【蛇窪神社の厄除御守】神使の白蛇が暗闇を切り裂いて悪払い

東京
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描かれたナンテンは「難を転ずる」ことから厄除けに使われる

第29回目は東京都品川区二葉にある
蛇窪神社の「厄除御守」です。
初穂料800円(授与時)。

神社名の「蛇窪」にピッタリのお守りがほしいと思い、
この「厄除御守」を授与していただきました。
今見ても、蛇窪神社の中で最も蛇感が強いお守りだと感じています。

蛇といえば、
抜け殻を財布に入れておくと金運がアップするなんていわれるくらい、
お金と密接な関係にありますが、
しかしこちらのお守りは「厄除」がご利益。
なんだか珍しい感じがします。

「蛇窪」とは、もともとこの神社のある辺りの地名だったようで、
金運とはちょっと違うのかなと思ったりもしました。

ただ、
境内には、白蛇辨財天社や銭洗所があり、
金運アップを願う人たちの期待にもちゃんと応えています。
詳細はのちほど紹介します。

お守りのこのデザインは
「まさに厄除け!」といった感じです。
真ん中をスイスイと動く白蛇の周りに
ナンテンが配されている構図。
ナンテンは「難を転ずる」という意味を持つことから、
厄除けには必須です。
また、
神の使いともいわれる白蛇が暗闇を切り裂いているようにも見えて、
これが悪を追い払うようなイメージに通じるようにも解釈できます。

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背景が麻の葉文様なら厄除けとしてのつじつまが合うのだが……

裏面です。

表面と繋がっていて、白蛇のしっぽとナンテンが描かれております。

黒地にうっすらと浮かび上がっている模様は、
麻の葉文様にも似ていますが、違うような気もします。

麻は成長が早く、生命力の強い植物であることから、
「健康」や「成長」を表すといわれ、
そこから発展して「魔除け」の柄として使われることが多いといいます。
そのような意味を持つことから、
やはり麻の葉文様なのではないかと思うわけです。

麻の葉文様はこちらです。↓

やっぱり違うのかな。。

文様は脇に置いておいたとしても、
このお守りを持っていると、リアルに厄除けしてくれそうです。

蛇窪神社のお守り紹介はこちら

蛇窪神社とは以下のようなところです。

除災招福総鎮護 東京の白蛇様 蛇窪神社 – 東京の白蛇様
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前社名は天祖神社。総本社は伊勢神宮内宮

蛇窪神社は、品川区二葉四丁目共栄商店街からちょっと入ったところにあります。
最寄り駅は東急大井町線の中延駅。

蛇窪神社の旧名は天祖神社。
天祖神社は伊勢神宮内宮を総本社とする神社ですから
御祭神は天照大神となります。
従って、鳥居も伊勢神宮に似ています。
(伊勢神宮ならではの伊勢鳥居ではありませんが)↓

こちらの鳥居は神明系鳥居といわれるもの。
(伊勢鳥居も神明系鳥居。同じ神明系でもタイプがいろいろと分かれています)
横棒が直線的で、しかも下の横棒が突き出ていないのが特徴です。
非常にシンプルな造りです。

手水舎が華やかに彩られていました。↓

こういう光景を見ると、神社関係者の熱量を感じます。
お社を大切にしているのが分かります。

神社の場合、拝殿は東または南向きに建てられるのが基本ですから、
夕方前に訪れて写真を撮ると、逆光になってしまいます。↓

空は明るいけど、建物が暗いという現象。

写真は暗めですが、全体像は見えますので載せることにしました。
伊勢神宮を継承しているだけあって、実に質素な神社です。

左から煙のように漂っているのは水蒸気。
訪れたのが夏だったため、扇風機が設置されており、
そこから水蒸気が出ていました。

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飢饉を免れたことへの神恩として蛇窪に神社を勧請

蛇窪神社創建には、以下のような逸話があります。

1272年(文永8年)11月10日、
北条四朗左近大夫陸奥守重時は、五男の時千代に多数の家臣を与えて、
蛇窪(現在の品川区二葉四丁目付近)に残って当地域を開くよう諭しました。

