天の川を挟んだ上下の星が織姫と彦星
お守りコレクションblog
第197回目は大阪市中央区にある
七夕神社のむすび守です。
初穂料1000円(授与時)。
深い青の地色は夜空をイメージ。
左上と右下に配された星は織姫と彦星。
左上の星はやや小ぶりなので織姫、
大きい右下のほうが彦星となるのでしょう。
その二星を分けるがごとく斜めに入った
無数の点は天の川です。
キラキラとして美しいですね。
天の川の真ん中には「縁」という文字。
一年に一度、7月7日のみ会うことが許された
七夕伝説がこのデザインになっているのは一目瞭然です。
そもそもの七夕伝説。
うっすら覚えているけど、
きちんと記憶はしていない。
そのような方が多いのではないでしょうか。
ストーリーは以下となっています。
七夕伝説
夜空にきらめく天の川。
そのほとりで天の神さまの娘「織姫」が世にも美しいはたを織っていました。
織姫ははたを織るのに一生懸命で、自分の身だしなみは二の次。そんな姿をかわいそうに思った天の神さまは娘にふさわしい婿を探すことにします。
天の神さまが天の川の岸辺を歩いていると、牛の世話をしている若者と出会いました。
名を「彦星」といい、牛に水をあげたり、畑仕事に精を出したりと、休む間もなく仕事をしています。
天の神さまは織姫の結婚相手に彦星を選びました。
二人は結婚し、とても仲の良い夫婦になりました。
しかし、仲が良すぎて遊んでばかり。仕事をしません。
織機はほこりをかぶり、彦星は牛の世話も畑仕事もしなくなりました。
心配した天の神さまは注意をしましたが、二人は言うことを聞きません。
織姫がはたを織らなくなったので空の神さまたちの服はもちろん、天の神さまの服もボロボロになってしまいました。彦星も仕事をしなくなったので、作物はすっかり枯れて、牛は病気になってしまいました。
ついに怒った天の神さまは織姫を天の川の西へ、彦星を天の川の東へ引き離しました。そうして二人は広い天の川をはさんで離ればなれになり、お互いの姿を見ることさえできなくなりました。
織姫はは毎日泣きくらすばかりではたを織ろうとはせず、彦星も家に閉じこもったまま。
困った天の神さまは二人に言いました。
「以前のように毎日まじめに働くのなら、一年に一度だけ会うのを許そう」
その言葉に、織姫と彦星は心を入れ替えてまじめに働き始めました。一年に一度とは7月7日の夜。織姫は前にもまして美しいはたを織るようになり、彦星も一生懸命に牛を世話し畑を耕したので、牛は元気を取り戻し畑にも豊かな作物が実りました。
そして7月7日の夜になると、織姫と彦星は天の川を渡り、一年に一度のデートを楽しむようになりました。雨の場合は、カササギという鳥の群れがやってきて、天の川の中に翼をつらねて橋となり、二人を会わせてくれるのでした。
七夕伝説を読み返すと
忘れていたことばかりで新鮮そのもの。
恋愛とはある意味、人間(神様?)を堕落させ、
そして遠距離恋愛が愛を育むのだと再認識しました。
そういうのって今も昔も変わらないんですね。
七夕とは、古い神事である棚機(たなばた)が由来との有力説
裏面です。
神社名、七夕神社の上に描かれているのは五七桐。
今回の七夕神社は大阪城豊國神社の境内社であるため
本社の社紋が採用されているわけです。
背景に描かれているのはいったい何でしょうか?
織姫と彦星が会うことができるように
天の川に橋が架かる様子を表現しているのでしょうか。
最初に見たときは
するっと伸びた笹にたくさんの短冊が
掛かっている状態のデフォルメかと思っていました。
果たして何を描いているのか
真相はやぶの中です。
そもそも七夕の由来とは?
有力な説のひとつが棚機(たなばた)。
乙女が着物を織って棚にそなえ、
神さまを迎えて秋の豊作を祈り人々の穢れを祓う、
日本の古い禊ぎ行事です。
選ばれた乙女は「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれ、
川などの清い水辺にある機屋(はたや)にこもって
神さまのために心をこめて着物を織ります。
そのときに使われたのが「棚機(たなばた)」という織り機。
やがて仏教が伝わると、
乞巧奠(きこうでん)という中国の行事と融合し、
お盆を迎える準備として7月7日の夜に行われるようになりました。
七夕を「たなばた」と当て字で読んでいるのも、
ここから来ているといわれています。
今回の七夕神社は大阪城豊国神社の境内社。↓
以前、大阪城豊國神社を紹介しておりますので
こちらもぜひチェックしてください。↓
大阪城豊國神社や七夕神社とは以下のようなところです。↓
年に一度の七夕の日に最も輝く神社
七夕神社の本社である大阪城豊國神社は
その名のとおり、大阪城内にある神社です。
こちらが表鳥居。↓
駐車場があり、広々としています。
白い大鳥居をくぐれば
ご祭神である豊臣秀吉の像が建っています。↓
裏鳥居です。↓
こちらは歩いて来られる方のみとなります。
境内に入ると
七夕の季節には
七夕神社のまわりにはたくさんの飾り付けが
なされていますので
すぐに見つけられるかと思います。↓
短冊以外にも風鈴などがあり、
涼しい音色を奏でていました。↓
和紙で作られた花の飾りがかわいいですね。↓
わたくしも短冊に願い事を書きました。
恥ずかしいのでぼかしています。↓
七夕神社は
かつては、現在の北区東天満に
無各社 七夕稲荷神社として祀られておりましたが、
明治期の神社合祀政策により、
1907年(明治40年)に白玉神社(1881年12月に豊國神社境内に遷座)と
合祀されたと伝わっております。
一年に一度の7月7日。
七夕神社で良縁祈願をし、
「むすび守」を拝受してください!
住所:大阪府大阪市中央区大阪城2-1
アクセス:JR大阪環状線「森ノ宮駅」より徒歩13分
大阪メトロ谷町線、中央線「谷町四丁目駅」より徒歩13分
大阪メトロ長堀鶴見緑地線「森ノ宮駅」より徒歩13分
https://www.osaka-hokokujinja.org/
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