「椿」を社名に持つ神社のアイコン的お守り
お守りコレクションblog
第139回目は三重県鈴鹿市にある
椿大神社(つばきおおかみやしろ)の
「つばき御守」です。
初穂料800円(授与時)。
神社は
「つばきだいじんじゃ」と読みがちですが、
「つばきおおかみやしろ」であります。
「つばき御守」は社名の「椿」を用いた
椿大神社の代表的なお守り。
ストラップタイプになっていて、
紅白二輪の椿がかわしらいくあしらわれ、
ピンク色の紐の付け根には
鈴と「御守」と書かれた
小さいプレートが付けられています。
椿の花は
雄しべと雌しべの黄色い部分も
しっかり再現されて、
それがまた彩りを与えています。
ここまでキュートだと
お守りの領域を超えて
ぬいぐるみやマスコットといった
キャラクターアイコンのようです。
お守りは身につけたいけど、
ガチなタイプはちょっと……、
という人にはピッタリかと思います。
かわいらしく開運!
って感じです。
仁徳天皇が一夜で椿が咲き誇る夢を見たのが社名の由来
裏面です。
説明が書かれてあります。
この御守りは、一陽来復の春の訪れを告げる
椿に因み、皆様に良い事(吉報)が訪れて
運を開き、福を招く「みちひらき」の御守
導を祈願しております。
ご祭神の猿田彦大神は
「みちひらき」の神様。
大神に導かれ、
開運したいです!
神社名になぜ「椿」が
入っているかというと、
仁徳天皇が
一夜にして椿が咲きまくった夢を見て、
それをもって社名にしたそうです。
ちなみに椿の花言葉は
「控えめな優しさ」「誇り」です。
開運招福を願いながら
そういった人物になることも
同時に願いたいものです。
椿大神社とは以下のようなところです。
奥へ進むたびに鳥居に風合いが増していく
住所は三重県鈴鹿市なのですが、
近鉄四日市市駅または
JR四日市市から
「椿大神社行き」のバスに乗る
のが基本ルートです。
約1時間のバス旅です。
バス停を降りて少し歩くと
神社を示す碑があります。↓
伊勢一之宮なんですね。
三重県内では伊勢神宮、二見興玉神社に
次いで3番目に参拝者の多い神社だそう。
碑の隣には一の鳥居が建っています。↓
このような碑もありました。↓
伊勢国一之宮
椿大神社地祇猿田彦大本宮
と書かれてあります。
伊勢にある猿田彦神社と並び、
猿田彦大神を祀る
神社の総本社ということです。
一の鳥居をくぐるとすぐに
拝殿のような建物が見えるのですが、
こちらは獅子堂といわれるところです。↓
聖武天皇の勅願により奉納された獅子頭が
名前の由来になっているとのこと。↓
聖武天皇といえば
奈良の大仏ですが、
こういうこともしていたんですね。
獅子頭というと
ライオンの生首を想像するのですが、
獅子舞の頭を小さく作った玩具だそうです。
作り物で良かったです。
ちなみに椿大神社は
獅子舞発祥の社ともいわれています。
手水舎にはカエルが。↓
椿大神社のご祭神、猿田彦大神の
神使はカエルであります。
聞くところによると
猿田彦大神は一度亡くなってから
蘇ったという神話があり、
「よみがえる」で
カエルが奉納されたそうです。
それを知ると
なんだかカエルの頭を撫でたくなります。
獅子堂の右に二の鳥居があります。↓
この参道をまっすぐ行けば
拝殿に到着します。
参道の左側に
御船磐座(みふねのいわくら)があります。↓
御船磐座は謡曲「鈿女(うずめ)」に
謡われている神代の神跡で、
境内で最も重要な「いわくら」だそうです。
この地に天孫、瓊々杵尊一行の御船が
到着され、ここから九州へと
猿田彦大神が先導されたと
伝承されています。
三の鳥居です。↓
奥へと進むにつれて
鳥居に年季が入っていきます。
時代が遡っていく感じです。
三の鳥居は断り乃鳥居(ことわりのとりい)
といわれています。
あるとき、
一人の武士が椿大神社の木を
勝手に伐採して建物を建てたところ、
一夜にして燃えてしまったといいます。
神様からの天罰だと思い、
お詫びとしてこの鳥居を建てたという
言い伝えが残っています。
狛犬にアート性を感じます。↓
渦巻で表現した毛並み。
迫力がありますね。
渦巻はまさに体の巻毛を表したもので、
巻毛紋や毛卍紋などといわれています。
これ自体に魔除けの意味があるのだそうです。
参道の右側に
