神に与えられた三種神器の叡智が込められている
お守りコレクションblog
第252回目は宮崎県西臼杵郡高千穂町にある
高千穂神社の三種神器おまもりです。
初穂料500円(授与時)。

お守りの名でもある三種神器は
日本神話において天照大御神(あまてらすおおみかみ)が
孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を地上(天孫降臨)に送り出す際に
授けたとされる3つの宝物、
草薙剣(くさなぎのつるぎ)※天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)とも
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
八咫鏡(やたのかがみ)
のことを指しています。
まずは表面です。
金糸で縦に お ま も り と描かれています。
それを取り囲むように草薙剣(くさなぎのつるぎ)がデザインされ
左右に緑と橙色の八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)と思われる
勾玉が描かれています。
さらに円形の菊紋と鞠を左右に置いて
ほんわかした雰囲気を醸し出しています。
授与所では白地とピンク地の2種類がありましたが
可愛らしさを引き立てるピンク色を授与しました。↓

八咫鏡が己の真実をさらけ出す心の強さをサポート
裏面です。

お守りいっぱいに大きく八咫鏡(やたのかがみ)が描かれ
金糸で縦に高千穂神社と書かれています。
上部左右の菊紋がアクセントとなっていますね。
八咫鏡の鏡はありのままの姿を映し出すことから、
ごまかしのない正直さや智慧を象徴します。
また八咫(やた)という大きな円形は円満にも通じ
人間関係の和を保つ知恵を授けてくれます。
総じて八咫鏡の鏡には
正しい判断を下す直感力が養わると言われています。
表面に描かれている草薙剣には
困難を切り拓く突破力はもちろん、自分の中にある悪い習慣や
自分を縛り付けている否定的な思考を断ち切る強さを与えてくれます。
これにより開運・厄除けの強い加護があると信じられています。
そして八尺瓊勾玉には
自身の内側にある創造性や感性を豊かにし、
人生に彩りを与えるエネルギーをもたらすとされます。
柔軟な心を持ち続けることで、トラブルを未然に防ぎ、
平和で穏やかな生活を維持する守護の力が期待されます。
この3つが揃うことで、知(鏡)・勇(剣)・仁(玉)という
人間として最もバランスの取れた最高の至徳が完成します。
鏡で真実を知り、玉で人を慈しみ、剣で正しく決断する
うーん最強のお守りです!
高千穂地域の伝統が主張することなく存在している
無料の大きな駐車場から神社に向かうとすぐに
銅板で出来た重厚感のある鳥居が迎えてくれます。↓

鳥居の左横には大きな社号碑。↓

右手に建国まつり実行委員会事務所が見えてきます。
参拝者が立ち寄ることはないですが
お祭りの頃は賑やかになるのでしょうね。↓

鳥居をくぐってすぐの右手にも
神社名が刻まれた社号碑があります。↓

前方には登り階段とそびえ立つ杉の木たち。↓

左手には手水舎がありますので
どうぞお清めください。
高千穂神社の狛犬さんは
左右ともに子取り狛犬なのが特徴です。↓

ライオンのよう・・・
やんちゃそうな子狛犬は今にも飛び出してきそうですね。↓

足元で宝珠を転がしています。
これは玉取り(たまとり)と呼ばれ、
太陽のエネルギーを象徴しているとか。
通常、向かって右が玉取りであることが多いのですが
高千穂神社は左側が玉取りなのも珍しいと言われています。
見上げるような階段を登っていきます。↓

左右にはご神木クラスの大きな樹が
たくさん立ち並んでいます。↓

石段を上がりきると、正面に拝殿です。↓

御祭神は高千穂十社(十社大明神)」と呼ばれる神々で
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと):木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと):豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
鵜鵝草葦不合尊(うがやふきあえずのみこと):玉依姫命(たまよりひめのみこと)
の三夫婦神と、
五瀬命(いつせのみこと)
稲氷命(いなひのみこと)
三毛入野命(みけぬのみこと)
鵜目姫命(うのめひめのみこと)
の十神となります。
これらの神が勢揃いしているため
縁結び・夫婦円満(三代にわたる夫婦神の強い結びつき)
厄除け・諸願成就(荒ぶる鬼八を鎮めた武勇)
農産業・諸産業の発展(地域を守る総社としての守護)
などのご利益に強力なパワーを持つとされています。
全国でも珍しい五間社流造は日本の建築様式美の骨頂
高千穂神社の本殿は、1778年(安永7年)に再建されました。
国の重要文化財に指定されています。
本殿は五間社流造(ごけんしゃながれづくり)という
神社建築様式で銅板葺(どうばんぶき)なのが特徴です。↓

