【不忍池辯天堂の巳金運御守】金の小判と白蛇の二重奏で金運向上

東京
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小判に白蛇が巻きついた縁起物のお守り

お守りコレクションblog
第230回目は東京都台東区にある
不忍池辯天巳金運御守です。
お守り代1000円(授与時)。

今回紹介するのお守りは巳の日限定となります。
普通の日に訪れても手に入れられないので注意してくださいね!

金の額に収められたカードタイプのお守。
しかし、純粋な薄型カードではなく、
中央に配された小判の厚みがあるため、ふっくらしています。
なので、財布に入れて携帯するには不向きかもしれませんね。
そもそも高尚な額ということもあり、外すのはもったいない。
このままの状態で机の引き出しや棚に飾っておくのがベストではないかと思います。↓

黄金の小判に白蛇が絡んでいるようなデザイン。
実際に巻きついているわけではなく、
表面のカバーにそう見えるように描かれた絵であります。

蛇は元来、縁起のいい生き物とされてきました。
その中でも白蛇は、特に金運財運につながるものとされ、
神様の化身、あるいは弁財天の使いとして考えられてきました。
なので、
不忍池辯天堂にはこのようなお守りがあるんですよね!

ちなみにお守りにはこのように書かれています。
あなたに金運を運ぶ
白蛇のお守りです。
大切にお持ちください。

はい! 大切に持ちたいと思います!

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華やかな和柄をあしらった巳金運御守の裏面

裏面です。

額の裏側は白。
巳金運御守の裏面は華やかな和柄になっています。
柄を詳しく見ると
青海波、亀甲紋、桜紋、菊紋などが描かれ、
まるで昔の絵を見ているかのよう。
賑やかで、金運財運向上にピッタリ!

辯天堂の「辯」が旧漢字になっているのが格式を感じさせますね!

不忍池辯天堂とは以下のようなところです。

不忍池辯天堂 公式ホームページ
寛永寺(かんえいじ)は、東京都台東区にある天台宗別格大本山の寺院。山号は東叡山(とうえいざん)。
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琵琶湖の宝厳寺(ほうごんじ)に見立てた不忍池の辯天堂

不忍池辯天堂はその名のとおり、
不忍池にあります。
上野恩賜公園内にある大きな池で、
6月下旬~8月上旬には蓮の花が咲き、訪れる人の目を引く
人気スポットです。

そもそも不忍池は
縄文時代から存在したと考えられる天然の湧水池・低湿地。
1625年(寛永2年)、
江戸幕府が寛永寺を建立する際、
天海僧正の発案で、不忍池を琵琶湖に見立てて整備されました。
琵琶湖の上のほうに竹生島(ちくぶしま)というポツンと浮かぶ小さな島があります。
そこに建立する宝厳寺(ほうごんじ)には、日本三大弁財のひとつが祀られています。
これを模したのが不忍池辯天堂というわけです。

琵琶湖の弁財天へ行くには船でいかなければなりませんが、
不忍池辯天堂は歩いて向かうことができます。↓

その途中には平日にもかかわらず出店がありました。
まだ営業は始まっていませんでしたが。↓

琵琶湖と竹生島に見立てられたお堂であったため、
創建当初はお堂に参詣するにも船を使用していました。
参詣者が増えるにともない、1667年頃(寛文7年頃)に橋がかけられました。

蓮の花のシーズンですと水辺一面に花が咲き誇る不忍池。
訪れた時期が春先だったため、
蓮はこのような感じでした。↓

ちなみに
蓮の花が満開になるとこんな感じです。↓

お花が美しい時期に参拝できればよかったのですが。。
巳の日限定のお守りを手に入れたかったため、
寂しい風景の中で訪れることとなりました。

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弁財天と習合した宇賀神が本堂の前でお出迎え

真っ直ぐお堂へ向かうと
左側に手水舎があります。↓

龍神の口からはお清めの水が出ています。

手水舎の吐水口って、龍であることが多いですよね。
龍は古来より水を司る神獣とされ、雨乞いや水の守り神として信仰されてきました。
手水舎は参拝者が心身を清めるための水を使う場所なので、
水の神である龍がふさわしい存在と考えられてきたため
このようになっているわけです。

お堂の前に到着しました。↓

提灯がズラッと並ぶ光景は圧巻ですね!

階段の手前には
不忍池辯天堂のシンボルにもなっている
宇賀神がいらっしゃいます。↓

宇賀神は人頭蛇身(にんとうじゃしん/老人の顔に蛇の体)の姿をした
五穀豊穣・財運・長寿・商売繁盛を司る神様。
もともとは日本の稲作信仰に基づく神で、
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と同一視されることもあります。
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)はお稲荷さんです。

平安時代以降、仏教の弁財天(サラスヴァティー)と習合し、
宇賀弁財天(うがべんざいてん)という形で信仰されるようになりました。

ニコニコな笑顔が印象的です。↓

不忍池辯天堂は寛永寺が管轄するお堂。
お寺なのに鳥居があるのが神仏習合の名残ですよね。

辯天堂内部の写真は、撮影を遠慮しましたのでありません。
ご容赦ください。

中に入るとすぐ手前にお守りがズラッと陳列されていて、
左手にある窓口で購入できます。

その奥には御本尊である弁才天が祀られています。
音楽と芸能の守り神として広く信仰され、
また、弁財天と書くことから金運上昇といったご利益もあります。
辯天堂の弁天様は八本の腕があり、
煩悩を破壊する道具を手にした八臂辯才天(はっぴべんざいてん)
このようなお姿をしています。↓

