【福満虚空藏菩薩圓藏寺の福満守】神光で無限の功徳を受け取る

福島
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下部開型のお守り袋でいつでも奉拝

お守りコレクションblog
第221回目は福島県河沼郡柳津町にある
福満虚空藏菩薩圓藏寺福満守です。
初穂料1500円(授与時)。

紐が約17cmと長めで袋の下部が解放されています。
このような仕組みのお守り袋を見たのは初めてです。
紫乃上色をベースに淡い紫で描かれた紋様を中心に
金色で葵の紋と福満の文字が描かれています。

さあ、ご本体はどうなっているでしょうか?
このようになっています。↓

黄金に輝く小判型の金型に刻まれた
虚空蔵菩薩様のお姿が眩しい!!
授与所にて拝見した際
その輝きに魅了され拝受に至りました。

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圓藏寺は虚空蔵大菩薩を拝める日本三所の一つ

裏面です。

底が空いたお守り袋から中身を出すと
このようになっています。↓

キラリと光る小判型いっぱいに
日本三所第一
虚空蔵大菩薩
岩代柳津圓蔵寺

と刻まれています。

日本三所とは
虚空蔵大菩薩を拝める三寺で、
ほかの二所は
千葉県 清澄寺
茨城県 日高寺 

ではないかと言われています(諸説あり)。

圓藏寺とは以下のようなところです。

福満虚空藏菩薩 霊巌山 圓藏寺
福島県の会津地方、柳津町にある日本三所之一、丑・寅歳生まれの一代守本尊である福満虚空藏菩薩 霊巌山 圓藏寺は千二百年以上の歴史を持つ、柳津町を代表する名刹です。 本サイトは、柳津観光協会が運営管理しています。
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望郷を誘う景色が広がるJR只見線からスタート

今回の訪問は会津若松駅からスタートです。

地元の高校生らの通学の足としても使われている只見線。
車内に響く生徒たちの賑やかな声をBGMに
窓から広がる田園風景を眺めること約1時間。
会津柳津駅に到着です。↓

会津若松駅から小出駅の全長135.2kmの路線です。

電車好きでなくとも承知とは思いますが
2011年7月の新潟・福島豪雨により只見線は甚大な被害に遭いました。
たくさんの方たちの想いとご尽力により
2022年の10月1日、全線運転再開となりました。

わたくしが訪れたときは
再開から2周年を迎える頃。↓

装飾もかわいらしく
映えスポットになっています!

観光駅長を委託されたやなぎまるも出迎えてくれました。↓

やなぎまる駅長は赤べこですか?
そうなんです。
柳津の地が赤べこ発祥の地だったんです。↓

駅前でのんびり撮影をしているわたくしを見て
<あの人、道に迷っている?> と見えたのでしょうか。
駅のボランティアさんと思われる方が駆け寄ってきて
「円蔵寺へ行かれるんですか?」
と声をかけてくださいました。
「はい。写真を撮ったら……」
と答えると、
圓藏寺までのルートが描かれた地図をくださいました。
旅をしておりますと、こういう優しさにジーンとします。

駅から続く下り坂を
粟饅頭屋などを覗きながら歩いていくと
右手に一休さんが。↓

車でお越しの方は
こちらへお進みください。
無料の駐車場がありますよ。
とナビゲートしています。

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赤べこ発祥伝説と巌上(がんじょう)の深い関係

1611年、会津地方に大地震が起こりました。
圓藏寺をはじめ、柳津周辺も大変な被害だったそうです。
村人たちが協力し復興していく中で、本堂再建も行われることに。
只見川上流の村々から只見川を下って
たくさんの材木が寄与されたのですが、
本堂予定地の巌上に材木を運ぶのは
大変な力仕事でした。
その巌上がこちらです。↓

ひゃぁぁ~
丸太一本運ぶだけでも疲労困憊しそうな険しさです。

困り果てていたところ、
赤毛の牛の群れがどこからともなく現れて
巌上までの大材運搬を担ってくれたそうです。
本堂が再建されたのは1617年。
完成を前に赤毛の牛たちは姿を消してしまったそうです。
人々は忍耐と力強さのあるその赤毛の牛たちを
親しみを込め赤べこと呼び(この地方では牛をべこといいます)
赤べこは福を呼ぶとして多くの人に親しまれるようになったそうです。

