【櫻木神社 さくら身守】食物、吉運、生命の神様がおさまるお守り

千葉
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桜がたくさん。真ん中の金桜が櫻木神社の社紋!?

第24回目は千葉県野田市にある
櫻木神社の「さくら身守」です。
初穂料700円(授与時)

桜が満開。
見た瞬間にパーと明るくなりようなお守りです。
ピンクも1色だけでなく、
薄め、濃いめなど、色彩豊かです。
ソメイヨシノ、八重桜、山桜、河津桜などが
表現されていそうです。
さすが桜が名につく神社。

この「さくら身守」、
表面には文字が何も書かれていません
桜のみという、とても潔いお守り。
授与所で初めて見たとき、
文字がないことにを気づきませんでした。
しかし、今思うと
「派手だなあ」と思いながらも「おかしいな」とも感じたんです。
そのときは、気持ちの違和感が何なのか分からず、
その美麗さにただただやられて授かりました
そして、家に帰ってお守りをじっくり見ていたら
「文字がない」ことに気づき、
モヤモヤの正体が判明したわけです。

しかも、文字がないどころか、
「社紋もないんだ。ずいぶんと思い切ったお守りだ」
なんて思ったりもしました。
「ならば社紋ってどんなのだろう?」と調べてみると、
当たり前ですが、桜でした。
「なるほど、そうか。文字がない代わりに、社紋で彩られたお守りなんだ」
と思ったわけです。

そこでハッとしました。
だとしたら、正面の金色の桜は何なんだろうか?
社紋だらけのお守りなら、真ん中の桜が金色ではくてもいい。
これには理由があるはずだ。

わたくしの想像では、金色の桜だけが社紋
他は、様々な種類の桜を表現しているのではないでしょうか。
その証拠に↘

門に飾られた社紋が金色です。
お守りの金色の桜は
ここにかかっているのではないだろうかと推測します。

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夜桜をイメージすることでピンク色の奥深さを知る

裏面です。

櫻木神社の文字が「櫻木」と「神社」に分割され、
実印みたいになっています。

裏面も桜が満開で、実にエレガント。
大きい桜の花びらと小さい桜の花びらが
入り混じり、立体感を作り出しています。

この桜、いうまでもなく夜桜でしょう。
背景が黒ですから。
夜桜って、どことなく色気を感じませんか?
ピンク色した桜のピュアさを夜が汚している感じ。
清純さの裏にある心の闇を浮き彫りにしている感じ。

もし背景が白だったら、超爽やかなで
ロマンティックなお守りだったと思います。
そうではなく、あえて黒にするところに、
ピンク色の二面性といいますか、
ピンク色の変態性といいますか、
一筋縄ではないピンクの奥深さが感じられて、
お守り自体を唯一無二に仕上げていると思います。

そんなお守りの中にはどのような神様が内符されているのでしょうか?
櫻木神社には、
穀霊としての福神であり、富貴や財運豊穣の神「倉稲魂命(うかのみたまのみこと)」
勝運・開運・吉運の守り神「武甕槌命(たけみかづちのみこと)」
生命の祖神・男女良縁の祖神「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」「伊弉冉尊(いざなみのみこと)」
が御祭神としてお祀りされているわけですから、
お守りの中にもいらっしゃるのだと思います。
(実際にお守り袋を開けてみたわけではないので分かりませんが)

ということはつまり
「さくら身守」は
財運、勝運、開運、縁結びなどにご利益がある
お守りであるといえそうです。
1体でこんなにもご利益があるなんて
とてもありがたいですね!

櫻木神社のお守り紹介はこちら

倉稲魂命は五穀・食物を司る神で、稲の精霊が神格化されたものです。「日本書紀」では伊奘諾尊(いざなぎのみこと)と伊奘冉尊((いざなみのみこと)の子となっています。「古事記」では、須佐之男命(すさのおのみこと)と神大市比売(かみおおいちひめ)の子になっており、宇迦之御魂神とも書きます。

武甕槌命は、伊弉諾尊が火神を切り殺したときに剣に付着した血から生まれた神。
古事記や日本書紀によれば、出雲の国譲り神話の中において、
高天原から天鳥船(あめのとりふね)神または経津主(ふつぬし)神とともに派遣され、
大国主神(おおくにぬしのかみ)に国譲りを交渉。その話し合いの際、十掬剣(とつかのつるぎ)を波に逆さに突き立て、その剣の先にあぐらをかいて
大国主神に国譲りを迫り、成功させたということです。
古事記では、建御雷神、建布都神(たけふつのかみ)、豊布都神(とよふつのかみ)とも記載。

