【成相寺の切り絵お守り】”真向きの龍”が願いを昇華させる

京都
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繊細な切り絵の中から飛び出しそうな龍の躍動感

お守りコレクションblog
第256回目は京都府宮津市にある
成相寺切り絵お守りです。
初穂料700円(授与時)。

金紙でできたお守り型に龍の切り絵が施してあります。

この龍は
成相寺の本堂内にある
真向きの龍をモチーフにしています。↓

ギョロリと丸い目が特徴です。

お守りの中には、
「どのように扱うか」という説明書きと↓

願い事を書き込む紙が同封されています。↓

「……切り絵の封筒に入れてお持ち頂くか大切な人にお渡し下さい」
と書かれています。
そうです。こちらのお守りは封筒になっています。↓

また、この「大切な人にお渡し・・・」という言葉に
お守り本来の意味を再確認しました。

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黒い地色を抜いて、独自で違う色を差し込むことができる

裏面はデザインがなく、金紙一色でしでしたので割愛します。
その代わり
切り絵お守りの2面性を紹介したいと思います。
なんと龍の背景の黒い部分を抜き取ることができるのです。
こんなふうに。↓

黒地が敷かれたものとそうでないもの、どちらがお好みですか?

地色に赤、青、緑といった折り紙を使用すれば
切り絵お守りの雰囲気はガラッと変わるはず。
手元に折り紙がないのでやりませんが、
興味のある方はぜひ試してみてください!

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偶然がもたらした必然のご縁に導かれて

成相寺へ足を運ぶことになったのは
実は予定にはなかったことでした。

京都旅行で天橋立を訪れた際
片道フェリーと往復ケーブルカー・リフトに乗れるチケットを
購入したのですが、↓

窓口の人に
「成相寺の入山料と往復のバスもついてますよ」と教えて頂き
「どんなお寺だろう?」と迷わず行くことに決めました。

ちなみに正規の値段で利用すると
天橋立観光船 片道:800円
天橋立ケーブルカー・リフト 往復:800円
成相寺登山バス 往復:720円
成相寺 入山料:500円
合計2720円
のところ、
チケットは1500円(利用当時)ですので
ものすご~くお得です。

天橋立観光船乗り場や天橋立駅内観光案内所で
当日でも購入することができました。

他にもいろいろお得なきっぷがありますので
お出かけの際はチェックしてみてください。

〈丹後海陸交通〉↓

お得なチケット|天橋立・伊根観光の割引チケット|丹後海陸交通株式会社
天橋立・伊根の観光とご移動に、便利でお得な割引チケットをご案内します!バスはもちろん、観光船やリフト・ケーブルカー等も割引になるお得なチケットです。

わたくしは展望と風を目と肌で感じたく
リフトに乗って頂上の笠松駅へ。↓

景色サイコ~です!

頂上へ着くとバス亭がありますので
係りの方にチケットを見せるだけで
バスに乗車できます。↓

バスに乗れた時点で入山料は支払い済とみなされます。

本来はこちらの券売機で料金を支払うシステムです。↓

ここから成相寺までは路線バス専用道となります。
クネクネした細い道、けっこうな急勾配もあり
運転手さんの運転技術のすばらしさが際立ちます。
バスの窓から見える景色も美しく 到着までの約7分はあっという間でした。

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美しい景色と歴史的建造物を楽しみながら散策

バスは一旦、入り口を超えた場所で終点となりますが
せっかくなので少し引き返して
成相寺の顔でもある山門前からスタートするのも良いかと思います。↓

三間一戸(さんげんいっこ)八脚門(はっきゃくもん)の造りに
頭上には寅や龍の巧みな彫刻、
左右に金剛力士像が安置され
しっかりと結界の役割を果たしています。↓

見上げるような大きさで非常に見応えのある建造物です。

山門を抜けると、左手に塔が見えてきます。↓

ちょっと行ってみましょう。

鎌倉時代の建築様式で設計した
高さ約33メートル、木造仕立ての五重塔です。↓

雪船の絵図「天橋立図」に五重塔が描かれていたことから
歴史上の記録を現代に再現した「復元塔」として1998年に落慶されました。

塔の柱、梁、垂木など目に見える美しい素木には
国産のヒノキが使用されているそうです。

この五重塔の近くにとても立派な樹がありました。↓

龍神の椨(りゅうじんのたぶ)という呼び名もあり
京都府指定天然記念物になっています。
樹齢300年以上と推定されています。

五重塔から参道に向かう途中に
カラフルなビニール傘に太陽の日が照らされた
フォトジェニックな場所もありました。↓

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本堂へと続く途中に願いを叶えてくれる場所がある

成相寺は天橋立を見下ろす
鼓ヶ岳(つづみがたけ)の中腹に位置しています。
これより本堂を目指して、長い階段を上っていきます。↓

右手にある建物は鐘楼で、こんな伝承があります。

昔、この寺に新たに鐘を作ろうということで
鋳造(金属を熱して液体にする)を行っていました。
ところが見物に来ていた村の女性が
抱いていた自分の赤ん坊を煮えたぎる器の中に
誤って落としてしまいました。
鐘はそのまま鋳造され完成したのですが、
いざ撞(つ)いてみると、その音色が母親を呼ぶ
赤ん坊の泣き声に聞こえたそうです。
この悲しい音を聞くに忍びず、赤ん坊の供養のため
この鐘を二度と撞かないことを決めたことから
撞かずの鐘と呼ばれるようになりました。

