【新倉富士浅間神社の大願成就御守】富士の麗姿に夢の実現を願う

山梨
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ガイドブックでおなじみの風景をモチーフにした山紫水明なお守り

第91回目は山梨県富士吉田市にある
新倉富士浅間神社(あらくらふじせんげんじんじゃ)の
「大願成就」御守です。
初穂料500円(授与時)。

薄ピンクの地色に
手前に忠霊塔、
その左隣に桜の木、
奥には富士山が描かれ、
空にあたる部分に
桜の花びらが舞っているという構図。
中央には社紋と「大願成就」の
文字が入っています。

この絵柄は新倉富士浅間神社の
展望デッキから見える景色と同じです。↓

ポスターやガイドブックなどで
よく目にする風景ですので、
お分かりになる方も多いかと思います。

この日はときより光が射すものの
厚い雲に覆われ、
いつ雨が降ってもおかしくはない天気。
富士山には常に粘りっこい雲がまとわりつき、
ストレスを感じる状態。
あの風光明媚な大パノラマを撮影するのは
正直無理だろうと、うな垂れていました。

ところが!
1時間ほど粘っていたら、
雲が薄れていき、
山頂が顔を覗かせてくれました。

山の麓には雲がなく、
中腹は雲が支配し、
それでありながら
山頂がちょこんと見えている。

まるで富士山が強引に雲を払いのけて
「今日は雲がうっとおしいしい。
今どかせたから早く写真を撮りなさい」
とでも言っているかのよう。

「わ、分かりました!」
わたくしは急いで写真を撮りました。
何枚も、何枚も。
すると
富士山の山頂はまた雲の中へと入っていきました。

「富士山ありがとうございます!」

そのような中で拝受された
お守りですので
わたくしにとっては
大願成就(心願成就といってもいい)お守り
という名にふさわしい
非常に縁起のいい1体となっております。

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三國第一山とは「富士山は世界一の山」という意味

裏面です。

富士山と桜の花びら、
左下では桜が咲き誇っています。
ピンクを基調としていますので、
おもて面と同様に
かわいいイメージがします。
そこへ
水色の富士山が加わって
爽やかさもプラス。

絵画を見ているような
そんな印象さえします。

お守りは本来
肌身離さず身につけるものですが、
机の引き出しにしまっておきたい、
汚したくないと思わせるお守りです。

お守りの中央には
「三國第一山 新倉富士浅間神社」と
入っています。
三國第一山とはどのような意味でしょう?

三國とは
震旦(インド)、唐土(中国)、日本のこと。
中世においては、
全世界を指していました。
第一山とは世界一の山という意味であり、
つまり三國第一山とは、
「富士山は世界一の山」といっているわけです。

新倉富士浅間神社とは以下のようなところです。

富士山と桜の宮 | 新倉富士浅間神社
新倉富士浅間神社は、山梨県富士吉田市新倉山の中腹に鎮座する神社です。赤い大鳥居と戦没者慰霊の五重塔「忠霊塔」は当地のシンボルとして内外より親しまれ、多くの信仰を集めています。
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富士山と五重塔が自分の視界に収まってしまうという奇跡

新倉富士浅間神社へは
車だと
社殿に近い専用駐車場に停めて
脇道から階段を上がって
境内へと入っていくことになります。
しかし
富士急行線「下吉田駅」から歩いていけば
のどかな表参道を通り、
鳥居をくぐって
社殿へと向かっていきます。
個人的にはこちらのほうが
神社を楽しめるのではないかと思います。

歩いた場合
新倉富士浅間神社のスタートはここから。↓

表参道の入り口です。
なんてミステリアス。
もうすでに楽しそうな雰囲気がします。
富士山と五重塔の美しいコラボ景色が見られる
神社の出発点としてはミスマッチですが、
これがまたいい!