恵比寿様(左)と大黒様(右)が
おられるお社があります。↓
七福神の中でも
恵比寿様と大黒様がセットで祀られているのを
よく見かけます。
恵比寿様は豊漁の水の神様。
釣竿を持っています。
大黒様は五穀豊穣の農業の神様。
米俵に乗っています。
2柱をセットで祀ると
財運金運向上のご利益があるとされています。↓
置き方は
向かって正面左側に恵比寿様、
向かって正面右側に大黒様です。
地域によって配置が逆のこともあるようです。
四の鳥居の手前左側に
高山土公神陵があります。↓
神陵は猿田彦大神の御陵で、
前方後円墳になっています。
四の鳥居の前にも
狛犬がおられます。↓
三の鳥居の狛犬は
かわいらしい印象でしたが、
こちらは猛々しいですね。
門番の役割をしっかり果たしています。
四の鳥居です。↓
一の鳥居から三の鳥居までは石造りでしたが、
四の鳥居は木造りです。
やっぱり時代が遡っていますね。
椿大神社の創建はなんと紀元前。日本最古の神社の一つ
拝殿に到着です。↓
総檜の神明造り。
猿田彦大神をはじめ、
瓊々杵尊、栲幡千々姫命、
木花咲耶姫命、天之鈿女命、
行満大明神、合祀三十二神が
祀られています。
創建は紀元前3年(垂仁天皇の27年秋)。
倭姫命の御神託により、
この地に「道別大神の社」として
社殿が奉斎されました。
日本最古の神社といわれています。
紀元前なんて気が遠くなりますね。
お賽銭箱に日差しが当たっているのが
これがまた神秘的です。↓
幅の広い石段を上がっていき、
参拝を済ませ
左側へ行くと
氣魄(きはく)と呼ばれる
鉄砲柱があります。↓
相撲の稽古で
「どすこい、どすこい」と
突く柱です。
平成21年に佐渡ヶ嶽部屋から
奉納されました。
誰でも突くことができます。
もちろん無料です!
かなえ滝を待ち受け画面にすると願いが叶う!?
拝殿で参拝を終えたら
別宮椿岸(つばきぎし)神社へ。↓
別宮椿岸神社です。↓
猿田彦大神の妻神、
天之鈿女命(あめのうずめのみこと)を
お祀りしている神社です。
芸道の祖神でありますから
お社も華やかなんですね。
ほかにも
鎮魂の神、夫婦円満、縁結びの神としても
崇敬されています。
拝殿の左側には
招福の玉があります。↓
縁結び、夫婦円満、招福導きの玉。
3回撫でながら
「祓へ給へ、清め給え、六根清浄」
と3回唱えてお祈りします。
幸せを招き、祈願が叶えられるとのことです。
扇塚です。↓
儀式や舞などに扇は必携。
その扇に感謝と慰霊を込めて
建立されました。
芸の道に精進している人、
これから芸を始める人は
末広の上達を願って
参拝するといいそうです。
別宮椿岸神社の右奥へと行くとあるのが
かなえ滝。↓
その水の勢いは
日ごろの嫌なことや穢れを
洗い流してくれるのだそう。
また
「かなえ滝」を撮影して、
待ち受け画面にすると
願いが叶うなんていわれたりしていますよ。
岩にはカエルがいます。↓
カエルは猿田彦大神の神使。
「無事にカエル」という意味が
込められています。
松下幸之助命が神様として祀られている神社もある
広い椿大神社の境内には
末社(境内社)として
松下電器(現パナソニック)
創業者の松下幸之助社があります。↓
人間であっても神様になれるんですね。
とはいっても、
松下幸之助さんは生きているときから
「経営の神」といわれ、
神様でしたね。
死後、神様として
お祀りされるということは
菅原道真や徳川家康と同レベル。
すごいことです!
社員の人もやっぱり参拝するんでしょうね。
御祭神、松下幸之助命(まつしたこうのすけのみこと)。
神様になると名前のあとに命がつくんですね。↓
二宮金次郎像もあります。↓
地元の椿尋常小学校から
奉安されたものだそうです。
またカエルがいました。↓
椿大神社はパワースポット。
そう話す人はとても多いです。
異議なしです。
とても空気が澄んでいて、
水も豊かで
気が満ちていく感じがします。
ぜひお出かけください!
住所:三重県鈴鹿市山本町1871
アクセス:近鉄四日市駅またはJR四日市駅より
三重交通バス「椿大神社行き」に乗り約1時間。「椿大神社」にて下車。
https://tsubaki.or.jp/
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