【善光寺の身健全守・心健全守】「身」と「心」が一体となり健全と成す

長野
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金の「心」。銀の「身」。2体を合わせて「健全」とともに「立葵」が完成

記念すべき第100回目は長野県長野市にある
善光寺の「身健全守」と「心健全守」です。
お守り代は各800円(授与時)。

こちらはセットではなく、
別授与となっておりますのでご注意ください。

では、なぜいっしょに紹介したのかというと、
2体を合わせることで写真のように
善光寺の寺紋である「立葵(たちあおい)」が
完成するからであります。

さらに
「身健全守」は銀。
「心健全守」は金。
色の構成からして
2体をいっしょに拝受されることで
健康お守り
として完結されるものであります。

そもそも健康とは
「身」と「心」の両方が
健全だからこそ成り立つもの。
どちらかが欠けてはいけません。
例えるなら
車の車輪のように
両方がバランスよく
グルグル回るようなものです。

「身」と「心」どちらも「しん」と読みます。
これこそ
2つが表裏一体である証ではないでしょうか。

ちなみに
単体になるとこのような形になります。
「心健全御守」です。↓

「心健全御守」の
ベースカラーは金色。
薄型カードタイプになっており、
中央に「心」の一文字が入っています。
まわりに描かれているのは雲になります。

迷いや不安、
緊張で固まった心を解きほぐし
健やかで安らかな心に整えます。

「身健全御守」です。↓

「身健全御守」の
ベースカラーは銀色。
薄型カードタイプになっており、
中央に「身」の一文字が入っています。
まわりに描かれているのは雲になります。

病気や災いを避けて
いつまでも健やかに、
ご自身や大切な方の身体を
お守りします。

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善光寺の寺紋「立葵」は開祖である本田善光の家紋

裏面です。

左右の四角い穴が
まるで目のようで
覆面レスラーの顔みたいです。

窓から見えるのは
善光寺の寺紋「立葵」です。
もともとは善光寺を開いた御開山、
本田善光の家紋でした。

正式には
「右離れ立葵」というようです。↓

中央ではなく
やや右に縦線が入っています。
これが
「右離れ」だそうです。
ということは
「左離れ」もあるそうです。

ちなみに
「葵」は歴史的仮名遣いでは
「あふひ」と書きます。
「逢ふ日」と掛詞になるため
和歌には好まれて使用されていました。

善光寺のお守り紹介はこちら

善光寺
身は茲に心は信濃の善光寺 導き給へ弥陀の浄土へ。信州善光寺は、一光三尊阿弥陀如来様を御本尊として創建以来約千四百年の長きに亘り、阿弥陀如来様との結縁の場として民衆の心の拠り所として深く広い信仰を得ております。
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珍しい無宗派のお寺だからこそ訪れやすい

日本中には有名なお寺がたくさんあります。
こちらの善光寺も日本を代表する
お寺であるのは誰もが認める
ところではないでしょうか。

善光寺へ訪れた日、
信号機のところで結婚式を挙げたばかりの
新郎、新婦に出くわしました。↓

紅白のめでたい傘を差していましたので
つい撮影してしまいました。
神社仏閣へ行った際、
結婚式に遭遇すると運が上がるといわれます。
とてもありがたいですね。

新郎、新婦が立っている道を
ずっと奥へ進むと
仁王門があります。↓

現在の仁王門は
1918年(大正7年)に再建されました。
間口は約13m、奥行きは約7m、高さは約14m。
「定額山」と書かれた額は
伏見宮貞愛(さだなる)親王の
ご筆によるものだそうです。
「定額山」は善光寺の山号です。

向かって左。
口を開けているのが阿形(あぎょう)像。↓

向かって右。
口を閉じているのが吽形(うんぎょう)像。↓

仁王門を入ると仲見世です。↓

仲見世では
お土産屋さんをはじめ
おしゃれなカフェやスイーツ店などが軒を連ね、
食べ放題、飲み放題、買い放題、好き放題!
買いたいもの、食べたいものがありすぎて
なかなか前へ足が進めませんでした。

おやきやソフトクリームを横目にしながら
まっすぐ歩いていき、
山門の手前までやって来ました。
そこに建っていたのが
六地蔵です。↓

六地蔵はわれわれが輪廻を繰り返す
6つの世界に現れ、
迷いや苦しみから救ってくださる菩薩。
向かって右から
地獄界、飢餓界、畜生界、修羅界、人界、天界
の地蔵菩薩です。
地獄界のお地蔵様が蓮台から片足を出しているのは
一刻も早く衆生(しゅじょう)を
救いにいこうという気持ちの顕れなのだそうです。

山門(三門)です。↓

1750年建立。
重要文化財に指定されています。

上層部は拝観可能となっており、
中には文殊菩薩騎獅像、
四天王像、
四国八十八ヶ所霊場ゆかりの仏像などが
安置されています。

山門の額は鳩字で書かれていることで有名です。
五羽の鳩が隠されているそうです。↓

善光寺詣のベテランの方によると
「善」の字は牛の顔だんだそう。
善光寺といえば
「牛にひかれて善光寺詣り」という伝説があります。
そのお話とかけた部分もあるのでしょうね。

お話の内容を知りたい方はこちらをどうぞ。
マンガなので読みやすいです。↓

NPO長野県図書館等協働機構/信州地域史料アーカイブ
長野県下の図書館はじめ、博物館、文書館等には膨大な地域史料が保存されています。これらの地域史料は大変貴重で有用なものが多く、その地域のお宝ともいえます。 信州地域史料アーカイブは、NPO長野県図書館等協働機構(長野県図書館協会)が中心となり...

