【湯倉神社の御神縁御守】好きな錦袋と御神徳を選んでミックス

北海道
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夏限定のお守りはオレンジの御体と瑞々しい藍色のコラボ

第56回目は北海道函館市にある
湯倉神社の「御神縁御守」です。
初穂料/御神徳(縦長の内符)300円
   /御神縁袋400円(ともに授与時)
※御神徳は通年だと全12種類、御神縁袋は全25種類があります。

湯倉神社の「御神縁御守」は
12ある願い事の中から、
今、自分が最も必要とする御神徳を選び、
さらに
御神徳を入れる御神縁袋も25種類の中から
セレクトして、
自分だけのお守りを完成させるというもの。
御神縁袋には最大3体を入れることが可能です。

今回紹介するのは夏限定のお守り。
なので、
今だけ御神徳は13体となります。↓

自分は一番左、夏限定の「耀(よう)」を選びました。
「まばゆいほどにきらきらと美しく、
光耀く希望に満ちあふれた生活を送りたい方」

言い換えると
平穏無事
となるのでしょうか。

御神縁袋はこちらも夏限定が数種類あり、
トータル25+αになるかと思います。

こんなに種類が豊富だと選ぶのもなかなか大変。
でも
選ぶ楽しさがあり、
決めたあとは大切にしようという気持ちになります。

デザインは、
御神徳が夏の太陽をイメージさせるオレンジ。
「耀」という文字とベストマッチ!
御神縁袋のほうは
和を彷彿させる藍色の地に
波紋が描かれています。

例えば、
和柄の「青海波」は
「どこまでも広がる波が幸運をもたらす」
という意味があり、
とても縁起の良いものとされています。
今回の波紋柄も
同じような意味がありそうです。
1滴の雫が水面に落ち、
いく重にも輪を描いて広がる波の様子は
幸せが広がっていくイメージを
表現しているとも受け取れます。

右下に社紋である巴紋が入っています。
青い紐が涼しげで夏らしいですね。

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鳥居の赤色が絶妙なインパクトとなりルックスを引き締め!

裏面です。

御神徳には「湯倉神社」と書かれています。
御神縁袋にはひきつづき波紋が描かれ、
中央に赤色の鳥居。
この赤色が効果的なアクセントとなり、
これがなければ間延びしていたであろう色合いを
見事に引き締めています。

ちなみに
御体は木札ではなく、
繊維生地です。
袋の中に御神徳をしまえる
ところがありますので、
そこに収めればOKです。
袋の中で固定されるので動くことはありません。

また、今回は
絵馬付きのお守りもいただきました。
飛躍セット(初穂料1000円)です。↓

飛躍と繁栄を祈願したお守りと絵馬が
セットになったもの。
絵馬はその場で願い事を書き、
拝殿の横に建てられた「なでうさぎ」像の
左側にある専用の絵馬掛けへお納めします。

お守りにはうさぎのキャストが付いており、
月に向かって飛び跳ねているようにも見えます。
まさに「飛躍」ですね!

このセットを見ていると、
宇宙に願い事をオーダーするなんて
最近はいいますが、
まさにそんな感じです。

湯倉神社のお守り紹介はこちら

湯倉神社とは以下のようなところです。

湯倉神社|公式WEBサイト
湯倉神社は湯の川温泉の鎮守として親しまれています。松前藩主高広が幼少の折に重い病にかかり、母の夢のお告げによってこの地の温泉に入浴したところ快癒したという故事が伝わっており、湯倉神社にはこのお礼として奉納された鰐口(わにくち)が今も残ってい...
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御祭神の大己貴神と御神縁のあるうさぎで彩られ!

湯倉神社は市電の乗り、
終着となる湯の川駅が最寄り駅。
バスだと、函館バス系51または59に乗り、
湯倉神社前で下車します。

市電もバスも降りたら
すぐ目の前に湯倉神社があります。↓

夏詣のイベントが盛りだくさんの時期。

初詣は1月1日。
夏詣は7月1日。
その年の後半に向けて
ご利益をいただくのが夏詣であります。
発祥は浅草神社です。
うちのブログでも浅草神社のお守りとともに夏詣を紹介しています!

