貴船神社のお守りの中でも異色の存在感
お守りコレクションblog
第189回目は京都府京都市左京区にある
貴船神社の「龍神札」です。
初穂料1000円(授与時)。
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_龍神札-463x1024.jpg)
素材は木でできており、
黒塗りに勇ましい金の龍が描かれています。
アップにしたのがこちらです。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_龍神札B.jpg)
隆々とした金の龍神様です。
手にして見つめているだけで
内側から湧き出てくるものがあります。
先に申し上げますが
貴船さんといえばやっぱり
「恋愛成就」「縁結び」などが有名ですよね。
お守りも愛らしいものがたくさんあります。
そんな中からあえて
わたくしはこちらのシックなお守りを
拝受しました。
なぜなら今回の貴船さん参拝の目的は
奥宮の龍様にご挨拶したい、ご縁を繋ぎたい、
という強い想いがあったからです。
龍神札は首から下げるタイプのお守り
裏面です。
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_龍神札裏面-469x1024.jpg)
古来、水には「穢れ(気枯れ)」を洗い清め
災難を消し去り新たな気力を
蘇らせる御神徳があるといわれております。
と書かれています。
さらに
運気隆昌
災難消除
とも。
まさに激動と混乱の時代に
授かりたい力であります。
今回の「龍神札」は
首から下げるタイプのお守りです。
いつでも肌身離さず身につけておくことができる
まさに”相棒”ですね。
紐の長さを自由に調節して
自分に合ったポジションにセットしてください。
貴船神社のお守り紹介はこちら
貴船神社とは以下のようなところです。
![](https://kifunejinja.jp/production/wp-content/uploads/2020/11/ogp.png)
フォトジェニックな境内は日本の美を愛する人たちの聖地
貴船神社は総本宮・結社・奥宮の3つで結ばれています。
ルート的に最初に出会うのが
総本宮の鳥居です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_二の鳥居-768x1024.jpg)
別角度からも。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_二の鳥居_左側-768x1024.jpg)
さあ灯篭階段を登りましょう。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_参道-768x1024.jpg)
朱色の灯篭と若緑のコントラストのなんという美しさ!
SNSをしていない人でも
この景色を永遠に切り取りたくて
思わずシャッターを押してしまう
極上フォトスポットです。
神門が大きく見えてきました。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_灯篭階段_登り-1024x768.jpg)
この階段を昇っているときの高揚感は
近くを通る見知らぬ人からも伝わってきます。
わたくしも総本宮に一歩一歩近づく嬉しさに
急な長い階段なのに足取りが軽かったです。
階段を登り切ると左手に
手水舎 と↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_手水舎-1024x768.jpg)
絵馬発祥の地を示す記念碑。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_絵馬発祥石像-1024x768.jpg)
右手には誰でも利用できる
龍船閣というお休み処があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_龍船閣-1024x768.jpg)
ここからの景色はとても最高です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_龍船閣_景色-1024x768.jpg)
設置されている長椅子に座って
ホッと一息ついてくださいね。
こちらが総本宮です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_拝殿-1024x775.jpg)
ドカーンというパワーではなく
全体からじんわりと潤うような麗しい波動。
何となく
人の心の繊細さに寄り添ってくれるような
優しさを感じたのでした。
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_拝殿-縦-768x1024.jpg)
ご祭神は高龗神(たかおかみのかみ)。
高龗神は伊弉諾尊の子神で、水の神様を司どっています。
こんなに有名な貴船神社ですが
創建の年代は不詳です。
拝殿の左手に
ご神水をいただける場所があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_ご神水-768x1024.jpg)
わたくしも頂きましたが
内側から清められるような美味しさでした。
この地は清水の湧き出る鴨川の水源地でもあるので
水と縁の深い土地であることは確かです。
「きふね」は古くから気の生ずる根源として
「氣(きが)生(うまれる)根(こんげん)」と記され、
そのご神気に触れることで
気が満ちるとされていたそうです。
事実、川の流れる音、鳥の声、そよぐ風。
五感がフルに高まることで
身体の穢れが浄化され
新たに純粋な水のようなエネルギーが
満ちていく感覚になりました。
もしも今
古い自分とサヨナラしたい
辛い過去を忘れたい
そんな重たい心の荷物を抱えている方がいたら
貴船さんを詣でてみてほしいです。
必ずや切り替えのきっかけを
もたらしてくれると思います。
授与所です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_授与所_ぼかし-1024x768.jpg)
授与所はたいへんな賑わい。
平日の午後でもこんな感じなのです。
こちらでしか飲めない御神水ラムネ(500円)や
恋愛成就・縁結びの他に
子宝守・安産守などもありましたよ。
詳しくはHPをご参照ください。
https://kifunejinja.jp/pray/#
こちらへあがったら
ぜひとも「水占みくじ」(200円)を。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_水占みくじ-768x1024.jpg)
水に浮かべて文字が滲み出てくるまでの
ドキドキ感を楽しんでみてください。
この日も女子のグループやカップルなどで
大変盛り上がっていました。
左側にあるお賽銭箱にお金を置くのですが
小銭が無くてお札で支払う場合は
ここから勝手にお釣りをもらうシステムです。
個人的にはお金がむき出しで放置されている状態に
日本的なおおらかさというか
神様の前で悪いことするなんてありえない
という絶対的な信頼感というか
その部分に妙な感動を覚えてしまいました。
磐長姫命が恋愛に悩むあなたを優しく迎えてくれる
結社に向かいます。
道中は下り階段の箇所があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_下り参道-1024x762.jpg)
突き当りに小さなお土産屋がありました。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_御土産処-京紫陽-768x1024.jpg)
貴船らしいお土産が並びます。
わたくしも購入しました。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_土産-1024x942.jpg)
結社に到着です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_結社_鳥居-768x1024.jpg)
この日は庭師さんたちがお仕事中でしたので
参道にかけての写真は撮れませんでした。
社殿がこちらです。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_結社_本殿-1024x768.jpg)
ご祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)。
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)との婚姻で
妹の木花開耶姫(このはなさくやひめ)と
ともに嫁がされたのですが
磐長姫命だけ家に返されてしまった
という神話があります。
一説には
容姿に恵まれなかったからとありますが、
果たしてそうなのでしょうか?