これは手水舎に貼られていたお札です。
八つの手に持っているものは
向かって右上から時計回りに
戟(げき/ほこ)、輪宝、宝珠、弓、剣、矢、宝棒、鉤(かぎ)。

弓とか剣とか武器が多いですよね。
そのことから
勝運守護の神様として武家からの信仰も集めました。

不忍池辯天堂の裏手へ回ってみました。↓

紅白の立派な建物であることが分かります。
1945年(昭和20年)の東京大空襲で本堂は焼失(ご本尊は無事でした)。
1958年(昭和33年)に鉄筋コンクリート造りの八角堂として再建されました。

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本堂の隣には三面大黒が祀られる大黒天堂が

本堂を背にして左側に大黒天堂があります。↓

お堂内の立て札には
豊太閤護持 大黒天堂とあり、三面大黒が祀られています。
聞き馴染みのない三面大黒
いったいどのような神様なのでしょう。
このようなお姿をしています。↓

※写真は大黒天堂の三面大黒ではありません。

三つある顔は大黒天毘沙門天弁財天です。
大黒天は、食料や富を授ける。
毘沙門天は、武力や勇気を授ける。
弁財天は、美や才能を授ける。

とされ、
6本の手には、衆生を救済し福徳を授けるとされている
道具を持っています。
3神が合体することでよりご利益が増えると考えられています。

三面大黒を最初に信仰したのが天台宗の開祖である最澄だといわれており、
豊臣秀吉も出世を願って崇拝していたと伝えられています。

三面六臂の三面大黒。阿修羅像に似ていますね。
ちなみに阿修羅の顔は、
右=反抗心を持つ幼い少年の顔
左=思春期特有の思い詰めたような表情
正面=迷いを断ち、決意みなぎる青年期の顔
をイメージしているのだそう。

不忍池辯天堂を管轄しているのは寛永寺です。
寛永寺といえば、増上寺と並ぶ徳川家の菩提寺。
徳川家のお寺に豊臣秀吉に関するものがあるとは
不思議なことであります。

たくさんの塚があるのも不忍池辯天堂の見どころ

不忍池辯天堂にはたくさんの塚(供養碑、供養塔)があります。
歩いていて目についたものをいくつか紹介します。

ふぐ供養碑

1965年(昭和40年)に東京ふぐ料理連盟がふぐの霊を供養するために建立しました。
「幾千萬のふぐの霊に満腔の感謝をささげ、
今後絶對安心してふぐを召し上がられることを祈念し
茲に別記會員有志の協力によって
ふぐ供養碑を建立した所以であります」
と刻まれています。

めがね之碑

1968年(昭和43年)にめがねに携わった先人たちを祀って建てられました。
正面にかたどられている丸めがねは徳川家康所有のものだそうです。
そんな時代からめがねってあったんですね!

碑の下の部分に長文が書いてあります。
内容は以下となります。↓

眼鏡が はるかに海を越え
我が日本に渡来したのは
四百二十余年前のことであります。
文化の発達につれて
めがねの需要も増大し
文化 政治 経済に貢献した役割は
誠に大なるものがあります。
その間、業界先覚者の研鑽努力により
今日の発展をみるに至ったことを回想。
明治百年を記念して
その功績を顕彰し
慈眼大師ゆかりの地、上野不忍池畔に
この碑を建立し感謝の念を新たにするものであります。

スッポン感謝之塔

1967年(昭和42年)に料理や滋養源となったスッポンへの感謝を込めて建てられました。
スッポン感謝之塔の題字は、
建立の10年前(57年11月)に亡くなった徳富蘇峰が書き記したものです。
正直、達筆とは言い難い。中学生の字みたい……。
個性的な字味のある書体とでもいけば今っぽいでしょうか。
題字を囲む丸い形はスッポンを表現しています。

扇塚

1949年(昭和24年)に6代目尾上菊五郎二世花柳寿輔花柳章太郎らの
手によって建てられました。
日本舞踊の名手、初代花柳家の花柳寿美
使用していた舞扇が納められていると伝えられています。

扇塚の碑面には、

ああ佳き人のおもかげを
偲ばざらめや不忍の
池のほとりに香を焚き
かたみの扇、細めつつ

と、刻まれています。
作家佐藤春夫氏の詠んだ詩文です。
以下のような意味になるそうです。↓

ああ、あの佳き人(よきひと=亡くなった大切な人)の面影を
偲ばずにいられようか。不忍池のほとりで
香を焚いて、
その人の形見の扇を見つめながら

「不忍池」の「しのばず」が「忍ぶ(=偲ぶ、耐える)」と
掛詞になっているのが洒落ていますね!

2025年は巳年です。
12年しかない年の巳の日に
ぜひとも不忍池辯天巳金運御守をいただいてください。

住所:東京都台東区上野公園2‑1
アクセス:JR上野駅 公園口から徒歩約5分
     京成電鉄 京成上野駅から徒歩約3分
https://bentendo.kaneiji.jp/#gsc.tab=0

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