あともう少しで登りきるというところで
左手に一願一言地蔵に出会います。↓

唯一願を一言でお願いすれば、どんなことでも
叶えてくれる、約650年前に造られたお地蔵さんです。

この奥に観音堂(順礼堂)があり↓

西国三十三所の各霊場の御本尊を模した
33体の観音像が安置されています。
ここを参拝することで
全霊場を巡るのと同等の功徳が得られると言われています。

本堂が見えてきました。↓

到着です!
長い階段を登り切ったあとなので
開けた境内の清々しさに
身の内の塵が濯がれたような感覚になりました。↓

右手の赤いお堂は十王堂です。↓

地獄において亡者の罪を裁く
閻魔大王をはじめとした十王像が祀られているそうです。

こちらが本堂です。↓

橋立真言宗 西国三十三所 第28番札所であり、
伝承では704年、文武天皇の勅願により
真応上人が開山したと伝えられています。

本堂は京都府指定有形文化財です。↓

1774年に再建された入母屋造の建物です。
もともとはさらに山の上方に位置していましたが、
山崩れの影響で現在地に移転・再建された歴史があります。

ご本尊は美人観音として名高い聖観世音菩薩
秘仏であり33年に一度開扉され、
直近では2005年にご開帳されました。
平安時代の作と推定される木造の立像なのだそう。

また今昔物語集の「丹後国成合観音霊験記」には
寺名の由来に関する説話が記録されています。

「一人の僧が雪深い山の草庵に篭って修業中、深雪の為里人の来住もなく
食糧も絶え何一つ食べる物もなくなり餓死寸前となりました。
死を予感した僧は「今日一日生きる食物をお恵み下さい」と本尊に祈りました。
すると夢ともうつつとも判らぬ中で堂の外に傷ついた鹿が倒れているのに気付きました。
僧として肉食の禁戒を破る事に思い悩んだが命に変えられず、
決心して鹿の腿をそいで鍋に入れて煮て食べました。
やがて雪も消え里人達が登って来て堂内を見ると、
本尊の腿が切り取られ鍋の中に木屑が散っていました。
それを知らされた僧は観音様が身代リとなって助けてくれたことを悟り、
木屑を拾って腿につけると元の通りになりました。
これよりこの寺を願う事成り合う寺、成合(相)寺と名付けました。」
(公式HPより抜粋)

観音様の慈悲深さが胸にしみる説話です。
身代わり観音と呼ばれる所以もこのお話からきていたのですね。

本堂の中に入ろうとすると
入り口に「真向きの龍」と書かれた看板を見つけました。↓

一体どんな龍でしょう?
では本堂の中へ。

真向きの龍が上からギョロっと見つめている!?

本堂の中は撮影禁止となっています。
奥座に聖観世音菩薩様は安置されています。
右手に受付があり、お守りやオリジナルグッズなどの
販売スペースが設けられています。

正面右手、天井を見上げると……長押のあたりに真向の龍(まむきのりゅう)が!↓

江戸時代の彫刻師・左甚五郎の作と伝えられています。
通常の龍の彫刻は横を向いていますが、この龍は正面を向いており、
どの角度から見ても視線が合うよう計算された精密な意匠です。

ちなみにここだけは撮影OKです。↓

特にしっぽの辺りは
指で押したら弾力がありそうなリアルさです。↓

本当にどの角度からでも目が合うのか。
右に行ったり左へ移動してみたりと、
いろいろ試してみたのですが、ずっと眼光鋭く見られていました(汗)。

下山するのが名残惜しいほど清い空気で満ちている

午後の日差しが美しい境内も散策してみました。

こちらは鉄湯船。↓

鎌倉時代の1314年の銘がある、日本最古級の鉄製湯船です。
もとは僧侶が身を清めるために使われましたが、
現在は手水鉢として利用されています。
そんな貴重なものとはつゆ知らず
絡み合う龍の姿に気を取られ、上部しか撮影しなかった……。

お地蔵様がたくさん並んでいました。
時が経ち煩悩を解かれ土地に帰還していくお姿です。↓

「この世で起こった苦しみや悲しみなど、とうの昔に忘れました」と
まるでわたくしに語りかけているようでした。

間もなく帰りのバスの時刻です。
仏域を離れ、下界へと戻らなければなりません。↓

そうそう。
成相寺は山の高いところに位置しますから
木々の間などから時折り、天橋立をはっきりと見ることができます。↓

景色の隙間から天橋立を見つけるたびに
シャッターを押してしまう美しさ。

バス停近くにはホッと一息つけるような
開放的な空間が広がっているので↓

早めに行ってバスを待っていても
待ちくたびれることはありません。↓

計画を立てて神社仏閣を参拝することが常のわたくしが
直感で行こう!
と即決して出会えた成相寺。

聖観世音菩薩様、ご縁をくださりありがとうございます。
心から満たされて、帰りのバスに乗り込んだのでした。

住所:京都府宮津市成相寺339
アクセス:傘松駅からバス約7分
https://www.nariaiji.jp/

成相寺のHPはこちら。↓

成相寺|西国第二十八番札所 橋立真言宗 成相山成相寺
成. 相. 寺. 西国第二十八番札所. 大本山. 成相寺〒629-2241 京都府宮津市成相寺339 Tel(0772)27-0018 Fax( 0772)27-1409.

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