【蚕養国神社の御守】あらゆる産業、あらゆる人々の繁栄を祈願

福島
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「御守」のまわりを繭が取り囲み、四隅には成長した蚕蛾が!

第62回目は福島県会津若松市にある
蚕養国(こがいくに)神社の「御守」です。
初穂料500円(授与時)。

蚕養国は蠶養國とも書きます。

蚕養国神社は
養蚕(ようさん)の守護神で、
現在は農、工、商、諸業繁栄、交通安全の
守神として信仰されています。

お守りには「御守」としか書かれていませんが、
神社の御神徳である
農、工、商、その他たくさんの産業、
さらには
あらゆる人々の
繁栄祈願となるお守りかと思います。

お守りの地色はベージュです。
蚕ならではのシルクカラー。

中央には「御守」という文字。
丸字っぽいところに親近感がわきます。
周りを囲んでいる、円柱が重なっているような
模様は繭(まゆ)です。
四隅には蚕が成長した蚕蛾がいます。

パッと見、
気づかなそうな柄ですが、
しっかり見ると分かる
凝ったデザインが秀逸です。
ほっこりした見た目の中に
こだわりが濃縮。
まさに唯一無二ですね!

御守の文字、繭、蚕蛾は
金糸です。
なので
光を当てて撮ると金色の部分が
輝きます。↓

これもまた小粋な仕掛けですね。

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社紋である会津葵がうっすら浮かび上がる

裏面です。

中央に縦書きで「蚕養国神社」。
表面の「御守」とフォントが変わり、
純和風となっています。

文字の背景には葵の紋が入っています。
暗くして撮影すると
分かりやすいと思います。↓

この紋は会津葵といって、
会津藩初代藩主、保科正之から
社領を頂いた際に
使用を許された紋です。
将軍家が使用する徳川葵とは
デザインが異なっています。↓

会津葵のほうが細かい作りになっています。

藩主から家紋の使用を許されるということは、
藩にとって
いかに重要視されていたのかが分かります。

蚕養国神社は以下のようなところです。

會津のこがい様 蚕養國神社ホームページ 〜会津のこがい様・鶴ヶ城稲荷・峰張桜〜 
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昔懐かしい子どもたちの声が聞こえてきそうな風情ある神社

蚕養国神社は
JR会津若松駅から東へ約1km、
徒歩にして約13分といったところにあります。

参道の入り口に古い石碑が建っています。
一筆文字のように
書かれていますので読むのが難しいですが、
縣社蠶養國神社
とあるようです。↓

県社とは
旧制度における神社の社格のひとつ。
官・国幣社より下、
郷社 (ごうしゃ) より上。
県から奉幣した神社です。

参道を進んでいくと第一の鳥居があります。↓

古い鳥居で
扁額に何と書いているのか読みづらいですが、
「蠶養宮」とあります。
蚕養国神社の別称です。

第二の鳥居は赤い鳥居です。↓

第二の鳥居を入れば
目の前に拝殿があります。↓

静かに佇んでいるといった雰囲気。
左右の御神灯には
ちゃんと会津葵が描かれています。

それにしても夕暮れ時が似合う神社です。↓

子どもたちの遊ぶ声や
お母さんの「ご飯だよ」という声が
聞こえてきそう。

その声はいつの時代のものなのでしょうか。
創建された811年(弘仁2年)当時でしょうか。
保科正之が生きた江戸時代でしょうか。
昭和の高度経済成長期でしょうか。
それとも
令和の今でしょうか。

いつの時代であっても
あり得そうな想像に胸が染み入ります。

蚕養国神社のシンボルともなっている
御神木の峰張ザクラ(みねはりざくら)です。↓

高さ約14m。
推定樹齢は1000年以上。
天然記念物にもなっています。

会津というと、
鶴ヶ城や飯盛山に目が向きがちですが、
蚕養国神社の風情に浸ってみるのも
悪くないかと思います。

訪れた際にはお守りチェックもお忘れずに!

住所:福島県会津若松市蚕養町2-1
アクセス:JR会津若松駅より徒歩13分
http://www13.plala.or.jp/kogaikunijinja/

福島
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