【善國寺の幸福お守り】ほおずきの絵柄で魔を払い、幸せを呼び込む

東京
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ほおずきのグラデーションにリアルさと繊細さを感じる

第129回目は東京都新宿区にある
善國寺の「幸福お守り」です。
お守り代500円(授与時)。
善國寺の7月限定のお守りとなります。

善國寺という名前よりも
「神楽坂の毘沙門さま」といったほうが
名が通っているかと思います。
神楽坂という飲食店で賑わう街の
シンボル的なお寺でもあります。

描かれている植物は「ほおずき」。
赤色(朱色)の実の先端にいくほど
金色(黄色)が強まり、
グラデーションになっているのがリアル。
これを糸で表現するのは
芸術の域といっても過言ではありません。

他にも葉が描かれています。
きれいな緑色で
視覚に楽しさを与えてくれますね。

実、葉、実、葉、実、葉
と実と葉の並びがかぶらないように
しているところも
デザインとしてきれいに見えるポイントです。

夏の植物として有名なほおずき。
花が咲くのは6月頃、果実が実るのは7月~8月なのだそう。

ほおずきは
お盆に帰ってくるご先祖様の
足元を照らす提灯の役割を持ち、
玄関に飾ると
魔除けとなるともいわれています。

ほおずきを通して
ご先祖様に思いを馳せ、
心の中で手を合わせる。
それが
幸福へと繋がるという
メッセージが込められた
お守りであるように思います。

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デフォルメされた善國寺がポップでかわいい

裏面です。

毘沙門天が小さい文字で書かれ、
善國寺の「國」が「国」となり、
大きい文字で書かれています。
その右横には
神楽坂と入っています。

上のほうに描かれた建物は
善國寺です。
階段もそうですが、
全体がデフォルメされて
シンプルになっているのがかわいいですね。

ほおずきの話に戻りますが、
7月といえば「ほおずき市」です。
ほおずき市とは「四万六千日(しまんろくせんにち)」という
縁日に立つ市のこと。
浅草寺のほおずき市は規模が大きく、
人出も多いことで有名です。

神楽坂の善國寺でも
2023年の今年は
7月26日、27日に行われる予定です。↓

一般的に「ほおずき」と呼ばれるものには、
観賞用と食用の2つがあります。

昔から薬として使われてきた
というのは有名ですが、
生薬に用いられるのは観賞用のほう。
平安時代の頃からといわれています。
鎮咳、解熱、利尿作用があり、
咳、発熱、のどの痛み、むくみなどにも
効き目があるとされています。

食用のほおずきは
栄養価が高く、
ビタミンA、ビタミンCやビタミンB群、
カロテン、鉄分、イノシトールが含まれ、
健康と美容に効果のある食べ物
として脚光を浴びているといいます。

江戸時代には
子供の玩具として
愛用されたいたという話もありますね。

古来よりほおずきは
我々の身近にある植物なんですね!

そんなほおずきを描いたお守りは
7月のみならず、
1年中大切に持っていたいお守りです。

境内にはお守りを紹介するパネルがありました。↓

※「幸福お守り」は7月限定ですので上の写真には載っておりません。

善國寺とは以下のようなところです。

毘沙門天 善國寺|神楽坂にあります大本山池上本門寺第十二世佛乗院日惺(にっせい)上人のご開山
善国寺(ぜんこくじ)は、文禄4年(1595年)に創建された日蓮宗の寺院です。本尊の毘沙門天は江戸時代より「神楽坂の毘沙門さま」として信仰を集め、新宿山ノ手七福神の一つに数えられています。
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善國寺は1595年に徳川家康の意によって創建

善國寺がある神楽坂は
東京メトロ東西線神楽坂駅、
東京メトロ有楽町線や南北線の飯田橋駅
もしくは
JR飯田橋駅が最寄り駅となります。

今回はJR飯田橋駅から向かいました。
西口を出て右へ行きますと
すぐ神楽坂の坂下となります。↓

近くに東京理科大学がありますので
学生が多いですし、
会社もありますからサラリーマンも
いますし、
裏は高級住宅街ですから、
リッチな主婦層もいます。
クリエイターの事務所が多い場所でもありますから
個性的な方もいます。
神楽坂は東京でも有数な
老若男女が入り混じった
雑多で個性的な街なのであります。

