【熱田神宮の勝守勝紐】戦を描く雅楽をモチーフにした勝利お守り

愛知
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中央に龍が描かれたカラフルなルックス

お守りコレクションblog
第134回目は愛知県名古屋市熱田区にある
熱田神宮の「勝守勝紐」です。
初穂料1000円(授与時)。

カラフルな四角形をしているのが「勝守」。
縦4.7cm、横3cmの小さいタイプとなります。
左右についている紐は「勝紐」と
いわれるものになります。

「勝守」と「勝紐」がセットになったものが
今回のお守りということになります。

「勝守」の真ん中にあるのは何でしょうか?↓

龍ですね。
なぜ龍が!
と思うかもしれません。

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「陵王」という雅楽に派手な見た目のヒントあり

裏面を見てみます。↓

「勝守」「勝紐」の説明が書かれています。
内容は以下のとおり。
勝守、勝紐は戦勝の舞「陵王」の
舞装束の柄で作成しております。
濡れると色落ちすることがあります。
入浴時は必ず外して下さい。

「陵王」?

「陵王」とは雅楽の曲名。
北斉(中国の南北朝時代に高氏によって建てられた国)の
蘭陵王長恭という優秀な軍人が、
その美貌を隠すため
仮面をつけて戦いにのぞんだという
故事に由来して作られた曲です。
竜頭の面と赤系の裲襠(りょうとう)装束をつけ、
右手に桴(ばち)を持って活発に舞います。
伊勢神宮、春日大社、熱田神宮など
様々な神社で演奏され、
獅子舞の源ともいわれています。

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舞装束の柄がそのまま「勝守」のデザインに

裏面の説明のところで
勝守、勝紐は戦勝の舞「陵王」の
舞装束の柄で作成しております。
という文言がありました。

実際の舞装束を見れば
どういうことかが分かるはず。
それでは見てみましょう。
以下に
熱田神宮で行われた「陵王」の
YouTubeを貼らせていただきました。

踊られている方の衣装に注目です。↓

「これは!」
と思いますよね。
そうです。
「勝守」の真ん中に描かれている
龍のデザインと同じです。
※上部3つの写真の一番下は熱田神宮の舞装束ではなく、
別のイベントで着用された舞装束のアップ画像となります。
しかしデザインはいっしょです。

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舞装束に使用される糸で「勝紐」を作成?

「勝紐」はどうでしょうか。
「勝紐」は手首に結んで
勝利のご利益をいただくもの。↓

お守りではカラフルに仕上げられていますが、
実際の舞装束では
手首に結んでいる紐は
衣装の基調となっている橙色です。

なぜ違っているのかと思うのですが、
ここからは推測です。
舞装束の龍や雲は
刺繍でできています。
それをほどいて、
色みをミックスさせて
「勝紐」を作り上げたのではないか。
いや、それだと
次に舞台に立つときに
新調しないといけないので、
実際に舞装束に使用しているものと
同様の糸を用いて
「勝紐」に仕立て上げたのではないか。
そういうふうに思うわけです。

橙の一色よりは
多色にしたほうが華やかなので、
身につけたくなりますよね。

まとめますと
「勝守」は完全に舞装束がモチーフ。
「勝紐」は舞装束に使われる
ものと同じ糸を使用している可能性が高い。

さらに
そもそものご利益として、
「陵王」という人物が
有能な軍人であったことから
勝利を祈願する神として
お守りに込められたということになるかと思います。

よく練られたアイディア満点のお守りですね。

お守りのコンセプトや由来を知ると
授与されたくなる気持ちがさらに高まります!

それにしても
色使いが華やか。
雲の色が赤だったり、青だったり、
黄色だったり、緑だったり。
まるでアート作品を見ているような
気さえしてきます。

実におもしろいお守りです!

熱田神宮とは以下のようなところです。

熱田神宮トップ | 初えびす 七五三 お宮参り お祓い 名古屋 | 熱田神宮
熱田神宮 三種の神器の一つ草薙神剣の御鎮座に始まる由緒、祭典等のご紹介。
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熱田大神とは草薙神剣に形を変えた天照大神

熱田神宮はJR熱田駅、
または
名鉄神宮前駅が
最寄り駅となります。
名鉄神宮前駅のほうが若干近いですね。

正門となる第一鳥居です。
南門ともいわれています。↓

柱の縦線がきれいなんです。↓

駐車場から入る東門もあるのですが、
ここの鳥居の縦線はさらにきれいです。↓

木目にまでこだわった鳥居。
自然が織り成す「美」を感じます。

正門の鳥居をくぐらず左へ行くと
境内社である
上知我麻(かみちかま)神社があります。↓

境内社の中で最も大きい神社となります。
ご祭神は乎止與命(おとよのみこと)。
「知恵の文殊様」ともいわれ、
学問の神様としても有名です。

乎止與命は
古代の尾張国を支配した尾張国造(おわりのくにのみやつこ)で、
宮簀媛命(みやずひめのみこと=日本武尊の妃)の父。
宮簀媛命は日本武尊の死後に、
日本武尊から預かっていた
草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を
熱田に祀ったお方です。

