【氷室神社 氷の肌守】見ていると食べたくなるかき氷のお守り

奈良
スポンサーリンク

光の反射によってかき氷がいろいろな味へと変化

お守りコレクションblog
第206回目は奈良県奈良市にある
氷室神社氷の肌守です。
初穂料600円(授与時)。

鳥居の目の前にドンと置かれたかき氷。
うっすらピンク色をしています。
いちご味なのでしょうか。
おいしそうですね!

ところが、この氷の肌守
角度を変えれば別味に変化します。
斜めから撮影したら
ブルーハワイになりました。↓

レモンシロップがちょっと混ざっているみたい。

やや下めから撮ると
みぞれ味にもなります。↓

楽しいお守りですね!
夏にピッタリです。

かき氷の背後に鳥居があるということは。
かき氷を奉納しているイメージでしょうか。
だとするなら
鳥居を囲むように描かれた円のような形は
氷室神社の神様(神様の御魂)ということになりますね。
そう思う根拠となる写真を
氷室神社のHPより引用させていただきます。↓

お守りのデザインと似ていますよね!

氷室神社の氷室とは
冬に採取した氷を夏まで貯えておく穴室のこと。
氷に所以のある神社ですので
かき氷をモチーフにしても何ら違和感がありません。

スポンサーリンク

奈良時代、春日奥山に造られた氷室に氷の神を祀ったのが始まり

裏面です。

社紋と神社名が書かれています。
氷の肌守だけに
青色なのがしっくりきます。

氷室神社は冷凍、冷蔵、冷蔵技術、製氷販売業の守護神。
奈良時代に
吉城川上流の春日奥山に造られた氷室に
氷の神を祀ったのが始まりです。

昔は、冬にできた氷を夏まで保管するには
至難の業だったはず。
どうやって氷が解けないようにしていたかというと、
土を一丈(約3.03m)ほど掘り(これが氷室)、
厚く茅荻を敷いて、その上に氷を置き、草で覆ったといいます。
それだけで氷が解けないのですから、
それはそれでビックリですね!

ちなみに
わたくしにとって氷室といえば
氷室京介さんです。
BOØWYはいまだ色あせない
伝説のロックバンドではないでしょうか。

熱心なファンならば
氷室神社に参拝へあがるのでしょうね。

ライブハウス武道館へようこそ!

氷室神社のお守り紹介はこちら
※氷室神社のHPではブルーハワイに
 いちごのシロップがかかっているように見えます。

氷室神社とは以下のようなところです。

【公式】氷室神社 (奈良市)
奈良県奈良市にある氷室の守護神として祀られた氷室神社の公式サイト。
スポンサーリンク

拝殿は舞楽を上演するための舞殿も兼ねている

氷室神社は大通りを挟んで
奈良国立博物館の向かい側にありますので
見つけやすいです。↓

すぐそばには春日大社参道へ入るための鳥居もあります。

氷室神社の鳥居は両部鳥居(りょうぶとりい)。↓

控柱(ひかえばしら)という補助がついているのが特徴です。
こういった形の鳥居は雪が積もる地域に多い印象があります。

両部鳥居をくぐりますと
正面に四脚門があります。↓

1402年(応永9年)
禁裏(天皇の住居)造営の際、
旧御所の日華門と御輿宿を寄付されものが
四脚門の始まりです。

1641年(寛永18年)の禁裏造営においても
日華門の扉が下賜されました。
現在の四脚門の扉はこのときのものです。

四脚門を入ると
屋根でつながっているかのように
拝殿・舞殿があります。↓

拝殿は舞楽を上演するための舞台も兼ねています。

角度を変えるとこのような舞台になっています。
奈良市指定有形民俗文化財です。↓

奥(写真右)に見えるのが本殿です。

氷室神社は
江戸時代に朝廷や幕府の行事に参勤した
三方楽所(さんぽうがくしょ、がくそ)のひとつ、
南都方(なんとがた)楽人(がくにん)たちが拠点とした神社でした。
神主も楽人が勤めていたそうです。

拝殿は舞楽を上演するための舞台でもあり、
表門の両側にある東西廊で奏楽を行い、
そこから左方(さほう)と右方(うほう)の舞人(まいびと)が出て
拝殿で舞いを行いました。

しかし1870年(明治3年)に廃止され、
明治政府により三方楽人(奈良・大阪・京都)は国に召され、
曲や舞が一本化されていきます。
それが現在の宮内庁式部職楽部の雅楽です。

楽人の中には
上京せずに地方に残った者たちもいました。
彼らによって舞楽は独自の伝承を見せ、
奈良流を重んじる有志によって
戦後間もなく南都晃耀会が結成されました。

現在の拝殿・舞殿
建築年代は明らかではありませんが、
18世紀には現況のような
建物が建てられていたと考えられてます。

本殿に近づいてみます。↓

拝殿・舞殿との距離が狭いため
至近距離からの撮影です。

三間社流造(さんげんしゃながれづくり)
檜皮葺(ひわだぶき)。
1863年(文久3年)に造替(ぞうたい)。
※造替とは神社仏閣を造りかえること。

本殿床下の左右に二室があり、
側面に両開きの板戸があるそう。
左側の出入口には庇を設け、その屋根も檜皮葺に。
このような社殿形式は珍しく独特なものだそうです。

スポンサーリンク

氷室神社へあがったら「かき氷の献氷参拝」をおこなおう!

氷の神様がおられる氷室神社ならではなのが
かき氷の献氷参拝
純氷のかき氷をお供えするというものです。

誤解を恐れずにいうならば、
300円以上の奉賽で
かき氷を食べることができるということです。
※6月15日 – 9月15日の夏季期間中のみ。

どうすればいいのかというと
まず社務所受付で
「かき氷の献氷参拝をしたいのですが」
と申し込みます。
すると
神職さんが表に出てきてくれて
いっしょにかき氷機のあるところまで移動します。
そして
目の前でかき氷を作ってくれます。↓

ガシャガシャと氷を削る
おいしそうな音が鳴り響きます。

たっぷりの量ですね!↓

かき氷を受け取ったら
本殿の前まで移動します。神職さんは同行しません。
着いたら専用の台がありますのでかき氷を乗せます。↓

このタイミングで右のお賽銭箱に
300円以上の奉賽をします。
そして
氷の神様に感謝を捧げます。

その後、
拝殿・舞殿の右側にある直会殿の前に移動して
お好みのシロップをかき氷にかけます。↓

いちご、レモン、ブルーハワイなどがありますね。

ブルーハワイをかけましょう。↓

レモンもいっちゃいましょうか!↓

ブルーハワイレモンの完成です。
ブルー、イエロー、その2色が合わさってできたグリーン。
レインボーカラーのようできれいですね!

かき氷をおいしく完食すれば
かき氷の献氷参拝はコンプリート。

神社で食べるかき氷。
冷たくておいしいだけではなく、
カフェ、喫茶店、路面店にはない
開放感といいますか
風情といいますか
懐かしさといいますか
そういった心にまで染み入るものがあります。

奈良は日本の歴史を知るうえで絶対に欠かせない場所。
有名な神社やお寺もいいですが、
そうではない神社であっても
独自の歴史や神事がありますので
スルーするわけにはいきません。
氷室神社とはそのような神社です。

住所:奈良市春日野町1-4
アクセス:近鉄奈良駅から東へ約15分
https://himurojinja.jp/

奈良
スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました