その年の幸運色によって毎年デザインが変わる
第4回目は東京都港区芝大門にある
芝大神宮の強運御守(ごううんおまもり)です。
初穂料800円(授与時)。
「きょううん」ではなく「ごううん」と読みます。
強運(きょううん)よりも
さらに強い強運お守り。
デカデカと強運と書かれていて、
ド直球なお守り。
面積の半分くらいは、
この2文字で占められているのではないでしょうか。
筆で書いたような金色の書体が目を引きます。
跳ねるところは力強く跳ね、払うところはこれでもかと払う。
本当に運を呼び込んできそうです。
強運御守は男性用、女性用の2種類あります。
その年の幸運色で構成されるため、
毎年デザインが変わります。
今回のものは令和3年タイプ。
この年の男性の幸運色は、金・黄緑・白でした。
お守りは淡い感じに仕上がっていて、
”優しい男子”というイメージ。
ただし強運の文字が金色なので、
芯はしっかりしているぞ、
という性格かと想像します。
鎖のように連なっている花の絵柄は黄緑。
生地は白となっています。
3色構成といいながら、ところどころ浮き上がってくる花柄は、
光の反射によって緑になったり、薄紫になったり、
銀色に変化したりと、凝った作りになっています。
触ると硬いお守りに強運の力強さを感じる
裏面です。
芝大神宮の文字が刺繍されています。
表側同様、光の当たり具合で変化する花柄も入っています。
薄紫や銀色に写っているのが分かるでしょうか?
お守りを触ってみると、
刺繍による硬さを確認できます。
柔らかいより、
硬いほうが強運のパワーを感じられるのではないでしょうか。
ただ、
薄い感じがしますので、
お守り袋の中身はどうなっているのかと、
ちょっと気になります。
女性用の「強運御守」も紹介
令和3年の女性の幸運色は、銀・橙・赤。
このときの女性用の強運御守はこのようなデザインでした。
強運の赤い文字がエネルギッシュな印象。
はっきりいって女性用のほうがインパクトがある。
まるで今の時代を象徴しているかのよう。。
授与されるときは、男女とも透明の袋に入っています。
わたくしは男ですので、金・黄緑・白 を拝受。
袋から出すのがもったいない気もしましたが、出しました。
他の神社やお寺でも透明の袋に入れられたお守りはたくさんあり、
自分もそれなりに持っています。
しかし、そのすべてが袋から出せずにいて、
今回の強運御守は例外中の例外であります。
芝大神宮とは以下のようなところです。
ノリノリな表情をしている狛犬に思わずほおが緩む
都営地下鉄浅草線、都営地下鉄大江戸線の
「大門駅」が最寄り駅。
A6出口から地上へ上がると
第一京浜といわれる国道15号線に出て、
新橋方面へと少し歩けば
芝大神宮の石碑が現れます。↓
石碑に出くわしたら
この角を左へ曲がります。
すると
そこが参道となります。↓
直進しますと、
大鳥居に到着します。↓
鳥居の形は伊勢神宮と同じ
神明鳥居です。
装飾がなく、シンプルなのが特徴です。
階段を上ります。↓
階段を上がったら
狛犬がいます。↓
狛犬の懐に何やらありますね。
同じデザインのミニチュア版です。↓
かわいいですね!
ということは
反対側の狛犬にもミニチュア版が
置いてあるのだろうか。
それにしてもノリノリな表情をしていますね。↓
ありました。
こちらの狛犬は授与品なのでしょうか。
それとも特注品なのでしょうか。
確認できませんでした。↓
手水舎に何やら
ぷかぷかと浮いているものがあります。↓
檜の芯材を使用した
「禊の湯」というものです。↓
「禊の湯」は授与所で
300円にて購入できます。↓
吉野産の檜の芯材だけを使用。
不純物が一切含まれない檜100%。
檜を入れた布袋も綿100%。
お風呂に檜の香りが広がり、
心身ともに癒されますよ!
芝大神宮は「関東のお伊勢さま」ともいわれている
拝殿です。↓
創建は1005年(寛弘2年)、一条天皇の時代。
鎌倉時代には、源頼朝の篤い信仰により、社地の寄贈を受けました。
江戸時代に入ると、徳川幕府の保護のもとに社頭はにぎわい、
関東一円の庶民信仰を集めて関東のお伊勢さまとも呼ばれていました。
もともとの名は神明、または神明宮。
その後、日比谷神明(日比谷神明宮)、
飯倉神明(飯倉神明宮)、芝神明(芝神明宮)と
社名が変わり、
1872年(明治5年)に現在の芝大神宮となりました。
ご祭神は、関東のお伊勢さまの名のとおり、
天照大御神(伊勢神宮内宮)
豊受大神(伊勢神宮外宮)
相殿は
大国主命(出雲大社のご祭神、大黒天と同一視)
事代主命(大国主命の子神、恵比寿神と同一視)
倉稲魂命(お稲荷さんの同一視される女神)
菅原道真
源頼朝
徳川家康
神様のオールスターキャストです。
すごいですね!
拝殿から左方向へと進むと
力石があります。↓
「力競べ」や「曲持ち」を行う際に
使用したのが力石。
古くから石に対する信仰は深く、
重い石を持ち上げて力を競い、
その年の稲作の豊凶を占っていました。
江戸時代に入ると娯楽化され、
若者が大きな石を持ち上げて力を競うことが
全国的に広まりました。
特に、文化・文政期(1804-30)には
特定の人物の名が各地の力石に刻まれるようになり、
職業的な力持ち力士による興行が
行われるようになったといいます。
力石には「五十貫余」と
切付(きりつけ)られています。
五十貫は187.5kg。
「余」とありますので、
「五十貫余」は200kgくらいでしょうか。
写真では確認できないのですが、
「川口町 金杉藤吉」という名前も刻まれています。
明治時代に活躍した有名な力持ち力士の一人で、
芝金杉川口町(現芝一丁目)の山口藤吉、
通称「金杉の藤吉」という方です。
芝大神宮で力持ちの興行が行われたとき、
金杉の藤吉がこの石を片手で持ち上げたと
伝えられています。
「金杉藤吉」の切付のある力石は
江東区や江戸川区、
さらには川崎市でも確認されているそう。
金杉藤吉さんは力持ち大会あらしだったんでしょうね。
港区内には
8寺社に合計16個の力石が残されていますが、
当時の力持ち力士の伝承が伴っているのは
芝大神宮の力石のみだそうです。
都市の力石の民俗を知る資料として
貴重なものになっています。
芝大神宮は東京十社のひとつ
芝大神宮は東京十社の一つ。
1975年(昭和50年)、
昭和天皇即位50年を祝して、
企画されたのが
東京23区内の10社を巡る東京十社巡り。
その一つに選ばれたというのは
やはり昔から由緒ある神社として
人々から崇敬されていたという証拠であります。
東京十社とは
・根津神社
・芝大神宮
・神田神社(神田明神)
・日枝神社
・亀戸天神社(亀戸天満宮)
・白山神社
・品川神社
・富岡八幡宮
・王子神社
・赤坂氷川神社
芝大神宮は
東京港区にあるだけあって、
コンクリートに囲まれた都会的な佇まい。
であるのに
鎮座1000年を超える深い歴史を持っています。
強運御守は、芝大神宮だけの人気お守り。
運が弱い、今以上に運を強くしたい
という方はぜひどうぞ!
令和4年『強運(ごううん)御守』
男女とも、なかなかド派手です!
令和5年『強運(ごううん)御守』
男女ともシックな色合いです。
令和6年『強運(ごううん)御守』
男女ともクールな雰囲気です。
住所:東京都港区芝大門1-12-7
アクセス:都営浅草線、都営大江戸線「大門」駅より徒歩1分
都営地下鉄三田線「御成門」駅A2出口 徒歩5分
JR浜松町駅より徒歩7分
http://www.shibadaijingu.com/index.html
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