【箱根元宮の開運御守】御神体「神山」の威光で気持ち良く開運

神奈川
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雪解けの景色=春先=開運。表側の絵はそんな方程式!?

第13回目は神奈川県足柄下郡箱根町元箱根駒ヶ岳山頂にある
箱根元宮(はこねもとつみや)「開運御守」です。
初穂料1000円(授与時)
その名のとおり、開運お守りとなります。

スカイブルーが気持ちいい、
見ているだけでテンションが上がるお守りです。
お守りは願掛けをして気持ちを上げるだけでなく、
色彩効果で元気にする効果もあるのではないかとも思います。

雲の色は本来白なのに、
青空に影響を受けて、薄く青がかっているところがリアル。
手前に見えるは神山(かみやま)です。
左横に見えるは富士山
この様子は箱根元宮から見える景色です。

実際はこのように見えます。↓

富士山が真ん中に来てしまった分、
神山が右に見切れてしまっていますが。。

箱根周辺は山々がたくさんあるにもかかわらず、
その上から富士山が顔を見せるという壮観絵図。
この眺望をお守りという形にしたい
という気持ちは重々理解できます。

さて。
この「開運御守」は、どの季節を表しているのでしょう?
雪景色の富士山
山肌が表れている神山の様子を見ると、
冬と推測できます。
冬は空気が乾燥して景色がきれいに見えますし。

神山の山麓にある帯状の白い部分。
これは何でしょうか?
雲でしょうか? そうも見えます。
そうではなく、
箱根元宮が鎮座する駒ヶ岳山頂の足元に
うっすら積もった雪だとしたら。

季節が変わってきます。
うっすら積もった雪、
つまり淡雪(あわゆき)だとするなら、
季節は春先かもしれません。

もう一度、すぐ上の写真を見てください。
この写真には雪は写っていませんが、
足元に雪があることを想像してほしいのです。
そして、写真を見たあとに、
お守りの絵を見てください。
お守りに描かれている
帯状の白い部分が雪であっても
何ら不思議ではありません。

淡雪には「うっすら積もった雪」以外に
「春の消えやすい雪」という意味があります。
そもそも、
「開運御守」という名において、
冬はないでしょう。
やはり春。しかも早春

いやいや。
あれは雪ではなく、
どう見ても雲だろう?
そもそもこの絵自体、
晴れてはいるけど寒々しい。
そう思う人も少なくないだろうと思います。
しかし、
雲は季節に関係なく出現するので、
季節を決定づける根拠にはならない
ということです。

お守りの絵面は、
おそらく早春のスコーンと晴れた日
「運が開けていく」という言葉を絵で表現したとしたら。
実に未来志向なお守りではないでしょうか。

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裏面の穏やかなお社の様子は開運したことを絵で表現!?

裏面です。

箱根元宮のお社が描かれています。
表側同様、鮮やかな青空が印象的。
穏やかな、とある1日の箱根元宮。

お社の手前には黄緑がかった芝生が見えます。
ということは、季節は春で、仲春ごろ
新緑の季節までは行っていない。
里では桜が満開だけど、標高の高い駒ヶ岳はもう少し先。
ぽかぽか陽気だけは、どこにいようが変わらない。

この絵は、まさに
「開運した状態」
示しているのではないでしょうか。

お守りの表と裏で
このような時の流れを想像してみると
楽しくなります。

絵の元図となる写真はこんな感じでしょうか。↓

のんびりとした牧歌的な雰囲気を感じます。
芝生に見える緑は実際はもっと長く、
空気の薄い山頂に生息する植物らしく硬いです。

箱根神社のお守り紹介はこちら

箱根元宮が鎮座する駒ヶ岳は標高1356m。神奈川県と静岡県にまたがる火山である箱根山の中央火口丘の一つです。箱根園から箱根 駒ヶ岳ロープウェイで行くことができます。運賃は往復で大人1800円、子ども900円。