伊奘諾尊と伊奘冉尊は夫婦の創造神。大八洲(おおやしま=日本の古称、国生み神話に由来する国名)国と万物およびその支配神を産む。
伊弉冉尊は火神を産んだときに、その火によって火傷を負い死んでしまいます。
悲しみに暮れた伊弉諾尊がその火神を切り殺し、
そのときに剣に付着した血から生まれたのが武甕槌命です。
伊弉諾尊は伊弉冉尊を追って黄泉(よみ)国に向かいますが、その死体を見て逃げ帰り、
穢(けが)れを祓うため禊(みそぎ)をします。
そのときに、
左眼から天照大神(あまてらすおおみかみ)、
右眼から月読尊(つきよみのみこと)、
鼻から素戔嗚尊(すさのおのみこと=須佐之男命)が産まれました。

櫻木神社とは以下のようなところです。

櫻木神社 しあわせの桜咲く – 千葉県野田市
オオタカ、ツミ、キジバト、カッコウ、コゲラ、ツバメ、アオバズク、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、アカハラ、 シロハラ、ツグミ、ウグイス、メボソムシクイ、センダイムシクイ、キビタキ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、 カシ
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櫻木神社は千葉県野田市最古の神社

桜の提灯が華やかすぎて、お祭りでもやっていそうな雰囲気。
撮影したのはごく普通の平日です。

櫻木神社は野田市最古のお社。
社記によると、
851年(仁寿元年)に、
大化の改新で活躍した藤原鎌足の
五代後胤(こういん=子孫)で、
藤原冬嗣の三男である嗣良(諸説あり)が
この地に移ってきたとき、
桜の美しい大木を見つけ、
そのもとに倉稲魂命を祀り、
その後に武甕槌命を祀ったのが始まりだと
伝えられています。

この地は古くから「桜木村」と呼ばれ、
のちに「桜台村」となり、今は野田市「桜台」です。
昔から桜が咲き誇る美しい里であったと考えられています。

櫻木神社は、冬嗣の八男良世の孫にあたる
藤原則忠(髙梨相模)が祭祀を継承し、
現在はその継承から28代目、
初代から31代目にあたる方が継いでおられるということです。

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境内はとにかく桜三昧! 年中桜まつり!

櫻木神社はその名のとおり、
桜にこだわった神社。↓

桜、桜、桜、桜、桜。
この中にいるだけで、気分が上がってきます。
桜の季節は、さらにテンションが上がります。↓

下の写真、右に写っているのが「櫻花の手水処」。↓

ピンクではなく茶色ですが、桜の花びらがモチーフです。

境内にあるマンホールのふたも桜です。↓

ローマ字で「Sakuragi jinjya」と書かれています。
実にユニーク。

平成になって造営されたという
神明造りの拝殿です。↓

伊勢神宮のようです。
それもそのはず。
ベースは同じ神明造りですから。

屋根の上の丸太のようなものがいくつも乗っているのが見えると思います。↓
これを鰹木(かつおぎ)といいます。
形が鰹節に似ていることから、そう名付けられました。
鰹木は古墳時代から棟飾りとして、すでにあったといわれています。
その隣に刀の鞘(さや)のような形をした木も確認できると思います。
これを千木(ちぎ)といいます。↓

千木は2種類あり、
上の写真のように地面と垂直になっているものを外削ぎといいます。

下の写真のように地面と水平になっていれば内削ぎです。↓
※こちらは櫻木神社のものではありません。

この千木の形の違いによって
神社に祀られているのが男神なのか女神なのかが分かるといいます。

外削ぎが男神
内削ぎが女神
であることが多いです。
「多い」というのは、「絶対」ではなく、
だいたいそのような習慣があるという程度です。
また、複数の神様が合祀されている場合なども例外となっています。
櫻木神社は外削ぎ。
御祭神は
倉稲魂命は女神
武甕槌命は男神
伊弉諾尊は男神
伊弉冉尊は女神
ですので、例外というわけです。

桜の季節にぜひともオススメな櫻木神社。
毎日がお祭りのような賑わいがあり、テンションが上がります。
まだ行ったことのない方も
毎年行っている方も
櫻木神社は要チェックスポット。
わたくしも何度でも行ってみたい!
お守りも豊富に揃っています!

住所:千葉県野田市桜台210
アクセス:東武野田線(アーバンパークライン)野田市駅より徒歩12分
https://sakuragi.info/

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