お守りの歴史

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“身の安全”を守る。それがお守りの起源

手にしたことがない人はおそらくいないのではないでしょうか。
それくらい日常生活に溶け込んでいるお守り。
では、いったいいつから登場したのでしょう?
お守りの歴史を、少しだけ紹介したいと思います。

その起源は縄文時代の頃といわれています。
目的は身の安全を守るため。

お守りができた時代は、今よりも医療が発達しておらず、
外敵から身を守る手段も格段に劣っていました。
何かの病気にかかったり、動物に襲われたりでもしたら、
すぐに命が奪われてしまいます。
運が良ければ生き残ることができるし、運が悪ければ生命が尽きてしまう。
命の危機に合わないように、
石、木、草、実、羽、牙、貝といった自然界にあるものを、
お守りとして持っていたそうです。

運というのは、古来より
精霊や魔物といったものが運んでくると考えられていました。
そして運を良くするために、
魔物を退けて厄除けをするという発想に至ります。
その術がお守りを持つという行為だったのです。

科学的なものが薄い時代を想像すると、
とても理にかなっていますし、腑に落ちます。

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勾玉がお守りの最も古い形

古代のお守りの代表といえば、
石で作った勾玉(まがたま)です。↓

動物の牙で作ったという説もあります。

人間の霊魂は「タマ」であって(ミタマをいいますよね)、
丸い形状の宝玉に依りつくと考えられていました。
だから、勾玉は火の玉のようになっているともいわれています。
これについては「胎児の形を模した」という説もあり、
はっきりとは分かっておりません。

勾玉はその霊魂が飛び回っている様子を表したものであり、
身につけることで精霊の御加護が受けられると信じられていたようです。

勾玉は、「曲玉」とも表記され、
古代の日本において装身具の一つでありました。
「勾玉」という表現が初めて登場するのが「古事記」と「日本書紀」。
「古事記」には「曲玉」、「日本書紀」には「勾玉」と記載されています。
語源は「曲っている玉」から来ているともいわれています。

勾玉の他にも、鏡、刀、宝石など、
神が降臨する依り代となるようなものは、なんでもお守りとしました。
これらを身につけることにより、
神の霊力を授かることができ、
厄災を避けることができると考えられていたのです。

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お守りが広がったのは平安時代

勾玉からお符へ変わったのは6世紀、
仏教が伝来した538年頃だといわれています。

8世紀の終わりに都だった長岡京(784年~794年)の遺跡からは、
当時の人々が健康を願って身につけていたと思われる、
木の御札が発見されています。
その御札には、病気を退けてくれる神様の名前が書かれていたそうです。
これが「日本で最も古い、御札の形をしたお守り」だと考えられています。

本格的にお守りが広がりを見せるのは平安時代。
陰陽師が活躍していた頃です。
貴族の女性の間で『懸守(かけまもり)』というお守りが広まりました。
これは筒の形に作った布の袋に、
紙の御札や神様や仏様の像を入れてお守りにするというもの。
常に胸に掛けていたそうです。
そうすることで、家族や一族の厄除けを願っていました。
ちなみに、
大阪府の四天王寺には、平安時代後期の懸守(かけまもり)が残っており、
袋の中には如来像が彫られた木製の円柱が納められています。

神社や寺社の力が強くなると、
そこに所属する御師(おし)と呼ばれる人たちが現れ、
ご神徳を全国に広めるために各地を回るようになります。
御師の話を聞いた人たちは、
遠くて行けないような神社やお寺でも
次第に信仰するようになりました。

遠すぎて参拝には行けない。
そこで本宮の分霊としてお札やお守りが配られるようになりました。

そして鎌倉時代になってからは武士の間にも広がります。
戦いから無事に帰還できるようにと、
願掛けをしたお守りを渡したそうです。

江戸時代のころには庶民の間にも浸透していきます。
この頃になると様々な形のものが登場し、
肌身離さず持っていたことから肌守(はだまもり)と呼ばれるようになりました。

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金糸や銀糸の多用は明治の頃から

織物業として1855年(安政2年)に創業し、
縁起物を中心に授与品、絵馬、神具、祭事品など手掛けている
株式会社秋江によると、
神仏を示す「光」は魔除けを意味することから、
明治維新以降に、2代目の秋江義三郎氏が、
金糸・銀糸を多用する金襴織物を素材とする
お守りがふさわしいと「錦守」を考案。
また、現在「お守袋」として広く親しまれている
基本の形状を生み出し、
「お守袋づくりのパイオニア」として認知されるようになりました。

1973年頃には、
高度経済成長とともに人口が増加し、
人々が願いを求めて、お参りをするようになると、
学業、交通安全、合格、縁結び、安産といった願意に対して、
それに見合ったお守りの色や形が親しまれるようになったといいます。

これが現在にまで続いているといわれています。

余談ですが、英語ではお守りを
「Lucky charm(ラッキーチャーム)」や「Amulet(アミュレット)」といいます。

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