上知我麻神社の両脇、
左に大国主社(おおくにぬししゃ・大黒様)、
右に事代主社(ことしろぬししゃ・恵比須様)
が祀られています。
毎年1月5日はこの両社の祭「初えびす」があり、
商売繁盛・家内安全を願う人々で
賑わいを見せるそうです。

上知我麻神社と同じ空間にあるのが
別宮八剣宮(はっけんぐう/やつるぎのみや)です。↓

708年(和銅元年)に鎮座。
本宮と同じ熱田大神を
お祀りしています。
八剣宮は武将の信仰が篤く、
織田信長、徳川綱吉等によって
社殿の修造造営が行われてきました。

ちなみに「八剣」とは「八本の剣」ではなく
「八」を「弥栄/いやさか」と読み、
「一層栄える」とか「ますます栄える」ことを
意味しているそうです。

正門を入ってまっすぐ進むと、
右手に楠之御前社(くすのみまえしゃ)
があります。↓

ご祭神は
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と
伊弉冉尊(いざなみのみこと)。
安産、縁結び、病気平癒に
ご利益があるとされ、
俗に「子安神」「お楠さま」と称されています。

楠之御前社の角を右へ曲がると
南新宮社(みなみしんぐうしゃ)
があります。↓

熱田神宮唯一の朱塗り。
ご祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。
素戔嗚尊といえば
八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したときに
尾っぽから草薙神剣を取り出した神ですよね。
この剣は別名
天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
ともいいます。

道を戻って
本宮を目指します。
徹社(とおすのやしろ)、食事処、
草薙館を横目に直進。
すると
第二鳥居が登場します。↓

やはり木目がきれいです。

鳥居を入り、左の方角を見ると
御神木である大楠(おおくす)が見えます。↓

大楠は苔と共生しています。↓

痛々しいところもあります。↓

それもそうですよね。
樹齢1000年以上ですから。
頑張っています!

本宮から最も近い第三鳥居です。↓

本宮に着きました。↓

両脇に木々が生い茂り、
全体像が隠されているなんて
なんだか神秘的です。

ご祭神の熱田大神とは
三種の神器である草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を意味し、
実際に熱田神宮に保存されているといいます。
そしてその草薙神剣は
ただの物体的な剣ではなく、
天照大神の「霊代(実体)」である
ということであります。
つまりは
草薙神剣とは天照大神であるという解釈です。

素戔嗚尊とか日本武尊とか天照大神とか
頭がこんがらがりますよね。
要は草薙神剣を所有する
神が変わっていくのですが、
詳しく簡潔に知りたい方はこちらをどうぞ。↓

草薙剣(くさなぎのつるぎ)とは? 意味や使い方 - コトバンク
日本大百科全書(ニッポニカ) - 草薙剣の用語解説 - 三種の神器の一つ。素戔嗚尊(すさのおのみこと)が出雲(いずも)で八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したとき尾の中から得た剣で、天照大神(あまてらすおおみかみ)に奉献された。のちに景行(け...

熱田神宮本宮を見ると
ここが終着点にも見えますが、
裏手(奥)に行くことができます。

そこには
一之御前(いちのみさき)神社があり、
熱田大神の荒魂(あらたま)を
お祀りしています。

荒魂とは神様の荒々しく勇猛な側面です。
一之御前神社が荒ぶる草薙神剣の御霊を
鎮めているということなのでしょう。
神剣が暴れ出したら
人間では手の付けようがありませんものね。

一之御前神社は
「こころの小路」内にあり、
撮影禁止区域です。
写真はありません。ご容赦ください。↓

「こころの小路」の地図を見ると
ほかにも
清水社、土用殿、御田神社、龍神社が
区域内にあるようなので
こちらの写真もありません。
実際に行かれて
見ていただければと思います。

一度境内を出て
一般道(国道22号線)を通らないと
到着できないのが
下知我麻(しもちかま)神社です。↓

地図を見ると境内にはあるのですが、
中からは行けない
構造になっているようです。
こういうのもおもしろいですよね。

東海道や佐屋街道に面していたことから
旅行安全の神様として
信仰の篤いお社です。

熱田神宮をじっくり見ようと
思ったら一日がかり。
それくらい広くて
楽しめるところです。

名古屋へ遊びに行ったら
名古屋城や栄もいいですが、
こちらもどうぞ。
刀剣マニアの聖地でもあるらしいです。

おまけ
食事処の「宮きしめん」で昼食。
ごまだれサラダきしめん1080円。↓

かまぼこの「宮」という
文字がかわいいですね!

みなもカフェで休憩。
きよめ餅とアップルジュースで700円。↓

ゆったりまったりとした時間を過ごせます。
きよめ餅もう一つ食べたい!

住所:愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
アクセス:JR熱田駅より徒歩7分、名鉄神宮前駅より徒歩6分
https://www.atsutajingu.or.jp/jingu/

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