箱根山とは、箱根町を中心に神奈川県と静岡県にまたがる火山の総称
<中央火口丘>
神山(1438m)箱根山最高峰
冠ヶ岳(1409m)
駒ヶ岳(1356m)
早雲山(1153m)
上二子山(1091m)
下二子山(1065m)
他、<新期外輪山>3山、<古期外輪山>8山、<峠>6峠などで構成されています。

箱根元宮とは以下のようなところです。

箱根神社(九頭龍神社)公式ホームページ
箱根神社と九頭龍神社の公式ホームページです。箱根神社と九頭龍神社に関する情報をご案内しております。毎月の月次祭や境内の案内はこちらをご覧ください。
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箱根神社よりも箱根元宮のほうが創建が先

箱根元宮は駒ヶ岳山頂に鎮座し、箱根神社の奥宮ともいわれています。

駒ヶ岳は古来より「神山」をご神体として、山岳信仰があった場所。
その起源は約2400 年前、第5代孝昭(こうしょう)天皇のときまで遡ります。

聖占仙人(しょうぜんしょうにん)が
神山の山神の威徳に感応(かんのう)し、
駒ヶ岳山頂に神仙宮を創建したのが始まりです。
さらに、利行(りぎょう)丈人、玄利(げんり)老人により、
神山を天津神籬(あまつひもろき)とし、
駒ヶ岳を天津磐境(あまついわさか)としてお祀りしました。

天津神籬とは、神が降臨する場所として特別に設けた神聖な場所。
天津磐境とは、神を祀るために、磐石を築いてまわりを囲った場所。

それ以降、歴代の天皇の崇敬と庶民の信仰を集め、
敬仰登拝する人たちがあとを絶たなかったといいます。

第29代欽明天皇の時代(大和時代)になると、
神仏習合によって、修験者(しゅげんしゃ)たちが
練行苦行する霊場として有名になりました。

奈良時代、第46代孝謙天皇の頃、
高僧の万巻(まんがん)上人が入峰します。
箱根大神の霊夢をうけて、
757年(天平宝字元年)に山麓の芦ノ湖畔に社殿を造営し、
里宮としたのが現在の箱根神社です。

ということは、
あの有名な箱根神社よりも
箱根元宮のほうが先に存在していた
ということになります。
つまりは、
箱根元宮は奥宮ではなく、
本宮なのかもしれません。

現在のお社は、1964年(昭和39年)に
西武グループの創始者である
堤康次郎氏の寄進により再建されたものです。

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御祭神の箱根大神とは夫婦と末弟の3柱

箱根元宮の御祭神は箱根大神。
箱根大神とは3柱を総称しての名前で、

瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
です。

瓊瓊杵尊は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫で、
農業神、稲穂の神、平和と繁栄をもたらす神
天照大神から三種の神器を託され、地上へ降臨してきました。
「ににぎ」とは、稲穂がにぎにぎしく実るという意味です。

木花咲耶姫命は、
瓊瓊杵尊の妻で、桜の花が咲くように美しいといわれる女神様
水の神、安産・子育ての神、美の神、花の神

この夫婦には次のようなエピソードがあります。
結婚後、一夜にして身ごもった木花咲耶姫命に対して、
瓊瓊杵尊は「自分の子ではないのでは」と疑ったそうです。
疑いをかけられた木花咲耶姫は、瓊瓊杵尊の子なら何があっても産めると、
自ら母屋に火を放ち、その中で3柱の子を産んだそうです。
身体を張って疑いを晴らしたのでした。
愛ってすごいですね!

彦火火出見尊は、
この夫婦の子にあたります。3柱産んだうちの末弟。
日本神話「海幸山幸」という兄弟の話における弟・山幸彦
初代天皇・神武天皇の祖父でもあります。
安産や縁結びの神、航海、漁業の守護神

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神様のいたずらか? 突然、もやがかって景色が白く

箱根元宮へは箱根園からロープウェイに乗って行きます。↓

駒ヶ岳へと登っていくロープウェイ。振り返れば芦ノ湖。
湖の全体像が見える大パノラマ!

