【白山神社 歯のおまもり】「白山→歯苦散」で歯の悩みから解放

新潟
スポンサーリンク

「歯の苦しみが散りますように」と祈願されたお守り

お守りコレクションblog
第213回目は新潟県新潟市にある
白山神社歯のおまもりです。
初穂料1000円(授与時)。

白山神社の
白山歯苦散をかけたお守りです。

お守りが収まる台紙には以下のように書いてあります。

白山さまは歯の神様です。
歯の苦しみが散りますように。
歯の仕事に関わる方の医療の安全と
歯に関する悩みがなくなるよう
祈願されたおまもりです。

なぜ歯の神様なのでしょうか?
それは次の章で説明しますね。

歯のおまもりの生地は白をベースとした市松模様
まるで白い歯をイメージしたかのようです。
市松模様は日本古来の伝統柄で、
上下左右に途切れることなく、
ずっと続いていくイメージがあることから
「永遠」「繁栄」の意味を持つといいます。
そのことから
「子孫繁栄」「事業拡大」などに
繋がる縁起の良い柄なのです。

今回の場合は
歯の苦しみが散り、
健康な歯が永遠と続きますように

との意味が込められているようにも解釈できますね。

スポンサーリンク

歯痛で苦しむ御桜町天皇が白山神社の神箸と神塩をつけたら治った

裏面です。

台紙はそのままに
お守りだけをひっくり返した状態です。
正面には白山神社の社名。
その背後には市松模様と社紋。
社紋は左三つ巴です。

今回の台紙の裏面に
なぜ白山神社が歯の神様といわれるのか
その所以が書かれています。↓

江戸中期、御桜町天皇が歯痛で苦しんでいたところ白山神社の
神箸と神塩をつけたところ、たちまち歯痛は治ったという。
そこから白山さまには「歯痛平癒」特に虫歯の痛みにはご利益が
あるとされるようになりました。歯痛は風邪と同様、人間にとって
最も身近な病気であり万病のもとでありました。
治療技術が十分でなかった当時は歯の痛みは生死に関わる問題
だったため、歯の痛みを除いてくださる白山さまは病気平癒の神様
として信仰を集めたのです。現在では「医療安全」の神様として、
歯科医院等、歯に関わる仕事をされる方々が一年の医療安全や
患者さんの歯の悩みがなくなるようにと祈願にいらっしゃいます。

上記を読めば
なるほど歯のおまもりが白山神社の思いつきではない
ということが分かります。

また、
宮中での初めての鉄漿(おはぐろ)の際に、
白山神社の神楊枝(昔の歯ブラシ)と神塩を使ったことや、
白山神社の箸を使うと虫歯にならないなど、
歯に関する故事が数多く残っているといいます。

健康や長寿の秘訣は歯であるとよく聞きます。
大切にして
一生自分の歯で食事したいものです。

白山神社のお守り紹介はこちら

白山神社とは以下のようなところです。

スポンサーリンク

歯固め石で赤ちゃんの歯の健康を祈願

白山神社へ行くには
JR新潟駅から越後線に乗り、次の駅「白山」で下車、
そこから徒歩約15分で到着します。

周辺には新潟市役所、新潟市陸上競技場、新潟県民会館など
公共の施設が多く、
さすが新潟総鎮守であることに説得力を感じます。
そして住所も
新潟県新潟市中央区一番堀通町1-1
と、ここから番地の割り振りが
始まったと言っていいほど分かりやすいです。
まさに白山神社は新潟の心臓部なのです。

こちらが白山神社の入り口となる
大鳥居です。↓

今日の青空に負けないくらいの
強い存在感を放っています。

大鳥居は控柱(ひかえばしら)と呼ばれる
補助がついた両部鳥居です。↓

豪雪地帯の新潟ならではの雪に耐えうる設計です。

大鳥居を入るとすぐに二の鳥居があります。↓

二の鳥居を過ぎると道が二手に分かれています。↓

参道ですから
本来は真っ直ぐなのでしょうけど、
右へ曲がるのが正解です。

そうすると三の鳥居があります。↓

こちらの石の鳥居は
広島県の尾道から北前船で運ばれました。
船主たちが海上安全を願い、奉納したそうです。

北前船(きたまえぶね)とは、江戸時代から明治時代にかけて日本海海運で活躍した、
買積みの北国廻船(かいせん)の名称です。
買積み廻船とは、商品を預かって運送をするのではなく、船主自体が商品を買い、
売買することで利益を上げる廻船のことを指します。

