【前鳥神社の天職守】天職との出会いは天から注ぐ光のごとく

神奈川
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色違いの日の丸デザインには代えがたいスタイリッシュさがある

第31回目は神奈川県平塚市にある
前鳥(さきとり)神社の「天職守」です。
初穂料1200円(授与時)。

日の丸の色違いのようなルックスです。
鮮やかな青地に黄金の丸。
このデザインには、
「天から光が降り注ぐがごとく、貴方に合ったお仕事が授かりますように」
との祈りが込められています。

なぜ、お仕事なのでしょうか?

前鳥神社の主祭神である菟道稚郎子命(うぢのわきいらつこのみこと)が
渡来人の技術者を庇護し、
多くの職を生み出したところから由来しています。
このことから、
産業術授の守り神、仕事授けの神様として
厚く信仰されているのです。

さらに、この方は応神天皇の皇子として
日本で初めて漢籍(中国人によって漢文で書かれた書籍)を
学んだことから、
学問の祖神としても崇められています。

菟道稚郎子命は4世紀頃の皇子。父は応神天皇、兄は仁徳天皇。
幼少の頃から読書家で、百済の阿直岐(あちき)、王仁(わに)から漢籍を学ぶ。
応神天皇から寵愛され、長子である大山守命(おおやまもりのみこと)、
中子である大鷦鷯尊(おおささぎのみこと)を差し置き、皇太子となる。
翌年、応仁天皇の崩御により即位することとなるなが、これを拒み、
大鷦鷯尊(仁徳天皇)を推す。このため空位 が3年に及んだ。
皇子は苦悩の末に自殺し、仁徳天皇の即位を促したとされる。

お守りに話を戻すと、
青空をイメージしたブルー地は、
シルクにも似た素材でつるんとなめらか。
太陽を模した黄金の日の丸は、
よく見ると、2色で構成されており、
それによって、のぺっとせずに、
立体的に仕上がっています。
別角度から見ると、よく分かるかと思います。↓

実に考えられた作りになっていると思います。
文字も入っておらず、スタイリッシュです!

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光の降り注ぐ様子を描いた(!?)斜めのライン

裏面です。

裏面には神社名が入っています。
注目は斜めの線。
表側にもあるのですが、
表側は太陽が燦々としているため、
その存在がほぼ分かりません。

はて。
この斜めの線はいったい何を意味しているのでしょうか?
単に生地のデザインなのでしょうか。
わたくしは違うと思っています。

このお守りの由来に「天から光が降り注ぐ」とありました。
そのイメージを表現しているのではないでしょうか(あくまで私見です)。
だとしたら、お守りの趣旨に即した、
なんと素晴らしく高貴なお守りなんでしょう!

高貴な証として桐箱付きです。↓

これはもう部屋や自分の机の目立つところに飾るしかない!
桐の香りもします!

前鳥神社のお守り紹介はこちら

前鳥神社とは以下のようなところです。

前鳥神社
前鳥神社の大神様は我が国の学問・諸産業の元を開かれた霊験あらたかな神様です。合格祈願、就職祈願、資格取得祈願等
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「左喜登利」「埼取」「前取」といろいろあったが、今は「前鳥」で統一

創建年は不明です。

なのですが、
奈良時代以前、畿内から御祭神を「氏の上」とする氏人が
この地に移り住み、遺徳に感心し、
清浄な地にお祀りしたのが
前鳥神社の由来と考えられています。

奈良時代の735年(天平7年)の『相模國封戸租交易帳」には
この周辺は「大住郡埼取郷(おおすみぐんさきとりごう)」
と記載されているのですが、
延喜年間(901年~923年)に編纂された
『延喜式』の神名帳には神社名を「前鳥神社」と記しています。

江戸時代までは、「左喜登利」「埼取」「前取」など、
社号がいろいろと変わっていたようですが、
現在は「前鳥」で統一されています。

この「さきとり」という名前は
平安以前の古い地名で、
相模川河原に接する
自然堤防の南端の地形名から起こったといわれています。

前鳥神社は四之宮とも称され、
この呼び名は養老年間(717年~724年)の相模国の国府祭が
始まった頃から生じたと考えられています。

鎌倉時代には幕府の崇敬を受けました。
1192年(建久3年)8月、
源頼朝の夫人、政子の安産祈願にあたり神馬の奉献がありました。
1212年(建暦2年)、幕府は前鳥神社を将軍家祈祷所と定めます。

安土桃山時代の1591年(天正19年)11月、
関東八カ国の領主となった徳川家康は
武運長久祈願のために前鳥神社へ朱印地十石を寄進。
あわせて、社地二千百余坪を除地として加護しました。

近世初期、
寺社領の確定により、古義真言宗雪霜山鏡智院神光寺が
別当寺として祭事のすべてを掌(つかさど)っていました。
しかし、明治維新の神仏分離の折に
鏡智院家が復飾(僧侶になった者が俗人に戻ること)し、
名を神代に改めて、
現在に至るまで神仕(かみつかえ)の職に就いています。

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入り口の質素な印象と境内の本気度のギャップに驚く

前鳥神社は住宅街にある、しっぽりとした神社です。↓

一見、小さそうな神社ですが、実はそうでもありません。
鳥居をくぐると参道がけっこう長い。↓

入り口の素朴な雰囲気と中に入ってからの
本格的感との落差に驚きます。中は超本格的。↓

格式すら感じます。

社殿です。↘

”これぞ神社”という趣。
緑に囲まれたお社、実にムードが漂っています。

そういえば、
写真を撮るときになって、
それまで曇っていたのに、急に太陽が出てきました。
神社が明るくエネルギーに満ちた状態へと変化し、
大変満足な撮影ができたと思っています。

拝殿の右側には神戸神社(ごうとじんじゃ)があります。↓

天照大御神をお祀りする神明神社と、
須佐之男命をお祀りする八坂神社の
二社をお祀りする神社だそうです。

神戸神社の隣には奨学神社。↓

百済の王子「阿直岐」と「博士王仁」、
そして「菅原道真」を御祭神とする奨学の神社だそうです。

「幸せの松」というのもありました。↓

松は二本葉が多く、三本葉ですらあまり見かけないもの。
四本葉となると、かなりのレアケースです。
その貴重な四本葉が、この松には稀に育つといいます。
見つけると幸せになるとのこと。
探しましたが、見つかりませんでした。。。
次、行ったときは、ぜひとも見つけたいです!

自分に合った仕事ってなんだろう?
人生をかけてやりたい仕事を見つけたい!
そんな方にピッタリなお守りが「天職守」。
お守りを求めて、前鳥神社までぜひ足を運んでみてください!

住所:神奈川県平塚市四之宮4-14-26
アクセス:JR平塚駅より徒歩10分
https://sakitori.jp/

神奈川
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