【比々多神社の身代守】武神の導きと勾玉の神秘を感じる

神奈川
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左三つ巴紋を最大限に解釈してご利益をいただきたい!

第89回目は神奈川県伊勢原市三ノ宮にある
比々多神社の「身代守」です。
初穂料800円(授与時)。

紫の地に「左三つ巴」紋。
だたそれのみ。
細かくいうと、
紫の地色には雲が薄く描かれております。

いずれにせよ
シンプルで潔くて非常にCOOL!

比々多神社と「左三つ巴」紋の関係性ですが、
この紋は武神である八幡神の神紋として
よく用いられます。
4柱ある主祭神の1神である
日本武尊(やまとたける)は
八幡神こと応神天皇のお祖父さんにあたります。
その流れを汲むものなのだろうと
勝手に想像しています。

日本武尊も熊襲や東国征討を行った
いわゆる武神です。
また、出世(=仕事)、開運、除災、交通の神としても
尊崇されています。

ちなみに
ほかの3神は
豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)
天明玉命(あめのあかるたまのみこと)
稚日女尊(わかひるめのみこと)
であります。

他にも、違った見方もできて、
巴紋の形は勾玉をモチーフに
しているともいわれております。
天明玉命は玉造りの神様といわれおり、
そのご加護を表しているのではないかと。

勾玉は三種の神器(八咫鏡/やたのかがみ、
草薙剣/くさなぎのつるぎ、八尺瓊勾玉/やさかにのまがたま)
の一つで
古くから不思議な霊力を発揮したり、
子宝、安産、成長の象徴、ものづくりの始まり
とも考えられてきました。
巴紋はそのようなことを
表現しているともいえるわけです。

トータル的に考えますと
今回の「身代守」は
出世お守り
開運お守り
除災お守り
交通お守り
子宝お守り
安産お守り
のご利益がいただける
お守りということに
なるのではないでしょうか。

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外枠のひし形は何? お守りにおける有名な文様の中心部分です

裏面です。

中央に縦書きで
「三宮多々良神社」と入っています。

三宮とは三ノ宮とも書き、
3番目に社格が高いことを表しています。
今回の場合は
相模国において3番目という意味です。

外郭をなぞるように
金色のひし形模様が入っています。
一瞬、何だろうと思うのですが、
よく見ると
地にうっすらと小葵文が描かれており、
金色のひし形模様が
花菱部分の中心(柱頭)であることが
確認できます。
分かりづらいといえばそうなのですが、
文様をあらかじめ知っていると
「なかなか工夫を凝らしている」と
思うのではないでしょうか。

比々多神社のお守り紹介はこちら

比々多神社とは以下のようなところです。

比々多神社 公式サイト
延喜式内 相模国三之宮 比々多神社の公式ホームページへようこそ。【全面リニューアル】杉の巨木に囲まれた佇まい、2千点を超える考古資料は、歴史と伝統の重みそのもの。四季折々の恵みに心癒されます。ブログ三之宮通信もご覧ください。
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元宮まで行って参拝がコンプリート

小田急線伊勢原駅の北口1番線から
バスに(関台経由栗原行)乗車して約15分。
「比々多神社」で下車し、
徒歩すぐのところに鎮座しています。

Y字路になっている境目にあるといったイメージです。
立派な木の鳥居がすぐに目に入るかと思います。↓

鳥居の右の石柱には
「延喜式内比々多神社」と書かれています。

鳥居を入ると
すぐ右側に御神木があります。
相生の欅(あいおいのけやき)といい、
途中から2本に分かれる
夫婦木になっています。↓

満願成就、恋愛成就、夫婦円満、良縁の
御神徳があるとのことです。

手前の狛犬の怒り顔が怖い。
目が赤いところがさらに怖い。。

反対側にある狛犬も目が赤くて怖い。↓

怖いということは
門番としてちゃんと神社を守っている
ということなのでしょう。

境内を進むと
また御神木があります。↓

スラッと直線に伸びたかっこいい
杉の大木ですね。

二本の御神木が並ぶ姿は圧巻です。↓

素晴らしい境内です。

ベンチがかわいいです。
2匹のリスが支えてくれています。↓

2匹のカエルが足でベンチを支えています。↓

比々多神社には天明玉命(あめのあかるたまのみこと)
という玉造りの神様が祀られていることから、
「なでなでまが玉」というものがあります。↓

勾玉は三種の神器の一つで
古くから不思議な霊力を
発揮してきたといわれています。
その美しい形から
子宝、安産、成長の象徴、物づくりの始まり
と考えられてきました。
玉を優しく撫でると御祭神の限りなき御神威を
受け取ることができるということです。

拝殿です。↓

大きいお社です。

比々多神社の歴史は古く、
神社境内地や近隣から発掘出土した
遺跡遺物(いせきいぶつ)から推測するに、
約1万年以上も遡(さかのぼ)る
ことができるといいます。

また「社伝記」によれば、
紀元前655年、初代神武天皇6年に
この地に鎮座され、
相模国の霊峰である大山を神体山として
豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)を祀った
ことが始まったとも伝えられています。

授与所です。↓

お守りやおみくじがたくさん用意されています。
当然、御朱印もあります。

拝殿・本殿の裏側に摂社・末社があります。↓

左から、白山神社、弁天社、神明神社、
東照宮権現社、稲荷神社です。

摂社・末社の向こう側には道があり、
比々多神社の元宮へと続いております。↓

この道を歩いて元宮へと
向かうわけですが、
その前に
「下谷戸縄文遺跡 環状列石及住居跡」をチェック。↓

この遺跡は東名高速道路敷地内で発見され、
工事に先立って発掘調査が実施されました。
調査は第3次まで行われ、
三ノ宮字下谷1090番地を中心に
縄文、弥生、古墳時代の遺構が重複して
広がっていたのではないかと推測されています。

出土された土器は
縄文中期から後期のものと思われます。
遺構は現地保存が困難なことから
昭和42年5月13日にこの地へ移築、復元されました。

この遺跡遺物(いせきいぶつ)から
比々多神社の歴史は
約1万年以上も遡(さかのぼ)ることができる
という証拠にもなっているのでしょう。

元宮へ向かいます。
私道(?)のような登り坂を歩いて行きます。↓

本殿から元宮までは
それほど遠くはありません。
かといって近いかといわれれば
そうでもない、という印象です。

元宮へ到着です。↓

神社の方が常駐しているわけではなく、
小さいお社が静かに鎮座しているだけ。
このお姿を見るだけでも
歴史を感じますし、
この地域の人の守り神として
存在していることが分かります。

元宮から見られる景色がこちら。↓

こう見ると
ずいぶん上へと登ってきたなと実感します。
それにしても
空気がうまい!

ここから江の島や三浦半島が見えるようです。↓

この高台はかつて
比々多神社の社殿が建てられていた
「埒面(らちめん)」という
神聖な場所なのだそう。
そのようなところを訪れることができるなんて
うれしいです!

比々多神社の神様は
この地から町を見渡し
人々を守っているんですね。

比々多神社参拝の際は
拝殿で終わらず、
元宮でおいしい空気を吸って
気分をリフレッシュするなんて
いかがでしょう?
元宮まで足を運ぶと
ピクニック気分にもなりますよ。

お守りもぜひ!

住所:神奈川県伊勢原市三ノ宮1472番地
アクセス:小田急小田原線「伊勢原」駅北口1番線(関台経由栗原行)乗車。
     「比々多神社」下車(約15分)して徒歩すぐ
https://hibita.jp/

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