わたくしの勝手な解釈ではありますが
磐長姫命は「鏡」のような輝くお姿を
していたのではないか?
と想像しています。
磐長姫命と対面することで
己のすべてが映し出されてしまう。
瓊瓊杵尊はそれを嫌がって
返してしまったのではないか。
磐長姫命の容姿を
醜いと見るか、美しいと見るか、
それはすなわち「自分の写し鏡」であり
「自分の心の在り方」であると。
そんな勝手なストーリーが
わたくしの中にあるので
今回も磐長姫命が御祭神の結社に
足を踏み入れる瞬間は
気持ちが引き締まりました。
ところが境内は優しい気で満たされていて
一気に体の力が抜けました。
とても不思議な形をした天乃磐船です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_結社_天乃磐船--1024x524.jpg)
こちらは和泉式部の歌碑。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_結社_和泉式部-歌碑-768x1024.jpg)
個人的に注目いただきたいのが
こちらの桂のご神木。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_結社_桂木-768x1024.jpg)
樹齢およそ400年。
いくつもの枝が天に向かって伸び、
上のほうで八方に広がる様は
龍が大地から勢いよく立ち昇る姿を
現しているともいわれています。
なぜか通過してしまう方ばかりでしたが、
みずみずしいエネルギーを
放出しているご神木ですので、
見つけた際には立ち止まって
その氣を感じてほしいと思います。
結社のご祭神、磐長姫命は恋愛の神様としても有名です。
もし恋に悩むことがあったら
こちらに訪れてみるのもいいかもしれませんね。
貴船最強のパワースポットで幻想体験!?
では奥宮へ。
向かう道すがら、美しい景色です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_奥社_道中-768x1024.jpg)
相生の杉も立派で
生命力に満ち溢れていました。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_相生の杉-1024x789.jpg)
川床のお店に立ち寄るのも我慢し……。
奥宮へ到着です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_奥宮_鳥居-768x1024.jpg)
鳥居をくぐるとすぐに
「思ひ川」があります。
こちらで和泉式部が身を清め
夫の愛を取り戻そうとしたのが
この名前の由来だそうです。
「つつみヶ岩」は
ちょうどつつじの花が咲き、
彩りを添えていました。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_つつみヶ岩-769x1024.jpg)
神門をくぐると↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_奥宮_神門1-1024x757.jpg)
奥宮の開放的な広場があり
奥が拝殿となります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_奥宮_広場6651-1024x914.jpg)
広場の左手に連理の杉。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_奥宮_連理の杉-768x1024.jpg)
仲睦ましく杉の木と楓の木が寄り添っています。
恋愛成就を願う人は
こちらへの参拝もお忘れなく。
拝殿です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_奥宮_拝殿-1024x768.jpg)
この真下に「龍穴(りゅうけつ)」と
いわれる大きな穴が空いていて
その上にお社が建っているそうです。
日本三大龍穴の一つです。
ちなみに
龍穴は誰も見ることができません。
ご祭神は
高龗神(たかおかみのかみ)
船玉神(ふなだまのかみ)
一説によると
闇龗神(くらおかみのかみ)
玉依姫命(たまよりひめのみこと)
も祀られているそうです。
その玉依姫命がこちらの地に
川を遡って来られた際に乗っていた黄船が
御船形石だと伝わっています。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_奥宮_御船形石-1024x768.jpg)
現在は石をくっつけて船の姿を隠しているんですね。
何だかわからないけれど
この御船形石が妙に気になって
3周くらい回ってじっくり観察してしまいました。
少し歩き疲れたので
広場の隅にあった木椅子に腰掛け
奥宮の神聖な空気を堪能。
ふと周囲を見渡すと
あれだけ賑わっていたはずなのに
たったひとり、この広い空間に
わたくしだけしかいなくなりました。
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/奥宮の空-1024x713.jpg)
あまりの静けさとありえない状況に
異世界にワープしてしまったのかと
ドキッとしましたが
「きっといつか貴船の奥宮さんに参拝する!」
とずっと強く願ってきて、ようやく実現することができた
わたくしへの「よく来ましたね」の意味合いを込め
贅沢な時間をくださっているんだ!
と解釈しました。
手を合わせて感謝の気持ちを伝え
貸し切り状態を満喫していたら
またたくさんの人たちが神門から入って来て
再び時が動き出したかのような感覚に戻りました。
愛嬌のある狛犬に別れを告げ↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_奥宮_狛犬_あ-768x1024.jpg)
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_奥宮_狛犬_ん-768x1024.jpg)
奥宮をあとにしました。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2024/05/貴船神社_奥宮_参道_帰り-768x1024.jpg)
縁結びで名高い貴船神社。
ですが今回の参拝では
これまで京の都を守り続けてこられた
大地から湧き出る御神力を感じ取りました。
さすが京都! さすが貴船!
そして外国人観光客の口から思わずこぼれた
「amazing!」に
こちらまで誇らしい気持ちになりました。
住所:京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
アクセス:叡山電鉄「貴船口」駅より京都バスにて約5分。「貴船」バス停で下車。
※鞍馬寺~貴船神社という半分登山のルートも健脚さんにはおススメです。https://kifunejinja.jp/
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