階段を上がると鳥居が建っています。↓

鳥居の奥には拝殿が見えます。
が、鳥居の手前には狛犬がおります。↓

子連れの狛犬はメス。
子宝を表しているのだそう。

毬を持っている狛犬はオス。↓

毬は「玉」で「ぎょく」。
「ぎょく」は宝石、財宝、権力を表しています。

まっすぐ歩けば拝殿ですが、
その前に手水舎へ。↓

水は亀の口から出ています。

御神木もあります。
イチイの木です。↓

湯川一の古木で、樹齢は約370年といわれています。

また狛犬がいます。↓

胸を張った堂々たる姿勢が印象的です。

拝殿です。趣のあるお社ですね。↓

1941年(昭和16年)に造営、
2004年(平成16年)に屋根銅板葺替で
今に至っています。

賽銭箱の上に大黒天の彫り物が。↓

よく見ると、
左の脇の下にうさぎがいます。
これは因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)に
かかっています。

因幡の白兎
出雲の国に大黒様(=大己貴神/(おおあなむちのみこと)、
大国主命(おおくにぬしのみこと)、大国主神(おおくにぬしのかみ)と同一視)
という神様がおり、
たくさんいた兄弟の中でも一番心優しい神様でした。
兄弟の神様たちは因幡の国に八上比売(やかみひめ)という美しい姫が
いるという噂を聞き、みんなで会いに行こうとします。
大黒様は兄弟たちの家来のように大きな袋を背負わされ、
一番後からついていくことになりました。

兄弟たちが因幡の国の気多の岬を通りかかったとき、
体の皮を剥かれて泣いている一匹のうさぎを見つけました。
兄弟たちはそのうさぎに意地悪をして、
海水を浴びて風にあたると良いと嘘をつきます。
うさぎはだまされていることも知らずに、
言われるまま海に飛び込み、
風当たりのよい丘の上で風に吹かれていました。
そうしていると海水が乾いて傷がもっとひどくヒリヒリ痛みだしました。
前よりも苦しくなって泣いているうさぎのところに、
大黒様がが通りかかりました。

大黒様は、なぜ泣いているのか理由を聞きました。
するとうさぎは
「私は隠岐の島に住んでいたのですが、
一度この国に渡ってみたいと思って
泳がないで向かう方法を考えていました。
すると、そこにワニ(サ メ)がきたので、
私は彼らを利用しようと考えました。
私はワニに自分の仲間とどっちが多いか
くらべっこしようと話をもちかけました。

ワニたちは私の言うとおりに背中を並べはじめて、
私は数を数えるふりをしながら、向こうの岸まで渡っていきました。
しかし、もう少しというところで私はうまくだませたことが嬉しくなって、
つい、だましたことをいってしまい、ワニを怒らせてしまいました。
その仕返しに私はワニに皮を剥かれてしまったのです。
それから、私が痛くて泣いていると、
先ほどここを通られた神様たちが、
海に浸かって風で乾かすと良いと、
おっしゃったのでそうしたら前よりもっと痛くなったのです」

それを聞き、大黒様はうさぎに言いました。
「かわいそうに。すぐに真水で体を洗い、
それから蒲(がま)の花を摘んできて、
その上に寝転ぶといいですよ」

うさぎは言われたとおり、川に浸かり、
集めた蒲の花のうえに、静かに寝転びました。
そうすると体から毛が生えはじめ、
すっかり元のしろうさぎに戻りました。

そのあと、ずい分遅れて大黒様は因幡の国につかれました。
八上比売(やかみひめ)がお気に召されたのは大黒様でした。

社殿の裏手に回ると、
結びの銀杏があります。樹齢220年。↓

銀杏の木は
樹勢が強く、勇壮な樹形に成長し、
実である「ぎんなん」は
栄養価と効用が高く、
昔から日本人に馴染みのある樹木です。
秋になると、
黄金色の「ぎんなん」がたわわに実ることから、
「実を結ぶ」「縁を結ぶ」「想いを結ぶ」として知られています。