三の鳥居の手前に鎮座する
赤胴色の狛犬は備前焼です。↓

こちらも瀬戸内から北前船で運ばれてきました。

四の鳥居もあります。↓

四の鳥居をくぐると
左側には
白山神社の福石でもある歯固め石が置かれています。↓

歯固め石とは
赤ちゃんに石のような丈夫な歯が生えますように
という願いを込めて用意する石。
赤ちゃんの歯が生え始める生後100日頃の時期に、
健やかに育ち、長寿をまっとうできるようにと
歯固めの儀式が古くから行われてきました。
昔は赤ちゃんの歯茎に石をあてたり
石を噛ませたりしていたようですが、
現在は
歯固めの石に箸を軽くあて、
その箸を「石のように丈夫な歯が生えますように」
という願いを込めながら、
赤ちゃんの歯茎にやさしくちょんちょんとあてる
というやり方が通例のようです。

掲示板もチェック。↓

歯のおまもりの台紙の裏面に書かれていた内容のほかに、
古くは歯の病のことを
歯臭(はくさ)と総称して言っていた、とあります。
雑な言い方ではありますが、
的を射ていて、
読んだとき思わず笑ってしまいました。

スポンサーリンク

主祭神の菊理媛大神は「縁結び」や「商談成立」の神様

随神門が見えてきました。↓

1873年(明治6年)に白山公園造営のために一度壊され、
1977年(昭和52年)に再興されたといいます。

随神門の左手前には手水舎があり、
水面にお花が浮いてきれいでした。
花手水ですね。↓

随神門を入ると、目の前に拝殿が!↓

拝殿を隠すかのように斜めに傾いた松の木があり、
これがまた何ともいえない味わい深さを醸し出しています。
自然の摂理を邪魔しない
白山神社の潔さすら感じます。

拝殿は1648年(慶安元年)の造営と伝えられています。
宝永年間(1704~)、享保元年(1716年)、延享四年(1747年)に
建替や修理をしたという記録が残っているそうです。
1959年(昭和34年)11月に
萱葺だった屋根を銅板に変えて現在に至っています。

拝殿で手を合わせ、
そのまま右へスライド移動すると
こんなにたくさんのお守りが。↓

白山神社はお守りを選ぶ楽しみがたまらない!

随神門内の神域は廻廊に囲まれ、
心落ち着く空間となっています。↓

休憩できるベンチもありますよ。

主祭神は
菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)
伊邪那岐命
伊邪那美命

菊理媛大神
別名(白山比咩大神/しらやまひめのおおかみ)といい、
加賀の霊峰白山頂上に祀られている女神。
この神様を勧請して新潟の地に祀りました。
それが延喜(901~)とも寛治(1087~)ともいわれています。
なぜはっきりしないかというと、
永禄(1558~)、天正(1573~)の二度の火災で
旧記を失ってしまったからです。

菊理媛大神は
古事記には登場せず、日本書紀のみに登場。
伊邪那岐命伊邪那美命
黄泉比良坂(よもつひらさか/黄泉の国(死者の国)と現世の境目)で
夫婦喧嘩をした際に仲裁を果たした役割から、
男女の仲を取り持つ縁結びの神事業の商談成立の神といわれています。

くくりひめ「くくり」とは、
ばらばらな物をまとめるという意味。
「括弧 でくくる」の「くくる」です。
男女の仲を糸をくくり整えるように取り持つのが
菊理媛大神なのであります。

ちなみに
死者の伊邪那美と生者の伊邪那岐の間をやり取りしたことから
シャーマンの元祖といわれることもあるそうです。

スポンサーリンク

「ごりやくめぐり」で白山神社を裏参拝

廻廊に囲まれた神域には
大黒様がおられます。↓

大黒様は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)と同一視。
商いに関する人々に福を授ける、
商売繁盛の神様として厚く信仰されています。
また
大国主大神は縁結びの神として広く知られており、
男女の縁に限らず、人間関係、仕事、学業、夢など、
さまざまな福との縁が叶うとされています。

拝殿の左側に鳥居があり、
何やら地下へと続く道があるみたいです。↓

鳥居の左側に置かれた看板を見ると↓

ごりやくめぐりという
何だか楽しそうなことができるみたいです。
行ってみましょう!
地下道へ入ります。↓

拝殿の地下を通って裏手へ行くイメージですね。
神社の地下を歩くって神聖な感じがしていいですね。
地上へ上がります。↓

上がってすぐ右側に
道祖神がおられます。↓

外から襲いかかる疫神悪霊を祓ってくれる道祖神
夫婦で仲よく餅をつく姿から、
安産、子授け、子育て、縁結び、夫婦円満
霊験があるといわれています。
道祖神は一般的にサイノカミと呼ばれ、
長野、山梨などに多く見られます。
白山神社の道祖神は日本の最北端に置かれたものとして、
歴史民俗的にも大きな意義があるのだそうです。
それにしてもかわいらしい神様ですね!