一般的な神社の本殿は一間社や三間社が多く
五間社流造は大規模で非常に格式高いものとされます。
なんと! ありがたいことに裏側も通ることができますので
一周してみて、五間社流造の構造を観察してみてください。↓

真横からも見てみても、その立体感がよくわかりますね。
おや? とても大きな彫刻があります。↓

こちらは主祭神の一柱である三毛入野命が
悪神の鬼八(きはち)を退治する場面の彫刻です。

神話によると、三毛入野命は高千穂の地を荒らしていた
鬼八を退治し、この地を平定した英雄なのです。
本殿の彫刻にもその退治の様子が力強く刻まれており
人気の撮影スポットとなっています。
大きさもさることながら非常に立体的で
三毛入野命の厳めしい表情と力強さが緻密に表現されています。↓

まだまだ他の地域の神社にはない注目点が!
高千穂神社の注連縄をよく見ると
縄から垂れ下がっている藁(わら)の束の数が
右から順に7本・5本・3本となっています。↓

これは七五三(しめ)縄と呼ばれ
7本天神七代(てんじんしちだい)
5本地神五代(ちしんごだい)
3本日向三代(ひむかさんだい)
と、日本神話に登場する神々の系譜を
一本の縄の中に表現されているのです。
見逃がせない有名なパワースポットや不思議オブジェも
拝殿の右後方には鎮石(しずめいし)があります。
垂仁天皇の命により伊勢神宮と高千穂神社に
設置された石であり、願いを込めて祈ることで
世の中の乱れや人の悩みが鎮められるといわれています。↓

今、世の中は動きまくってますから
どうか参拝された際は一人でも多くの方に
鎮石にも手を合わせていただき
平和の祈りが天に届いてほしいと願います。
拝殿の右側に変わった形のオブジェがありました。
こちらは国旗掲揚台。↓

神話に関連する特別な石碑かと思いきや
中央に旗竿を差し込む金具がついていました。
凝ってますね!
このように本殿周りには高千穂独特の神を祀る形式が
さりげなく盛り込まれていますので
訪れた際はぜひご自身でも探してみてくださいね。
地球の奥底から吸い上げた息吹きが歴史を経た木々に宿る
反対にあたる
拝殿の左側には夫婦杉(めおとすぎ)。↓

二本の杉が寄り添うようにそびえています。
この夫婦杉の周りを大好きな人と手をつないで3回廻ると
幸せになるといわれています。
「大好きな人」は恋人や夫婦に限りません。
自分をもっと好きになりたい!
そんな人は自分の手を握って回るのも良いかもしれませんね。
もう一つ有名な杉があります。
秩父杉(ちちぶすぎ)です。↓

文治7年(1191年)の鎌倉時代。
高千穂神社の霊威を崇敬していた源頼朝が
畠山重忠(はたけやましげただ)を祈願代参させました。
重忠は領地であった武蔵国(埼玉県周辺)の秩父から杉の苗を運び
自らの手で奉納植樹したとの伝承があります。
最初は小かったと思われる杉が800年以上の時を経て
高さ55m以上、幹周7.15m以上の巨大な姿になりました。↓

高千穂は、古くから多くの有力武将たちが崇敬を寄せた場所でもあり、
当時の高千穂神社がいかに重要な聖地と見なされていたかを物語っています。
秩父杉の他にも立派な杉の木は
境内のあちらこちらで見ることができます。↓

見上げてみると
どの木も30~50m近い高さがあるようです。
この空間が豊かな木々に守られていると強く感じました。↓

神話と歴史が今も息づく高千穂神社。
天孫降臨という壮大な物語と、鎌倉時代から続く人々の祈りが
境内の至る所で今の世でも目にすることができます。
夫婦杉が根元で繋がっているように
人間と神々も目に見えないところで
しっかりと繋がっているのかもしれない。
代々受け継がれる日本人の血脈に
改めて系譜に連なる自覚を持つのでありました。
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037
アクセス:高千穂バスセンターから徒歩15分
公式ホームページ なし



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