その後、時千代は法圓上人(ほうえんしょうにん)と称して、
大森(大田区)に厳正寺(ごんしょうじ)を開山。
家臣の多くを蛇窪付近に住まわせました。

それから50年ほどを経った1322年(元亨2年)、
武蔵の国(現在の東京・埼玉)一帯が大干ばつとなり、
飢饉は必至と思われました。
このとき、厳正寺の当主、法圓の甥の第二世法密上人は、
この危機を救うため、
厳正寺の戌亥(北西)の方向にあたる
森林の古池のほとりにあった龍神社に
雨乞いの断食祈願を行いました。
すると、大雨が勢いよく降り注ぎ、飢饉を免れることができました。

これに感激した時千代の旧家臣たちは、
蛇窪に神社を勧請し、神恩に応えて祀りました。
これが現在の蛇窪神社の縁起とされています。

また一説には、
鎌倉時代にこの地の豪農であった森屋氏(現姓森谷氏等の先祖)が
建立したものとも伝えられています。 

もともとの社名は神明社。その後、村社に昇格して「天祖神社」に改名。
令和元年5月1日より、御大典の記念と、地域の発展を祈願して、
「蛇窪神社」を通称表記に格上げしました。

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蛇窪神社は毎日が「蛇祭」

蛇窪神社は蛇にこだわった「これぞエンタメ神社!」です。
本当に楽しめます。

撫で白蛇↘

2匹は夫婦で、大きいほうが奥様だそう。
脱皮する蛇のように、再生、気力の復活、開運を願いましょう、とのこと。

微笑んでいるのがかわいらしい。
撫で撫でして、白蛇様のパワーをいただきましょう!

蛇窪龍神社↘

撫で白蛇の隣にあります。
鎮座700年を記念して、
2021年(令和3年)4月1日に元宮として建立。
7匹の白蛇と全長8mの白龍がおられます。
神様の使いである7匹の白蛇が、
8匹目で白龍になるという言い伝えを表しているそうです。
1000年以上の歴史があると伝わるこの地域の守護神でもあります。

今にでも、こちらに近づいてきそうな生々しさです。↓

造り物と分かっていても、鳥居をくぐるのが怖い。。
(神様を怖がってはいけないのだけども)
(くぐりましたけども)

白蛇辨財天社↘

白蛇は弁財天の化身ともいわれています。
白蛇と弁財天のWネームで金運爆上がり!
お金を洗う銭洗所もあります(写真はないのですが)。

鳥居を見ると、最初の鳥居と違うことが分かります。
こちらは明神鳥居。
笠木と呼ばれる、上の横棒が反っています。
さらに、下の横棒が突き出ています。
大陸からの影響を受けている神社はこちらの鳥居が多いようです。
弁財天はもともとはヒンドゥー教の女神。
その流れで明神鳥居が採用されたのかなと思います。

神明鳥居と明神鳥居が混合している神社ってあり?
と思うかもしれませんが、
奈良時代から明治時代までずっと神道と仏教が習合していた日本。
ルーツの違う神社が同じ敷地にあっても何ら問題ありません。
よくあることです。

こちらの白蛇も動きがリアルで、今にも迫ってきそうです。

白龍の滝・龍神の玉↘

白蛇辨財天社の右横にある「白龍の滝」。
滝壺には「龍神の玉」を納められており、
それを清めるように白蛇清水が注がれています。
ここで、国の平安や暮らしの安泰を願いましょう!

福活岩・親子岩↘

古くから本殿横にある巨大岩を、
福活岩・親子岩として祀っています。
悪運、悪縁、病気など、不要なエネルギーを取り払いましょう!

愚痴壺↘

特に説明書きはなかったのですが、
ふたを開けて壺の中に向かって愚痴を吐き出すと、
スッキリして運気が上がるというものなのでしょうか?

やってみたいと思ったのですが、
ふたを開けて、中に詰まった愚痴が
自分のところへ降りかかってきたらイヤなのでやめました。

楽しみながら、厄除け、運気、金運アップを願うことができる蛇窪神社。
お守りの授与とともに、神社で遊んでください!

住所:東京都品川区二葉4丁目4番12
アクセス:都営浅草線 中延駅徒歩5分
     東急大井町線 中延駅徒歩6分
     JR横須賀線 西大井駅徒歩8分
https://hebikubo.jp/


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