でありますから、
門には四天王がおります。
四大守護神ともいいます。

まずは、増長天。↓

剣を手にして勇ましく
無数の鬼をこらしめる。
おごれる心を打ちのめし
安らかな社会を守ります。

続いて、持国天。↓

鎧兜に身をかため
鋭い独鈷(どっこ)を光らせる。
心の悪魔を打ち砕き
清らかな社会を守ります。

さらに、多聞天。↓

宝塔槍を手に持って
素直に耳をかたむける
福徳たちまち集まって
豊かな社会を守ります。

最後に、広目天。↓

軸と筆とを手にもって
澄んだまなざしさしむける
広く見る目でしっかりと
大きな社会を守ります。

高尾山の天狗様です。↓

高尾山は昔から神仏の力に満ちた霊山で、
山伏が修行を積む場でした。
その修行の守り神として天狗が住むと
信じられてきました。
それのみならず、
日々、精進努力する人々にも
困難を乗り越える力を与えると
いわれています。

縁結びのスポットである
倶利伽羅堂。↓

中央に配された2神の龍が絡みつく剣は
「むさぼり・怒り・愚か」の
三毒を破る「不動明王の剣」です。
男女の縁に限らず、
さまざまな縁を得られるご利益があるとのこと。

龍の左右にぶら下がっているものは鈴。
鈴に名前を書いて
開運縄に結びつけ、
鈴を鳴らしてお祈りをすれば、
きっと願いが叶うはず。

お守り授与所です。↓

お守り、お札、木札ともに種類が豊富。↓

一覧表みたいになっていると
見やすくていいですね。
高尾山薬王院さんの優しさを感じます。

創建当初に薬師如来をご本尊としたことから薬王院という名に

授与所を過ぎたあと、
右を向くと上り階段が。
見上げてあるのは仁王門です。↓

厄除開運と書いてあります。
朱色の鮮やかな門ですね。

門の表側には「阿吽(あうん)」を示す
金剛力士像が建っております。

門の裏側(本堂側)には
右側に大天狗の像、
左側に小天狗の像があり、
この2体もまた「阿吽」を示しています。
羽うちわを持った
右の天狗は開運大天狗。↓

口元が「あ」に見えませんか?

刀を手に持ち、鳥のくちばしをした
左の天狗は厄除小天狗。↓

口元が「うん」になっていますよね?

大天狗が開運で、
小天狗が厄除けというのは、
「除災開運」お守りの天狗と合致しています。
ちゃんと辻褄が合うことは重要ですよね。

仁王門をくぐれば本堂です。↓

薬師如来と飯縄権現が祀られています。

744年(天平16年)、
聖武天皇の勅命により東国鎮護の祈願寺として、
行基菩薩によって開山されました。
その際、ご本尊として薬師如来が安置されたことから
薬王院という名がつけられました。

1375年(永和年間)に
京都の醍醐山から俊源大徳が入山し、
今のご本尊である飯縄大権現(いづなだいごんげん)
を奉祀して中興しました。

飯縄大権現とは
平安時代に長野県飯縄山上(現在の飯綱山)に奉られた飯縄権現が原点です。
不動明王を仮の姿として衆生を救済する徳を持った仏神であり、
歓喜天、迦楼羅天、荼枳尼天、宇賀神(弁財天)の
五相合体の姿をしているといわれています。

戦国期、
飯縄大権現は戦国武将の守護神として崇敬され、
上杉謙信や武田信玄の兜表にも奉られます。
江戸時代に入ると、
徳川家(特に紀州家)との仏縁により
隆盛を迎えることとなりました。

現在は真言宗智山派の大本山として
「成田山新勝寺」
「川崎大師平間寺」
「高尾山薬王院」が
三大本山として知られております。

安寧の世を願う「世界平和」。
その背後には
心も体も健康を意味する
「身体健全」の文字。↓

「世界平和」の右に写る
大天狗の顔が迫力満点!

「すべての人々が物が豊かで暮らしを楽しむ」を
意味する「萬民豊楽」。
その後ろには長生きを
意味する「寿命長久」の文字。↓

「世界平和」「身体健全」「萬民豊楽」「寿命長久」
すべてが揃う世の中であれば最高ですよね。

本堂の右側には良縁成就の神様といわれる
愛染明王が祀られる愛染堂があります。↓

建立は1994年。
お堂の外に設けられた柵に
5円玉を赤い糸で結んで奉納すると
良縁に恵まれるといいます。

本堂脇には階段が。↓

鳥居が見えます。↓

神仏習合時代の名残が今なお息づいています。

階段を上り切って
本社に到着です。↓

飯縄権現が祀られています。
薬王院飯縄権現堂ともいわれおり、
狛犬の代わりに天狗がおられるというのが特徴です。

本社の彫刻や装飾の凄いこと!
この細かさはまさに匠の技。↓


海老虹梁(えびこうりょう)の何たるや!
「海老」を通り越して「龍」ですね。↓

主柱と向拝柱を結ぶ湾曲した虹梁(こうりょう)は
海老の形に似ていることから
海老虹梁といいます。
この繊細さは神業です。

あっぱれ。↓

本社は江戸時代後期の代表的な神社建築で
1952年(昭和27年)に
東京都指定有形文化財に指定されています。

1729年(享保14年)に本殿が造られ、
1753年(宝暦3年)には幣殿と拝殿が建立されました。
1805年(文化2年)、1965年(昭和40年)、1998年(平成10年)
に大改修されています。

ここまで歩いて来たなら
高尾山の山頂まではもう少し。
行かない手はありません。
行きましょう!
道がちゃんと舗装されているので歩きやすい。
登り坂だけど。。↓

山頂に到着です。↓

標高599.15m。
世界一登山客の多い山。
老若男女誰でも遊べるスポット。

山頂から見られる景色がこちら。↓

すべての山に名前がついているようなのですが、
たくさんありすぎて、
どれが何という山なのかよく分かりません。。。

高尾山へお出かけするには秋がベスト。
真っ赤な紅葉を目にすることができたなら
一生の思い出になるのではないでしょうか。

ぜひともお出かけしてみてください!
お土産はお守りでキマリ!!
空気がおいしい。

住所:東京都八王子市高尾町2177
アドレス:ケーブルカー清滝駅までは京王線高尾山口駅より徒歩3分
https://www.takaosan.or.jp/


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