【大願寺の嚴島弁財天肌守り】八徳弁財天から8つの徳をいただく

広島
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8つの徳とは福徳、医薬、知恵、生産、技芸、弁論、海運、音楽

お守りコレクションblog
第172回目は広島県廿日市市宮島にある
大願寺「嚴島弁財天肌守りです。
お守り代600円(授与時)。

こちらのお守りは色別で3種類(※公式HPより引用)。↓

弁財天といえば「水」のイメージなので
水色を拝受しました。

描かれているのは嚴島弁財天
弦楽器を持つ姿から
妙音弁財天のようでもありますが、
大願寺においては八徳弁財天とも称され
福徳、医薬、知恵、生産、技芸、弁論、海運、音楽
8つの徳をいただくことができます。
万能ですね!

引いている楽器は
「ヴィーナ」といわれる
琵琶に似たインドの弦楽器です。

弁財天のもともとは
ヒンドゥー教の女神サラスヴァティー
創造神ブラフマーの妻であり、
実在したサラスヴァティー川の化身とされています。
流れる川のせせらぎから「流れるもの」を連想する
音楽や言葉などの才能をもたらす神とされました。

日本では川の流れる音にちなんで妙音天
また、
よどみなく流れる水のように
弁舌がさわやかであるとのつながりから
弁才天と訳されました。

弁才天と弁財天
本来は才能をもたらす「弁才天」でしたが、のちに「才」は「財」に通ずるとして
財をもたらす福神として信仰される宇賀神と習合し、
財福の神「弁財天」と表記されるようになりました。
そして江戸時代には「弁財天」の書き方が広く定着するようになりました。

弁財天といえば
やはり「財」のイメージが強いのですが、
嚴島八徳弁財天には「財」の徳は書かれていません。
でも「生産」とあるので、
それが「財」につながるのかもしれませんね。
あくまでわたくし解釈ですが。

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嚴島弁財天は日本三大弁財天のひとつ

裏面です。

「嚴島弁財天 宮島 大願寺」
と書かれています。

文字のまわりには
白と紫のお花が散りばめられて
かわいい感じになっていますね。
なんという花なんでしょう?
ミヤコワスレにも似ていますが。
ちなみにミヤコワスレはこのような花です。↓

写真は紫オンリーですが、白もありますよ。

嚴島弁財天は
湘南の江ノ島、琵琶湖の竹生島と並ぶ
日本三大弁財天の一つ。
弘法大師が唐よりの帰途、
嚴島に立ち寄った際に
弁財天を嚴島大明神として勧請し、
嚴島神社に祀ったと伝えられています。
明治時代初期に神仏分離令が出されてからは、
大願寺にて奉安されています。

嚴島弁財天の写真撮影はNG
本堂を撮影するのがギリギリです。↓

大願寺のお守り紹介はこちら

大願寺は以下のようなところです。

亀居山 放光院 大願寺 – 日本三大弁財天の一つを奉安しています。
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平清盛の長男、重盛が手植えした松の遺木が今なお残る

大願寺までの道のりは
前回171回目で嚴島神社へあがってからの
流れになります。

まだ読んでいない方はぜひチェックしてみてください。↓

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嚴島神社を出ますと、
すぐ隣に大願寺があります。
山門です。↓

山門は江戸時代元禄年間(1688年~1704年)
に建造されたといわれています。
両脇の仁王像は明治初期に
要害山(宮島フェリー乗り場目の前の小高い丘)
にあった仁王門から移されたものだそうです。

向かって右側が阿(あ)形像。↓

口を開けているのが特徴です。

左側は吽(うん)形像。↓

こちらは口を閉じています。
阿吽(あうん)の呼吸で大願寺を護っています。

山門の右側には
小松内府平重盛御手植えの松があります。↓

平清盛の長男、重盛が植えた松といわれています。
小松内府の小松とは、
京都の六波羅小松第に住まいがあったことに由来し、
内府とは内大臣を指しています。
明治初期に伐採され、
現在は遺木として安置されています。

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本堂はかつては僧房、建築事務所、迎賓館の機能を有していた

境内の真ん中付近にあるのが
嚴島龍神です。↓

嚴島弁財天の使いとされる宇賀神を
嚴島龍神として祀っているお社です。
もともとは
本堂内にて弁財天の傍らに宇賀神像を
安置していましたが、
1987年(昭和62年)に現在のように
社をかまえるようにして
多くの方が参拝できるようにしたそうです。

嚴島龍神はグルっと
1周できるようになっていて、
裏側へ行くと
嚴島龍神を造営した
真栄住職の名が刻まれています。↓

大願寺の本堂です。↓

日本三大弁財天の一つ、
嚴島弁財天こと
八徳弁財天がおられるところです。

本堂はかつては僧房
(僧侶が住み込み仏事をする寺務所)
の役割を持っていたといいます。
他にも、
全盛期は九州地方にまで及ぶ
寺社仏閣の修理造営するため、
多くの大工さんを束ねる
大手建設事務所の機能があったり、
厳島神社への参拝客を迎え、
身を浄(きよ)めるための風呂釜を要し、
身支度を整えることができる
迎賓館でもあったそうです。

大願寺へ伺ったときは梅が見ごろでした。↓

春の訪れを感じ、
ほっこりした気分になります。

厳かでありながらどこかまろやか。
そんな雰囲気の大願寺。
嚴島神社からの流れで
参拝へあがるのが王道です。

嚴島神社で終わるのではなく、
嚴島弁財天へ会いに行ってみてください!

住所:広島県廿日市市宮島町3
アクセス:JR宮島口駅から歩いて宮島口桟橋まで行き
     フェリーで宮島桟橋へ(乗船時間約10分)
     その後、徒歩で約20分
https://itsukushima-daiganji.com/

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