【伊豆山神社の強運守】頼朝と政子の絶大なる強運をいただく

静岡
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描かれた赤白二龍はまるで源頼朝と北条政子のよう

第61回目は静岡県熱海市にある
伊豆山(いずさん)神社の「強運守」です。
初穂料800円(授与時)。

書いて字のごとく強運お守りとなります。

黒地に赤と白の2匹の不思議な生き物。
赤白二龍(せきびゃくにりゅう)であります。
リアル龍ではなく、
かわいく描かれているのがイイですね!

伊豆山神社の縁起「走湯山縁起」(鎌倉期に成立)によると、
伊豆山の地下で赤白二龍が仲良く寝ており、
その尾は箱根の芦ノ湖に漬け、
その頭は伊豆山の地底にあって、
温泉の湧く所は
この龍の両眼二耳鼻穴口中である、
と伝えられています。
このことから赤白二龍は温泉の神ともいわれています。

また
赤は母、白は父を表すことから、
夫婦和合、家内安泰、縁結びの象徴にもなっています。
夫婦といえば
平治の乱によって伊豆国に配流された源頼朝が、
北条政子と愛をはぐくんだのが伊豆山神社。
二人の縁も伊豆山神社のお導きなのかもしれません。

頼朝はこの地で源氏再興を祈願しました。
そして、
平家を打倒し、鎌倉幕府を樹立して征夷大将軍となりました。
このことから
災いや不幸を跳ね返す強運の神社ともいわれています。
頼朝亡き後、
政子は尼将軍として鎌倉幕府を運営していきます。
伊豆山神社が頼朝と政子に
強運パワーを授けたとも解釈できるわけです。

その伊豆山神社がもたらす強運に
焦点を当てたお守りが「強運守」であります。
持ち主を守り、
災いや不幸を跳ね返し、
何事にも優れて強い力を持った
強運のお守りです。

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伊豆山神社の九曜紋には昔の人たちの暮らしぶりが現れている!?

裏面です。

「関八州総鎮護 伊豆山神社」という
文字が書かれ、
伊豆山神社の上には社紋が入っています。

関八州(かんはっしゅう)とは
江戸時代における関東地方のことを指します。

武蔵(むさし:現在の埼玉県、東京都、神奈川県東部)
上野(こうずけ:現在の群馬県)
下野(しもつけ:現在の栃木県)
下総(しもうさ:現在の千葉県北部、茨城県南部)
上総(かずさ:千葉県中央)
常陸(ひたち:現在の茨城県)
安房(あわ:現在の千葉県南部)
相模(さがみ:現在の神奈川県)

ちなみに
「関」は箱根の関所のことです。

鎮護とは仏教用語で
土地を守り、安定させるという意味。
従って、総鎮護とは
関東八州すべての土地を守り、安定させる
という意味となります。

頼朝以来、武家の尊崇を集め、
江戸時代には徳川将軍も崇敬したといいます。
武家が誓いを立てるときの起請文には、
誓詞証明の社として、
伊豆山神社の名が必ず連ねられています。

このような歴史を持つ伊豆山神社は
関八州総鎮護と名乗るに
ふさわしい神社といえるでしょう。

伊豆山神社の社紋は九曜紋。
星辰信仰に関連する紋であります。
真ん中の丸を囲むように8つの丸があります。
この意味に関しては、
いろいろと説があり、

第1の説は、
中心の丸は太陽で、
周りの8つの星は
月・火・水・木・金・土・羅喉(らご)・計都(けいと)というもの。
羅喉・計都は空想上の星。
古代の占星術・易学に由来しているといわれています。

第2の説は、
中央の丸は妙見様(=北極星)で、
妙見様が空を巡回するときの
乗り物と考えられていた北斗七星の七つと、
太陽・月の二大天体を加えて
9つの星とする説。
※これだと十曜紋ですね。実際に十曜紋はあります。
ただ、北極星を別格として外せば、9つの星と考えることができます。

第3の説は、
九星気学で定められる人間の運命星
(一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・
五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星)
であるという説です。

いずれにせよ、
伊豆国は海に近い土地柄、
船に乗る人たちが多くいたはずで、
北斗七星や北極星を羅針盤代わりにしていたと思われます。
月を見て満潮や干潮を予測し、
太陽の昇る位置や沈む位置で
季節を感じていたとも推測されます。

当時の暮らしぶりが
社紋として残っているとしたら
時空を超えた物語を感じます。

伊豆山神社のお守り紹介はこちら

伊豆山神社とは以下のようなところです。

関八州総鎮護 伊豆山神社
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元宮まで行ってさらなる強運をいただこう!

