真ん中に鈴が描かれた全身イエローのインパクトルックス
お守りコレクションblog
第148回目は青森県青森市にある
善知鳥(うとう)神社の「ねぶた御守」です。
初穂料1000円(授与時)。
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5058ab-630x1024.jpg)
青森といえばねぶた祭。
「青森ねぶた祭」は毎年8月2日~7日に開催され、
明かりを灯した巨大な灯籠(=ねぶた)を山車に乗せて
街中を練り歩く、
日本屈指の華やかなお祭りです。
仙台の七夕祭り、秋田竿燈(かんとう)祭りと並んで
東北三大祭りの一つとしても数えられています。
そんな青森を代表するお祭りの
成功と安全、
さらには身につける人の
開運招福、魔除けなどを
祈願したお守りが「ねぶた御守」となります。
全身黄色のルックスと
大きく描かれた鈴が
強烈なインパクトを与えていますよね。
跳人(ハネト)がつける鈴に倣ってお守りにも付属
裏面です。
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5059a-652x1024.jpg)
「ねぶた御守」には鈴がついており、
その意味についての説明が書かれています。
青森市伝統の「ねぶた祭り」には、
「ハネト(跳人)の鈴をもらうと幸せになれる」
という言い伝えがあり、
そのお話とのつながりから
鈴をお守りに装着して
開運招福・魔除・ねぶた祭り安全祈願した
ということです。
そしてその鈴は
「幸せを呼ぶ鈴」と名付けられています。
となると
「ねぶた御守」の黄色は
跳人が腰に巻く黄色い帯と関連がありそうですね。
跳人についての動画がありましたので
リンクを貼っておきます。
おもしろかったですよ。
「ラッセラー、ラッセラー」
「ラッセ、ラッセ、ラッセ、ラー」
善知鳥神社のお守り紹介はこちら
善知鳥神社とは以下のようなところです。
青森市が善知鳥村といわれていた時代に創祀
前回の廣田神社同様、
善知鳥神社も青森市街にある神社です。
廣田神社が官庁の近くだとしたら、
善知鳥神社は繁華街の近くといった印象です。
JR青森駅を背にしてしんまち商店街を歩き、
焼き鳥屋さんの角を左へ曲って
直進すると左側に
善知鳥神社があります。
デカデカと看板が立っているので
すぐ分かります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4597-1024x768.jpg)
この横長な看板を過ぎると
一の鳥居があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4598-768x1024.jpg)
一の鳥居からすでに
二の鳥居が見えています。
赤色が目立ちますね。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4601-768x1024.jpg)
二の鳥居は控え柱が設置された
両部鳥居です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4602-1024x768.jpg)
雪が積もる地域ですから、
その重さで倒れないように
補強の意味合いもあるのでしょうか。
拝殿です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4603-768x1024.jpg)
現在の青森市が善知鳥村と呼ばれていた
第19代允恭(いんぎょうてんのう)天皇の時代、
善知鳥中納言安方がこの地を平定し、
奥州陸奥之国外ヶ浜鎮護の神として
天照大御神の御子である三女神(さんじょしん)を
祭ったことに
善知鳥神社は由来するそうです。
その後、807年(大同2年)に
坂上田村麻呂によって再建されました。
三女神とは
市杵島姫神(いちきしまひめ)
田心姫神(たごりひめ)
湍津姫神(たぎつひめ)
です。
「宗像三女神」ともいわれています。
拝殿に飾られた神社幕(神前幕)には
鳥が描かれています。
善知鳥です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4606a-1024x826.jpg)
薄くて見づらいので
はっきり写っている画像を貼りつけます。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5060-1016x1024.jpg)
善知鳥とは
初めて聞く鳥の名前です。
どのような生き物なのでしょうか?
善知鳥は実在する海鳥。北海道の天売島は世界最大の繁殖地
善知鳥は中型の海鳥(ウミスズメ科)で、
個性が強く
親子や仲間との情愛が深い鳥といわれています。
実物はこちら。
善知鳥神社に剥製が飾られてありました。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4626-1024x768.jpg)
くちばしは橙黄色。
くちばし峰線は黒。
繁殖期には上くちばし部分に三角形の突起物ができます。
翼、尾は灰黒色。
顔、腮(あご)、喉、頸、胸は灰かっ色。
頭には二条の白色糸状飾羽があります。
ウトウの漢字名「善知鳥」は
仲間同士の愛情が深く、
義理人情に熱い「善を知る鳥」から
名付けられたともいわれています。
ちなみに
北海道の天売島では
約100万羽が繁殖するといわれ、
世界最大の繁殖地となっているそうです。
境内社には龍神様、弁財天様といった水にまつわる神様を祀る
善知鳥神社は社殿以外にも見どころが豊富。
まずは
龍神之水です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4611a-768x1024.jpg)
龍神様は水の神様。
海や水に関係する仕事や商売をしている人が
繁栄、安全、除災を目的として
こちらの湧水を利用しているのだとか。
弁財天宮です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4613-768x1024.jpg)
1641年(寛永18年)に
建立されたといわれています。
漁師たちの海上安全、航海安全の神として
篤く信仰されています。
ちなみに弁財天様は
善知鳥神社のご祭神の1柱である
市杵島姫神と同一視されています。
うとう沼です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4618-1024x768.jpg)
昔は安潟といわれ、
荒川や入内川が流れ込み、
浪舘・金浜・浜舘などの地区にまで達する
周囲20~24kmの湖沼だったそうです。
しかし、
横内城主の堤氏が外敵を防ぐために
荒川の流れを変えることで
次第に干上がってしまいました。
その名残が現在のうとう沼です。
沼には
鴨だけでなく亀もいます。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4617-1024x768.jpg)
龍神宮です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4620-768x1024.jpg)
1777年(安永6年)に漁業繁栄のために
安方共有地に建立。
1907年(明治40年)に善知鳥神社境内に移転。
太平洋戦争にて焼失し、
1957年(昭和32年)に再建されました。
龍神宮なので彫り物は
当たり前ですが龍です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4622-1024x768.jpg)
猿田彦命、月夜見命の
石碑もありました。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_4624-1024x768.jpg)
他にも
三光稲荷神社、芭蕉翁句碑、菅江真澄歌碑なども
ありました。
青森市発祥の地とも
いわれている善知鳥神社。
神社名が読みづらいところに
歴史を感じさせます。
青森市へ行ったなら
ここはチェックです!
青森市は目の前が陸奥湾です。
景色を見るだけでも癒されますよ。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_4628-1024x768.jpg)
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_4629-768x1024.jpg)
住所:青森県青森市安方2-7-18
アクセス:JR青森駅より徒歩約10分
https://utojinja.sakura.ne.jp/index.html
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