クレヨンで描いたようなお花がかわいい
お守りコレクションblog
第160回目は青森県弘前市にある
高照(たかてる)神社の「御守」です。
初穂料300円(授与時)。
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/高照神社御守-829x1024.jpg)
さわやかな水色の地に
クレヨンで描いたようなお花が
散りばめられたお守りです。
ほのぼのして癒されますね。
「御守」の文字、花びらのアウトラインには
金糸が使用され、
さらに
花びらも光沢のある糸が使われているので
角度によってキラキラ光るようになっています。
こういった優しい雰囲気の
お守りが好きな方って
けっこう多いような気がします。
水色の地と赤い文字は補色関係に近いためとてもマッチします
裏面です。
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/高照神社御守裏面-712x1024.jpg)
お花の絵柄はおもて面といっしょ。
神社名が赤い文字で入り、
目立つようになっています。
水色の地に
赤の文字って意外と合いますね。
それもそのはず。
赤と薄い青(正式には青緑)は
補色関係にあるわけですから。
補色とは色相差が最も大きい色のことで、
お互いの色を目立たせる効果があります。
つまり
相性が良いのです。
こういう色の使い方をするって
プロの仕事を感じますね!
ただ。
お守りの雰囲気に合わせて
書体を柔らかいタイプにしてもらえたら
もっとありがたかったかなとも思います。
でもまあ、
かわいいから許容範囲です。
高照神社とは以下のようなところです。
※高照神社の公式HPはありません。
高照神社は存続の危機下にありました
当初は高照神社へ上がる予定はありませんでした。
バスで岩木山神社へ向かう途中、
たまたま鳥居が見えて
時間があったら寄ってみようかと
思った次第です。
そのとき見た鳥居がこちら。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4550-768x1024.jpg)
色がはげ落ちているところが多々あり、
風合いを感じる鳥居。
はけばはくほど味の出るデニムのよう。
なんて思ったのですが、
実際に足を踏み入れると
車が止まっているから
関係者はいるのでしょうけど、
人の気配がなく
無性に寂しい。
どうしたものかと思ったら
このようなチラシを見つけました。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_5842-727x1024.jpg)
高照神社は存続の危機下にありました。
約300年にわたり地域の方々が守ってきましたが、
老朽化や豪雪による傷み、
神社組織の高齢化により
管理が十分にできなくなっているのです。
少子高齢化が神社存続にまで
影響しているとは
初めて知りました。
社殿は重要文化財に指定されている
バスから見えたのが一の鳥居。
一の鳥居をくぐったら二の鳥居。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4551a-768x1024.jpg)
三の鳥居もあります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4552-768x1024.jpg)
それぞれに雰囲気の異なる
3つの鳥居。
特に三の鳥居は
緑の草木に赤色の鳥居が実に映えます。
三の鳥居を通ったら
随神門です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4553a-768x1024.jpg)
老朽化が進んでいます。
昔の建造物であっても
きちんと手入れされているものと
そうでないものとでは
劣化の進み具合が明らかに違います。
高照神社は後者か!?
拝殿です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4555a-768x1024.jpg)
吉川神道を信仰した弘前藩4代藩主の津軽信政は
自らの葬地を岩木山麓の高岡と定めました。
1710年(宝永7年)に亡くなると、
遺言に従って
5代藩主津軽信寿により神葬され、
1711年(正徳元年)に廟所、
翌年の1712年には社殿群を建てて
社頭景観を整えました。
これが高照神社の創建です。
これらの社殿群は
廟所を含めて
重要文化財に指定されています。
メンテナンスをして
何とか復活してほしいものです。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4557-1024x768.jpg)
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4558-1024x768.jpg)
お賽銭箱の裏、
拝殿の中へと上がる階段のところに
半透明のプラスティックケースがあり、
その中にお守りが入っていました。
初穂料をお賽銭箱に入れて
自分でケースから取り出すシステムです。
これを見たとき
本当に大変なことになっていると実感しました。。
拝殿の奥には本殿があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4559-1024x768.jpg)
まだまだ朽ち果ててはいない様子。
木々の隙間から放つ
太陽の光も応援しています!
鳥居、随神門、拝殿、幣殿、本殿、廟所の配置が東西一直線
本殿で行き止まりではなく、
さらに奥があります。
津軽信政の廟所です。
森林の中を歩く先にあります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4564-768x1024.jpg)
本殿から西方向に
約200メートル歩きます。
途中に「熊に注意」
という立て看板があり、
身震いしました。
もはや熊は普通に人里に出没します。
廟所です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4565a-768x1024.jpg)
突然西日が強くなり
逆光となってしまったため
廟所が暗く写っています。
急な日差し。
なんだか津軽信政さんにご挨拶された
気持ちになりました。
高照神社を出る際、
随神門から鳥居を撮影しました。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4572-768x1024.jpg)
社殿配置は東西に一直線で
鳥居、随神門、拝殿、幣殿、本殿、廟所が
並ぶという独特の構成になっています。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/01/高照神社配置図-456x1024.jpg)
これは吉川神道の教えに基づいた建造物群であり、
現存しているのは珍しいのだそうです。
こういう情報を目にすると
残したいという気になります。
300円というお守りの初穂料が
何かの足しになるとは思いませんが、
これくらいしかできない自分に
無力さを感じます。
だからせめて
高照神社が今こういう事態になっていて、
有志の方々が立ち上がって
存続に向けて頑張っていることをお伝えしたいと思います。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/1dffcb1e5439daa5c9db5aac3abdec6a.jpg)
住所:青森県弘前市高岡字神馬野87
アクセス:JR弘前駅より弘南バス「枯木平」行に乗り「高岡」で下車。徒歩約1分
公式HPはありません
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