本堂です。↓

本堂は642年の創建以来、
十数回の火災におっており、
現在の建物は
1707年(宝永4年)に再建されたものです。
間口は約24m、奥行きは約54m、高さは約26m。
江戸時代中期を代表する仏教建築として
国宝に指定されています。

本堂は
入り口を俗世とし、
最奥を極楽とした
内部空間が広がっています。
外陣(げじん)には人間を裁く閻魔大王、
内陣は俗世の救済者である弥勒菩薩と
地蔵菩薩が配されています。

こういった仏様は写真NGですので
訪れた際に確かめていただければと思います。

最も奥の瑠璃壇(るりだん)には
絶対秘仏の一光三尊阿弥陀如来像
(いっこうさんぞんあみだにょらい)が
安置されています。
こちらは訪れても見ることはできません。
一光三尊阿弥陀如来は
552年の仏教伝来の際に、
百済から渡ってきた仏像で
日本最古の仏像といわれています。

床下の白い部分に注目してください。↓

床下は約45mの
真っ暗闇の回廊になっており、
「お戒壇めぐり」をすることができます。
通路途中の「極楽の錠前(じょうまえ)」は
秘仏のご本尊、善光寺如来と結ばれており、
触れることで
直接ご縁を結べるといわれています。

経蔵です。↓

1759年建立。重要文化財です。
中央には八角形の回転式輪蔵(りんぞう)があり、
その中にはすべてのお経を網羅した
一切経が収められています。
輪蔵腕木がついており
押し回すことで、中の経典をすべて読むことと
同じ功徳を得られるといわれています。

仏足跡にも注目です。↓

お釈迦様の足跡を
石に刻んだものだそうです。
古代インドで仏像が造られるようになる前から
お釈迦様を表す象徴として
拝礼の対象とされてきたとのことです。

歴代回向柱(えこうばしら)納所
も見逃せません。↓

右から古い順に並んでいます。

回向柱とは
数え年で7年に一度行われる
善光寺最大の行事、前立本尊御開帳において、
本堂前に建てられる高さ10mの柱のこと。
御開帳が終わると
専用の場所に納められ、
歴代の回向柱とともに
徐々に土に還っていきます。

短くなったものは
土に還っている証拠です。
自然の営みを感じますね。

爪彫如来像が安置されたお堂です。↓

浄土真宗の宗祖、親鸞が善光寺に滞在していた際、
爪で彫ったという阿弥陀如来が安置されています。
眼病を直してくれる仏様として
篤く信仰されています。

そしてこれこそ
見るべきオブジェではないでしょうか!
善光寺の隠れ像、
乳牛親子の
「善子(よしこ)さん」と「光子(みつこ)さん」。↓

森永乳業さんが寄贈しました。
なかなかおもしろいことを
してくれますね!

これを認める
善光寺の懐の深さにも感服です。

素通りされがちなところに
建っていますので
ぜひ見つけて
なでなでしてあげてください!

善光寺は特定の宗派に属さない
無宗派のお寺です。
だからこそ訪れやすいともいわれています。
江戸時代には
「一生に一度は善光寺詣り」という
言葉が生まれたほど。

一度ならず、二度も三度も何度も
行きたくなる善光寺。
また訪れたいですね。

お守りもたくさんありましたので
時間をかけてじっくりゆっくり
選びたいですね!

善光寺は
善光寺大勧進や善光寺大本願と
セットで参拝を!

【善光寺大勧進の御縁守】絶対秘仏の善光寺本尊を華麗な花で表現
デザインしたのは現代アーティストの越ちひろさん 103回目は長野県長野市にある善光寺大勧進の「御縁守」です。お守り代700円(授与時)。 エキゾチックでありながらどことなく和モダンな香りが漂う、2022年善光寺御開帳を記念して作られたお守り...
【善光寺大本願の御守 堪忍袋】アンガーマネジメントの秘密兵器
堪忍袋、堪忍袋、堪忍袋……。怒りたくなったら唱えよう 第94回目は長野県長野市にある善光寺大本願の「御守 堪忍袋」です。お守り代700円(授与時)。 自らを戒める(自戒)お守りはお寺だからこそかと思います。おこり虫堪忍袋に閉じ込めて今日一日...

住所:長野県長野市大字長野元善町491
アクセス:JR長野駅より「善光寺方面行き」バスに乗り、善光寺大門のバス停で下車。
https://www.zenkoji.jp/

長野
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