それにしてもすごい岩です。↓

では赤べこさんに感謝しながら
一歩一歩向かっていきましょう!↓

途中にある南山門です。↓

左右にでっかい草鞋(わらじ)が飾られています。

階段を登りきったところ
左に狛丑。↓

右に狛寅。↓

なぜ狛丑と狛寅?
虚空蔵菩薩は丑年・寅年生まれの守護本尊となるからです。
ちなみに
丑年生まれは
大正8年 昭和3年 昭和12年 昭和21年 昭和30年 昭和39年
昭和48年 昭和57年 平成3年 平成12年 平成21年 平成30年

寅年生まれは
大正9年 昭和4年 昭和13年 昭和22年 昭和31年 昭和40年
昭和49年 昭和58年 平成4年 平成13年 平成22年 令和元年
の方が該当します。
(干支は元旦からではなく、その年の立春からとなります)

「なーんだ自分は違う」
という方もいらっしゃるかもしれませんが

虚空蔵菩薩の「虚空」は大空のように無限な様を
」は無限の知恵や功徳を宝庫に納めていて
人々の願いを叶えるために蔵から取り出して与える
という意味合いが込められておりますので
訪れた方には等しくご利益が降り注がれます

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ご本堂は年に一度執り行われる奇祭のみ撮影できる

階段を登り切った左手にご本堂。↓

圓藏寺は807年(大同2年)に徳一大師によって開創され、
御本尊の福満虚空藏菩薩は弘法大師の作と伝えられます。
残念ながら本堂の中は撮影禁止です。
ですが七日堂裸詣りの日のみ、堂内の撮影が許されるんです!

開催は毎年1月7日の夜。
大鐘を合図に下帯一つの男性らが
菊光堂の大鰐口を目指す姿は勇ましくて
寒さを忘れる熱気に包まれるのだそうです。
これは民衆が只見川に棲む竜神を追い払った
という伝説にちなんだ伝統行事で
毎年全国から多くの観光客が訪れます。
女性は見学のみとなりますが
男性であれば年齢問わず参加ができるそうです。
一年の幸福と無病息災を祈る奇祭として
参加してみてはいかがでしょうか?

奇祭の様子は下記のサイトをご参考ください。

七日堂裸詣り - 赤べこ伝説発祥の地 会津やないづ

入り口側の縁側からは境内を一望できます。↓

本堂の出口です。↓

見上げると繊細な彫刻が施されています。

広い濡縁から見える景色は壮大です。↓

赤べこ伝説に出てきた赤毛の牛たちに
感謝の気持ちと労いを込めて建立されたのが
こちらの撫牛です。↓

気は優しくて力持ち
赤べこの原型のような雰囲気ですね。
こちらの赤べこを撫でている人は
ほぼ見受けられませんでした。

こちらの撫牛は顔やお腹、足……、撫でられまくっています。↓

毎日あちこちをおもむろに触られるので
心なしかご機嫌ナナメに見えたのはわたくしだけでしょうか。↓

こんもりと茂るハンパない存在感の箒杉

敷地内の中でわたくしが一番長く滞在したのが
こちらの箒杉(ほうきすぎ)でした。↓

遠目からでも
ものすごい生気を放っているのがわかりました。

近くで見ると
ズーンとそびえる幹が勇ましい。↓

箒といわれるゆえんは
この枝束からでしょうか?↓

見上げると
まるで生きた龍が空に向けて飛んでいるように見えました。↓

長い間この場所で微動だにせず
土地の歴史を見てきたのであろう貫禄。
独特のエネルギーが感じられ
時間が許す限り満喫させて頂きました。

紹介しきれない程、見どころ満載なんですが
だんだん日が傾いてきました。↓

限られた本数しかない只見線を逃すと大変です!
公共交通機関を利用して参拝される方は
時間を気にして乗り遅れの無いようにしてくださいね。

ふと空を見上げると
鳥の形をした雲が。↓

只見川の流れに沿うように
大空をゆっくりと舞う鳥雲。
わたくしには
虚空蔵菩薩のお慈悲を背に乗せて
この地域を見守っているように感じました。

住所:福島県河沼郡柳津町大字柳津字寺家町甲176
アクセス:JR只見線 会津柳津駅 徒歩約10分
https://temple.aizu-yanaizu.com/

福島
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