【香取神宮奥宮の御守】経津主大神の荒御魂が込められたお守り

千葉
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経津主大神の荒御魂を彷彿させる赤いお守り

第35回目は千葉県香取市にある
香取神宮奥宮(おくのみや)の「御守」です。
初穂料1000円(授与時)。

前回の続きとなります。
なぜ、2回に分けたかというと、
香取神宮奥宮には、奥宮オリジナルのお守りがあるからです。

こちらの赤いお守りは、血気盛んでエネルギッシュで、
経津主大神の荒御魂を祀っている香取神宮奥宮にピッタリ。
そこに、
金色の社紋と文字が加わり、
お守りの格を上げているように思います。

さらに
格上げのポイントとなっているのが
「御守」の文字の大きさと書体ではないでしょうか。
やや小さめの明朝体です。
大きめの文字だったら、やけにうっとうしい。
ゴシック体だったら、お守りの重みが損なわれる。
小さめの明朝体だからこそ、
香取神宮奥宮としての品格を表現できているのだと思います。

社紋は、「五七桐紋」といわれるものです。
実はこの紋は、日本国政府の紋でもあります。↓

桐は鳳凰が宿る縁起のいい木といわれており、
天皇のお召しものに桐の文様が使われるようになりました。
時代的には嵯峨天皇(786~842年)の頃だといわれています。
武家の世になると、
天皇家に功績のあった臣下に桐紋が下賜されるようになり、
中でも豊臣秀吉は喜んで使っていたというのは有名な話です。
明治に入り、
1869年の太政官布告で皇室関係の紋は菊紋に統一。
そこで日本政府は自らの紋章として、
菊紋に次いで格が高い五七桐紋を使用することになりました。

そういう経緯を踏まえると、
歴史的に天皇家と近い位置にあった香取神宮が
五七桐紋を使用するのも納得です。

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一回り大きい「奥宮」の文字に”ここにしかない”というプライドを感じる

裏面です。

香取神宮奥宮とあります。
奥宮の文字が一回り大きいところに
「香取神宮本宮とは違うのだ!」という
プライドというか、こだわりというか、
そういうものを感じます。

赤い地にうっすらと浮かぶ文様は花菱紋。
縁取られたものとそうでないものが
ギュッと詰め込まれたように配置されています。
花菱紋は、伊勢神宮の社紋でもあります。
香取神宮は、古くから国家鎮護の神社として
皇室からの崇敬も篤く、
加えて、明治以前から伊勢、鹿島、香取のみに
与えられた「神宮」という称号を名乗っておりました。
そういった歴史の流れで花菱紋をあしらっているのかもしれません。

御祭神は経津主大神の荒御魂。
奥宮は勝利の神である経津主大神の
「荒魂」に象徴される
勝運とエネルギーをもたらす
パワースポットといわれています。
お守りも「御守」としか書かれておりませんが、
ご神徳である勝運(勝守)のご利益が
あるかと思われます。
もちろん総合的なお守りで
あることには言わずもがなです。

香取神宮のお守り紹介はこちら

香取神宮奥宮とは以下のようなところです。

香取神宮
千葉県香取市 全国約400社の香取神社の総本社
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本宮とはまた違った旧居な趣に足が止まる

奥宮は香取の宮中、旧参道の中程に鎮座しています。
御祭神は経津主大神の荒御魂。
荒御魂とは、荒ぶる魂の部分です。
荒ぶる魂にはやはり赤色が似合います。

現在の社殿は、
1973年(昭和48年)伊勢神宮御遷宮の際の古材によるものです。
こういった関係性からも
花菱があしらわれているのかなとも思います。

奥宮の入り口です。↓

うっそうとした山の中に石段が造られ、
そこにお社があるといった印象。
まるで昔の時代にタイムスリップしたかのような雰囲気です。

鳥居をくぐると、奥宮へと続く道があり、
突き当りに奥宮が。↓

お賽銭箱が光で反射して神々しい。
お社が質素な佇まいなので、余計にそう感じます。

この鎮座のお姿。ここがパワースポットであることを証明しています。↓

ずっと手を合わせていたくなるような、風韻漂うお社です。
素晴らしい!

今回は香取神宮からの続きなので短めの記事です。
鹿島神宮、息栖神社、香取神宮を巡った
東国三社巡りはこれにてコンプリート。
一度はやってみたかった三社巡りを実現できて幸せです。
また機会があれば。

そして
お守りの旅はまだまだ続きます。

住所:千葉県香取市香取1697-1
アクセス:JR香取駅より徒歩30分、JR佐原駅よりタクシーで約10分
https://katori-jingu.or.jp/


千葉
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