ロープウェイを降り、駒ヶ岳から眺めた芦ノ湖です。↓

湖を俯瞰で見られる贅沢景観!
手前のゴルフ場があんなに小さい。いかに芦ノ湖が大きいことか!

駒ヶ岳山頂駅到着後、
今度は自力で登っていきます。
そのてっぺんにあるの箱根元宮。↓

そんなに急勾配ではないので登りやすいです。
ただし、やや空気が薄いので、
張り切って走るのは禁物です。

道もちゃんと舗装されています。↓

天候に恵まれると本当に気持ちいいです。
箱根元宮はもう目の前。

このまま一気にお社まで歩いて行くと。なんと!↓

風がヒューと吹いたと思ったら、突然曇ってきました。

一面はあっという間に真っ白に。↓

山の天気は変わりやすいとは、いいますが、
こんなに急変すると、怖くなります。
しかし、どことなく幻想的。

わたくしは神様に嫌われているのか?
いや!
これは歓迎されているんだと勝手に解釈したわけです。

神様
神様

おい、さっきかからキョロキョロと景色を見ているそこの人間。
面白いものを見せてやろう

守護 守
守護 守

なんか急に霧がかかってきた。なんだ、なんだ、どうしたんだ!

神様
神様

おうおう、驚いておる、驚いておる。
面白いな、お前。他の人間よりも反応が大きくないか

まわりがかすみがかっていく中、動揺しつつも
わたくしは鳥居をくぐって拝殿へと向かいました。

守護 守
守護 守

まわりが何も見えない! 寒くなってきた。防寒具ないよ

神様
神様

大袈裟だな(笑)。でも、そこが笑える(笑)

急な気温変化に肩をブルブルと震わせながらも、
箱根元宮をしっかり凝視、写真に納めました。↓

紅白の外観。赤がすごく映える神社です。
中に本当に神様がいそうな。
ドアをノックしたら、「なんだ?」という声が聞こえてきそう。

神様のパフォーマンスを肌で感じる中、
わたくしは違うことを考えたりもするのでした。

守護 守
守護 守

この場所に神社を建てるときって大変だったろうなあ。
ロープウェイで資材を運んだのかな?
でも乗らないよな

よく見ると、老朽化が進んだ外観です。柱の下のほうは赤色が剥げています。
白い壁も薄汚れています。

守護 守
守護 守

神様は、本当はお社を直してほしいと思っているんじゃないのかな

いたずら好きだけど、どこか哀愁を感じる神様。
そんな人ってたくさんいると思います。
神様だって同じなのではないか。そんな風にも思ったりもしました。

神社の隣には「駒ヶ岳山頂」を示す石碑。↓

ここからの景色を撮影しようとも、何も見えません。。

そのとき、振り返って鳥居のほうを見ると。↓

先ほどまでの曇りが薄らぎ、雲の間から太陽が覗き始めました。

その後は、また元の天気に戻っていきました。↓

芦ノ湖がキラキラし始め、その輝きが増すほどに。

天気の急変、あれは何だったのだろうか。
わたくしは幻を見ていたのだろうか。
昔の人は、この現象に神の仕業と感じていたのだろうか。

おもしろい。
この地に神がいるのではないかと
信じる先人たちの気持ちが理解できる。
おもしろい。
お守りを手にした達成感もさることながら、
人間をからかうような自然の営みに感動する。

パワースポットといわれる所以に納得です。
箱根元宮、素敵なところです。

個人的に、お社を直してあげたい。

住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根 駒ヶ岳山頂
アクセス:箱根湯本駅より伊豆箱根バス「箱根園」行きに乗り、「箱根園」で下車。
     さらに箱根 駒ヶ岳ロープウェーに乗って「駒ヶ岳山頂駅」で降車。
     そこから徒歩約10分
https://hakonejinja.or.jp/hakone/

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