個性的なのは道路も同じ!
神楽坂の坂道は一車線の細い道路。
当然、一方通行なのですが、
なんと時間帯によって一方通行の方向が変わります。
0時から12時までは坂を下る方向に一方通行。
12時から0時までは坂を上る方向へ一方通行となります。
訪れた時間帯は午後1時(13時)でしたので
坂を上る方向への一方通行でした。
ちなみに
お昼の一方通行が切り替わる12時は
下る車と上る車がかち合うこともあります。
その場合は車同士を脇に移動させながら
お互いぶつからないようにすれ違っていきます。
また、
神楽坂は1本道ではなく、
左右に抜けられる十字路があるので
切り替わる時間帯になったら
そこを使って抜けていく車も多いようです。

神楽坂の序盤はなかなかきつい上り坂。
お祭りの時期でしたので
提灯がずっと続いていました。
夏の風物詩。
華やかに道を彩って楽しい雰囲気です。↓

坂は段々と緩やかになっていき、
きつさが終えたあたりに善國寺があります。↓

ここが神楽坂のシンボル「毘沙門さま」です。↓

門を入ると本堂が目の前に。↓

1595年(文禄4年)に
徳川家康の意を受けた日惺(にっせい)上人によって
創建されました。
上人は関白の二条昭実(あきざね)の実子で、
父の関係で徳川家康とは
以前から親交があったようです。
当初は日本橋馬喰町に建てられました。

1670年(寛文10年)に火災により焼失し麹町に移転。
その後も享保、寛政年間に
類焼(よそから出た火事によって焼けること)にあい、
ついに1792年(寛政4年)の火事により、
神楽坂へ移ってきました。

1945年(昭和20年)の東京大空襲では、
善國寺も灰燼(かいじん)に帰するところとなりました。
しかし
1951年(昭和26年)に毘沙門堂を再建。
1971年(昭和46年)には地元の人たちや
有縁の方々の賛助によって本堂と毘沙門堂が完成し、
戦災後の復興が果たされました。

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毘沙門天とは七福神であり、多聞天と号して四天王も担う

善國寺といえば毘沙門天です。
しかし
本堂は撮影NGですので
載せられないことをご理解ください。

毘沙門天とはどういう神様かというと
インド出身で、
勝利をもたらす戦の神です。
仏様や仏法を守る役目を持ち、
多聞天とも号し
四天王(東方の持国天、南方の増長天、西方の広目天、北方の多聞天)
の一角も担っています。

また
七福神の一柱でもあり、
文字通り、
参詣者の願い事を「多く聞く」
福の神でもあります。

ちなみに
どのようなイメージかというと
こんな感じです。↓

見るからに戦闘能力バリバリですね。
だけど
聞く耳を持ち、福徳を与えるといいますから
”気は優しくて力持ち”といった感じでしょうか。

善國寺は「石虎」も有名です。
阿形(あぎょう)は高さ82cm。↓

↓吽形(うんぎょう)は高さ85cm。↓

台石、基壇部も含めた総高は
両像ともに2mを超えます。
1848年(寛永元年)に奉納されました。

毘沙門天は寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻に
この世にお出ましになったことから、
虎ととても関係が深いといわれています。

石虎は都内でも非常に珍しく、
区内では唯一ここだけなのだそうです。

本堂の左側には「浄行菩薩」があります。↓

浄行菩薩とは水が垢や穢れを除いて
一切を洗い清めるがごとく、
煩悩の汚泥を取り払い
心身の病を除き、寿命を延ばし、
衆生(しゅじょう)の願いを満たす徳を持って
出現された菩薩様だそうです。

善國寺は日蓮宗ですので
「南無妙法蓮華経」を唱えながら
備え付けの布(タワシでした)で、
ご自身の悪い部分を洗ってくださいとのことです。

神楽坂の人たちから
「毘沙門さま」と親しまれている善國寺。
東京都内にて神社仏閣を巡るなら
外せないところだと思います。

神楽坂は有数のグルメスポットでもありますので
おいしいご飯を食べがてら
善國寺にお出かけしてみてはいかがでしょうか。

住所:東京都新宿区神楽坂5-36
アクセス:JR飯田橋駅西口より徒歩7分
     東京メトロ有楽町線・南北線 飯田橋駅B3出口より徒歩5分 
     東京メトロ東西線 神楽坂駅A1出口より徒歩6分
     都営地下鉄大江戸線 牛込神楽坂駅A3出口より徒歩6分
https://www.kagurazaka-bishamonten.com/

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