JR熱海駅から伊豆山神社行
または七尾行のバスに乗り約7分、
伊豆山神社前バス停で下車します。

歩いても行けますが、
ずっと登り坂なので大変。
でも、
歩けばこんな景色と出会えます。↓

大パノラマ。
遠くに見えるのは初島です。

伊豆山神社へ到着すると
赤白二龍の絵を見つけます。↓

赤龍は火、白龍は水の力を持ち、
二龍の力を合わせて
温泉を生み出すという最強の守護神です。

すぐ目の前には第一の鳥居があります。↓

階段を上ります。

階段の途中に第二の鳥居があります。↓

第一の鳥居には扁額はありませんでしたが、
第二の鳥居にはあります。↓

「伊豆山神社」と書かれています。

第二の鳥居をくぐり、
さらに階段を上っていくと、
途中に末社である「結 明神社」
(むすぶ みょうじんじゃ)があります。↓

白い猫が寝ていました。かわいいですね!
御祭神は日精・月精。日精が女性、月精が男性です。
2神は男女の縁結びを叶える神様で、
古くは「一名恋祭り」という神事があり、
各地から集まった若い男女が参列して
行われていたことが伝えられています。

階段を上り切ると
手水舎があります。↓

赤龍と白龍の口から出てくる水で手を清めると、
エネルギーをいただけそうです。

縁結びの神社として有名ということで
こういったものがありました。↓

おみくじを引いて、
ハート型の弦に結んで願掛けします。

頼朝・政子腰掛け石です。↓

伊豆に配流されていた源頼朝と
地元の武士の娘であった北条政子が
恋を語らい合っていたのが
伊豆山神社の境内であり、
二人が腰掛けていたといわれているのが
この大石です。
ここに座って写真を撮るカップルはとても多いです。

拝殿です。↓

見事な装飾です。↓

本当に生きているような龍の曲線美。
本当に咲いているような植物のディテール。
スゴイとしか言いようがありません。

猪目です。↓

ハート型をした、古来から伝わる日本伝統文様の一つです。
もともとは魔除けの意味がありましたが、
今ではその形から
縁結び、恋愛成就の縁起物となっています。

伊豆山神社は
本殿からさらに山道を登り、
「本宮」まで行ってこそが本当の参拝といわれています。↓

今の場所は拝殿の右側にある
白山神社の遥拝所です。↓

白い鳥居は神聖な感じがします。

本宮へ行くには
このような山道を歩いて行きます。
ハイキングコースにもなっています。↓

山道なので基本的に登り坂です。
約20分歩くと、
白山神社が見えてきました。↓

天平元年夏、東国に疫病が流行した際、
北条の祭主が伊豆権現に祈願したところ
「悪行のなす所、救いの術なし、これ白山の神威を頼むべし」
との神託があました。
猛暑の頃であったにもかかわらず、
一夜のうちに石蔵谷(白山神社鎮座地)に雪が降り積もり、
幾日経っても消えず、
病人がこの雪をなめたところ、
病苦がたち平癒したことから、この御社が創立されました。
古来より、病気平癒、厄難消除の神様として厚い信仰を集めています。

白山神社を越えていくと、
小恋の森公園に出てきます。↓

白山神社からさらに20分歩いたところに
結 明神本社があります。↓

紙垂(しで)が太陽の光で
キラキラ輝いて神々しさを感じます。
伊豆山神社参道階段の脇にも結 神明社がありました。
白い猫が寝ていたところです。
あちらは里宮となります。
本社はこちら。

結 明神本社からさらに15分ほど歩きます。
やはり登り坂です。
すると本宮の鳥居が見えてきます。↓

階段を上り切って
ようやく本宮に到着。↓

手前が広場のようになっていて、
広々とした印象です。
きつい山道を歩いてきただけに
開放感はひとしお。

本宮はとても質素。
それがまた奥ゆかしさを引き立てます。↓

伊豆山神社の始まりは、
熱海の浜辺に出現した光る鏡を
「日金山」に祀ったことからと
いわれます。

836年(承和3年)に社殿が建造されるまで、
「日金山」から移された神霊(神鏡)は
本宮の場所に鎮座していました。
それゆえ
本宮は伊豆山神社のさらなる
パワースポットともいわれています。

鎌倉~伊豆周辺は
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で注目を集めているスポット。
2022年のこの機会に
ぜひ訪れてみてください。
頼朝と政子に思いを馳せながら
二人の強運をいただきに。

住所:静岡県熱海市伊豆山708-1
アクセス:JR熱海駅から伊豆山神社行または七尾行のバスに乗り約7分、
     伊豆山神社前バス停下車
https://izusanjinjya.jp/

静岡
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