さらに奥へ進むと
蛇松(じゃまつ)明神があります。↓

ちょうど太陽がスポットライトのようにお社を照らしていました。
とても神々しいです!

金運上昇、商売繁昌の神様として多くの信仰を集める蛇松明神
白山神社の神さまの使いでもあり、
霊力に富むとされる蛇松様は、
巳成金(みなるかね)の信仰から、
1月の初巳の日や、毎月の巳の日には
大勢の人たちが訪れるといいます。
巳は「み」「身」に通じており、
金銭財宝や福が身につくとされて縁起がよく、
巳のお参りは昔から福まいりとも呼ばれております。

お社をジャマするかのように生えている松も
シャレが効いていますよね。↓

蛇松明神を過ぎたところで
道は右へカーブ。
すると白山神社の真裏へ来ます。↓

裏参りって感じですね。
そうして神社の右サイドへと移っていきます。
すると、そこにあるのは2つ並んだお社。

2つ並んだ左側にあるのが松尾神社。↓

松尾神社のご祭神である中津島姫命(なかつしまひめのかみ/市杵島姫命=弁財天)は、
七福神の中でも財の神として、
商売繁盛にご利益があるとして広く信仰されております。
琵琶を持つことから音楽・芸術・芸能の神様としても有名です。
弁の文字が示す通り、
話す(弁)職業の人たちからも厚い信仰を集めています。
また
美人の女神ゆえ、
女性の悩みを解決に導き、
美人力の向上にも効力があるとされています。

右側にあるのが黄龍神社です。↓

黄色の昇り龍は金龍ともされていて、
金運や開運をはじめ、何事にも強い力を持つとされています。
古来より、病気や災いは鬼門から入ってくると考えられ、
黄龍神社は新潟の鬼門ひいては日本の鬼門を守る守護神
ともいわれています。
龍が手に持っている宝珠に触ると、
どんな願いも叶い、
ほしいと思っている財や宝も得ることができる
とも伝わっています。

ごりやくめぐりはこの4社となりますが、
松尾神社と黄龍神社が鎮座する場所から
ほんの数メートル移動したところに
結びのかわらがあります。↓

9種類のかわらを見つけると
良いご縁に恵まれるというもの。
探し出して良縁を手に入れましょう!
かわらは1830年から生産され始めたという
新潟産の安田瓦だそうです。

白山神社へ上がったら、こちらも巡ってください

白山神社には紹介したいところが目白押し。
でも、それだとブログが止まらなくなってしまうので
断腸の思いで抜粋します。

まずはこちら。
安田瓦の招き猫。↓

廻廊の内側にあります。
招き猫は右手を上げていればお金、
左手を上げていれば人を招くとされています。
二匹を撫でれば
お金にも人にも恵まれるということですね!

こちらも廻廊の内側にあります。
白山会館の入り口手前に立つ
結びの銀杏です。↓

ご神木の結びの銀杏
2本が寄り添って立っていることから夫婦とされ、
子宝の銀杏」「子授けの銀杏」とも呼ばれております。
木を撫でると、良縁をいただけ、子宝に恵まれ、
安産で子どもが元気に育つといわれています。

拝殿の左側に
回廊の外側へ出られる出入口があります。
そこには白山くくり石があります。↓

白山は神々の住む神聖な場所として、
富士山、立山と並び
日本三名山に数えられている山。
白山くくり石は開山1300年を記念し、
白山神社総本宮である白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)から
特別にいただいた御神石です。
直接手を触れることで、
白山の御力を授かれるといわれております。
名前の「くくり」とは
主祭神である菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)
に由来しています。

白山くくり石の奥にある建物は
御稲御倉(みしねのみくら)です。
1953年(昭和28年)第59回式年遷宮で伊勢神宮に建立され、
1974年(昭和49年)に白山神社に遷されました。
御稲御倉神を祀り、
大切なお供えの稲が納められています。
五穀豊穣農事安全など農業に関わることや
商売繁盛にご利益があるとされています。

東日本屈指の名社といっても過言ではない白山神社。
平日に上がったにもかかわらず、
ひっきりなしに参拝者が訪れる様子を見ていると、
本当に生活に浸透している神社なのだと実感しました。

神社のご利益はその地域の人たちの信仰する力だと
聞いたことがあります。
言い換えるなら、そこに活気があるかどうか。
白山神社にはありました。
また上がらなくてはなりませんね。

住所:新潟県新潟市中央区一番堀通町1-1
アクセス:JR白山駅より徒歩約15分
https://www.niigatahakusanjinja.or.jp/



新潟
スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました