【牛嶋神社の御守】牛のチャームがついたオリジナルなお守り

東京
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チャームは牛嶋神社のシンボル、撫で牛か!?

お守りコレクションblog
第202回目は東京都墨田区向島にある
牛嶋神社の御守です。
初穂料700円(授与時)。

雲の柄をあしらった白を基調としたお守りです。
手描きのようなぬくもりのある曲線が
お守りに柔らかい印象を与えていますね。

クリーム色っぽく写っているのは
縁取っている金色の影響を受けているからであります。

紐のところに鈴があり、
もう一つチャームのようなものがありますね。
これは何でしょうか?

です。↓

牛嶋神社ゆえの牛の飾りもの。

境内にある撫で牛に似ていますね。
特に、耳の形や角の先端が下を向いているあたりが。↓

自分の悪い部分と同じ場所を撫でると、
病が治るといわれています。
牛嶋神社の撫で牛はそれだけでなく
心も治るというご利益も信じられているそうです。

ということは
牛のチャームを撫でれば
撫で牛と同じ効果が得られるのでしょうか?

こちらの撫で牛は
1825年(文政8年)に奉納されたといわれ
それ以前は牛型の自然石だったそうです。

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裏面には2つの社紋のうちの「丸に剣片喰」が描かれている

裏面です。

裏面も雲のデザインです。
しかし
おもて面のとは違い、
雲と雲の間に隙間があり、
筋斗雲のような形になっています。

真ん中にある社紋は丸に剣片喰(まるにけんかたばみ)
片喰(かたばみ)は、ハートの形をした葉を持つ多年草です。
葉っぱが少しかまれたように欠けている様子から
片喰と名付けられました。
根づきが良いため、
一度その土地で成長すると、
払っても払っても新しい芽を出すといいます。
そのことから
子孫繁栄の意味があるといわれています。

なぜ剣という物騒なものと
くっついているのでしょうか?

古代の刀剣は武器としてだけではなく、
「邪気を払い清める」祭祀用の祭器としての側面もありました。
そのような意味合いから片喰と剣が融合して
丸に剣片喰が誕生した見る節があるそうです。

牛嶋神社にはもう一つ社紋があります。
九重菊です。↓

十六葉菊を大中小の三段に重ねて
九重に重なった紋。
とても重厚感がありますね。

牛嶋神社とは以下のようなところです。

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都内に3か所しかない三輪鳥居。その一つが牛嶋神社に!

東武伊勢崎線とうきょうスカイツリー駅が最寄り駅。
東京スカイツリーのお膝元。
隅田川沿い。
隅田川を渡れば浅草。
そのような下町に牛嶋神社は鎮座しています。↓

とうきょうスカイツリー駅から歩いて行き、
三ツ目通りと合流したろころに
牛嶋神社の大鳥居が見えます。↓

扁額にはしっかりと牛嶋神社と書いてあります。↓

大鳥居をくぐり小道を進みます。
そうして境内へと到着です。↓

境内へ入りますと
すっきり清潔感に満ちあふれ、
手入れが行き届いているのが実感できます。
落ち葉一つないのはすごいことですね!↓

右奥に牛嶋神社の見どころの一つ、
三輪鳥居が見えますね。

こちらが三輪鳥居を正面から写したものです。↓

明神鳥居を基本とし、
その両端に脇鳥居(わきとりい)と呼ばれる
小さな鳥居が設けられています。

牛嶋神社の三輪鳥居は
2018年秋の台風24号で倒壊してしまい
再建されたものです。
都内で3か所、全国でも数少ない希少価値の高い鳥居です。
再建するにあたり、
主柱に樹齢170年の天然の吉野桧を使用。
すべて国産の桧材(吉野桧・木曽桧)を用いて、
宮大工による伝統工法にて
飾り金物の取付以外、
釘は一本も使用していません。

斜めから撮影すると
鳥居のシャープさが際立ちます。↓

鳥居には牛嶋神社の
2種類の神紋が入っています。
丸に剣片喰。↓

九重菊。↓

黄金の社紋が太陽にあたって
キラキラしています。

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撫で牛のよだれかけには子どもが健康に成長するというご利益が

三輪鳥居をくぐる前に。
右へ向かいますと、
撫で牛がおられます。↓

こちらを見てるような気がするのはわたくしだけでしょうか。。

繰り返しになりますが、
撫で牛は1825年(文政8年)に奉納されたもの。↓

赤いよだれかけが気になります。
何か意味があるのでしょうか?
あります!
子どもが生まれたときによだれかけを奉納し、
これを子どもにかけさせてあげると
健康に成長するという言い伝えがあるそうです。

自分の悪い部分と同じ場所を撫でると病や心が治るという以外にも、
そういうご利益もあるのですね!
なんと万能な撫で牛なのでしょう!

かつて隅田川沿いのこの周辺は
牛嶋(島)と呼ばれていたそうです。
牛嶋神社は牛の御前という名称でした。
明治以前は本所表町の牛宝山明王院最勝寺が
別当として管理していましたが、
明治に入り神仏分離が行われ
地名を取って現在の社名に改められました。

しかも
今では考えられませんが、
文武天皇(701年~704年)の時代には、
このあたりは国営の牧場だったそうです。
その流れから牛嶋(島)となったともいわれています。

国営の牧場は全国に官牧(かんまき)が39か所、
天皇の勅使による勅使牧(ちょくしぼく)が31か所あったそうですよ。

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狛犬だけでなく狛牛も神社を守っている

いよいよ三輪鳥居をくぐると
すぐ目の前には拝殿が。↓

860年(貞観2年)に慈覚大師の御神託により創建。
ご祭神は
須佐之男命(すさのおのみこと)
天之穂日命(あめのほひのみこと)
貞辰親王命(さだときしんのうのみこと)

関東大震災後の帝都復興計画事業により
向島5丁目から現在の向島1丁目に遷座されました。
そのときに新築されたのが今の社殿で、
1932年(昭和7年)に竣工しました。

社殿とは?
本殿、幣殿、拝殿を総称した言い方です。
参拝者が拝礼する、一番手前にある建物が拝殿。
次に、神さまにお供え物をするための建物である幣殿があり、
一番奥に神様がいらっしゃる本殿があります。
本殿内部は立ち入ることも見ることも基本的にはできません。

拝殿の両端には、牛嶋神社だけに狛牛がおります。↓

狛牛の奥には
1729年(享保14年)に奉納された
墨田区最古の狛犬がおります。↓

神社の守り神というより
笑い神ですね!
笑う門には福来るを地で行く縁起物といった印象です。

さらには
獅子山の狛犬も。↓

迫力がハンパじゃない!
1827年(文政10年)に奉納されました。
獅子は子どもが生まれて三日たつと
千尋の谷に突き落とし、勇気を試す

という仏教説話から生まれたといわれています。

境内には包丁塚があり、
牛の石像がシンボルとなっています。↓

命に感謝するだけでなく、
命を加工するのに欠かせない包丁に感謝することを目的に
1962年(昭和37年)に建てられました。

2つの社紋、撫で牛、三輪鳥居、狛牛、
墨田区最古の狛犬など、
見どころが多い牛嶋神社。
都内でも隠れた名社の一つです。

浅草の町へ出かけて下町風情を楽しむのもいいですが、
東京スカイツリーで巨大シティを上から一望するのもいいですが、
その際は
牛嶋神社にも足を伸ばしてください!

住所:東京都墨田区向島1-4-5
アクセス:東武伊勢崎線とうきょうスカイツリー駅から徒歩約10分
※公式HPはありません

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