暗がりな木々の中を入ると。↓

スコーンと景色が開けて
明るい雰囲気に。

階段を上がっていくと鳥居が現れます。↓

扁額には「三國第一山」とあります。
先述しましたが、
「富士山は世界一の山」という意味です。

鳥居は「控柱(ひかえばしら)」と呼ばれる
補助がついた両部鳥居です。↓

控柱は鳥居を支えるために
作られたともいわれています。
このような形の鳥居を
別名「権現鳥居」ともいいます。

鳥居を越えていくと
子育て神木があります。↓

なぜ、このように杉が成長するのか不思議。
この現象に神の宿りを感じるのは
ある意味当然なのかもしれません。

手水舎です。↓

龍の口から出てくる水が
3本に分かれた水管を通って
流れ出ます。
水管にはツルが巻かれており
大地の恵み、湧き水的なイメージを演出。
洒落ています。
ツルがなければ
無機質な感じがして味気ないです。

拝殿です。↓

新倉富士浅間神社は
甲斐国八代郡荒倉郷(現在の新倉地区)の氏神として
705年に創建されました。

807年
富士山の大噴火があった際、
朝廷からの勅使によって
国土安泰を祈願する富士山鎮火祭が
執行されたと伝わっています。

右に見えるは神楽殿です。

屋根にクローズアップしてみると
鬼瓦が。↓

鬼瓦はおどろおどろしい雰囲気ですが、
日本古来からの魔除けのシンボルです。

参拝を済ませたところで
ポスターやガイドブックで見かける
あの風景を見にいきましょう!

ややきつい勾配の
「さくら姫階段」を上っていきます。↓

上り終えると
富士山の相棒、忠霊塔があります。↓

高さ19.5m、
大阪市天王寺の五重塔を模しているそうです。
昭和37年4月に完成。

塔の左側に展望デッキにつながる階段があります。
そこを上ると
ついにあの絶景が。↓

ふ、富士山が見えない。。
電車に乗ってはるばるここまで来たのに。。
涙。。
ほかの山はしっかり見えるのに。。
富士山だけが隠れている。↓

悔しさをにじませながらも、
心の別の部分では
「でも、この景色はすばらしい」
と思っている自分がいたりして。

せっかく来たけど、
さすがに天気には勝てない。
諦めて帰ろうか……。
そう思っていると、
展望デッキにいた誰かが
「ちょっと待っていれば富士山出るかもよ」

何を根拠に言っているのか
わたくしには分からないのですが、
その人にはそんな霊感が働くのでしょう。
ここまで来てすんなり帰るのは
あまりにも悔しいので
その人の言葉を信じて
しばらく待機することにしました。

すると。↓

あれれ。
富士山頂にからみついていた雲が
はがれていきます。
そして
うっすらと山頂が!
ま、まじか。

さらに
空全体を覆っていた厚い雲すら
消えていきます。
し、信じられない!

ついに富士山頂がしっかりと顔を出してくれました。↓

おおお。
この日の観衆のために
富士山が強引に顔を出してくれたのか、
それとも
雲が親切心でどいてくれたのか。
どちらなのかは分かりませんが、
どちらであっても
ありがとう!
感謝です!

それにしても美しい。
あまりにもメジャーな景色ではあるが、
メジャーになるにはそれだけの理由があるわけで、
それは理屈ではなく、
日本人のDNAに訴えかける深いもの。
富士山と五重塔という
日本の歴史に欠かせない両宝が
自分の視界に収まってしまうという奇跡。
ありがたい。

その後、
富士山はまた雲に隠れてしまいました。

心に残る忘れられない
体験をした新倉富士浅間神社。
桜の季節は
木々がピンク色で染まり、
夢のような光景が目に飛び込んでくるのでしょう。

また訪れたい神社となりました。

住所:山梨県富士吉田市浅間2-4-1
アクセス:富士急行線『下吉田駅』から徒歩5分
https://www.arakurafujisengen.com/

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