なでうさぎ(神兎)です。↓

御祭神の大己貴神(大国主神)とうさぎは、
神話「因幡の白うさぎ」以来、
御神縁が深く、
うさぎは「吉報」を伝える
芽出度い(めでたい)「神獣」とされています。
その神話にちなみ、
御祭神の御神徳を参拝する人たちに
広くお受けいただきたいとの願いから、
創建360年(平成26年)を記念して設置されました。

神輿殿には「健康長寿小槌」「開運小槌」
「治癒の小槌」があります。↓

左から
健康長寿小槌、開運小槌、治癒の小槌です。↓

お賽銭箱にお金を入れ、
希望の小槌を持ち、願い事を祈願しなが振ります。
健康長寿小槌は祈願しながら
体の気になる箇所を小槌で撫でるそうです。

写真スポットの
竹林としろうさぎ。↓

直接見ると、
「なんとなく白うさぎのような形だなあ」
くらいですが、
カメラを覗くと
バッチリ白うさぎが写っています。
白うさぎを囲んで
家族やカップルで記念撮影!

社務所前には
うさぎと月をイメージした展示物。↓

一つ一つ柄の違った手毬が
大きな一つの月を形作っているようにも見えます。

湯倉神社の社務所には
たくさんのお守りが用意されています。↓

ぜひ1体授与されてください。

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温泉による湯治の御礼として薬師如来像を祠に安置したのが始まり

湯倉神社の伝説によると、
1453年(享徳2年)頃、
一人のきこりが家に帰る途中に
小高い丘(現在の湯倉神社のあたり)でひと休みをしていたところ、
沼沢地で湯気が立っているのを発見。
近づいて手を入れてみると湧き湯でした。

その後、きこりが病気になり、
腕の関節の痛みがひどくなったとき、
湧き湯のことを思い出し、
湯治をしたところ、程なくして治りました。

そこで、きこりはそのお礼にと
薬師如来像を刻み、
小さな祠(ほこら)を建てて安置したのが、
湯倉神社の起源であり、
今日の湯の川温泉の始まりといわれています。

また、
オフィシャルとしては
以下のような史実が残っています。
松前藩第九代藩主高広が、
幼少時に千勝丸と名乗っていたときのこと。
1653年(承応2年)に重い病気になり、
医者や薬の甲斐もなく日に日に悪くなるばかりでした。
ある夜、母・清涼院が夢で
「松前の東に当たって、
不思議に病に効く温泉がある。
そこへ行けばどんな病でも治る」
という神のお告げを受けました。

早速、家来を向かわせたところ温泉を発見し、
千勝丸を湯治させると
間もなく全快したとのことです。

翌年に清涼院は、
そのお礼として社殿を改造し、
知内産の砂金で五寸四分(約16センチ)の薬師如来像を安置し、
直径六寸三分(約19センチ)の鰐口(わにぐち)を奉納しました。

言い伝えと史実、
どちらも
薬師如来像を安置している点で
共通しています。
1717年(享保2年)の松前藩調べによると
「建立百年位」との記述があり、
1617年(元和3年)には
湯座に薬師如来を祀っていたとされています。

以来、この地域に暮らす人々に
「心の拠り所」として永く崇敬されるよになりました。
1941年(昭和16年)には
現在の社殿が造営されて
御神徳は益々高揚し、
街の発展と共に現在に至っているとのことです。

この周辺は湯の川温泉が有名です。
温泉とともに
湯倉神社も楽しんでください!

神社には温泉地にちなんで
入浴剤も販売しています。↓

「湯倉神社やくしの湯」(500円)。

住所:北海道函館市湯川町2-28-1
アクセス:市電湯の川駅で下車して徒歩1分
     函館バス系51または59に乗り、湯倉神社前で下車して徒歩すぐ
https://www.yukurajinja.or.jp/

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