【片瀬諏訪神社の天星守】星に願いを、そしてお守りにロマンを

3つの流れ星があるということは願い事が3つ叶う!?

第43回目は神奈川県藤沢市片瀬にある
片瀬諏訪神社の「天星守」です。
初穂料800円（授与時）。

「天星守」は湘南の夜空をイメージしたお守り。
何ともロマンティックです。

天に輝く星に
願いを込めて…

と、お守りのフレームに書かれており、
心願成就お守り
を示すような文言です。

お守りの下部は海面。
星が反射して滲んでいるようにも見えます。
角度によって色が変化する糸でできており、
全体がグリーンっぽくもなりますし、
赤っぽくもなります。
写真に収めたときは
グリーンの面積が多くを占め、
穏やかで優雅な印象を作り出しているような感じがします。
その上のブルーの部分は江の島です。
尖がったところが、展望台である「江の島シーキャンドル」でしょうか。
真上に大きい星が輝いているのに趣を感じます。

そして
流れ星が３つ。
残像を残しながら、右から左へと流れています。
まるで飛行機の噴煙のよう。
星の流れに力強さを感じます。

流れ星に3回願い事をすると叶う、
なんてよく言われますが、
流れ星が３つ描かれているということは、
1回願えばいい、
ということでしょうか。
または、
3つ願い事を叶えてくれる、
とも解釈できます。

だとするなら、
こんなテンションが上がるお守りはありません。

そもそも
煌びやかなお守りですので、
見ているだけで気分が上がるのは確かです。

夜空に映し出された星群、三日月、富士山にため息

裏面です。

裏面の中心になっているのは富士山です。
湘南の海からもバッチリ見えますから、
描かれるのも当然かと思います。

三日月が富士山を照らし、
夜空に散りばめられた星が海面に反射している
様子が描かれています。
まるで
宇宙と地球が一体化しているよう。

「天星守」を見て、実際の夜空を眺め、
また「天星守」を見て、また夜空を眺める。
それを繰り返していると、
人間のちっぽけさが感じられてきて、
しょうもないことに悩んでいる自分が
バカらしく思えて、
前向きになろうという気持ちが芽生えます。

ダイナミックな宇宙の縮図こそが
この「天星守」なのだろうと思います。

本当に素敵なお守りです。

片瀬諏訪神社のお守り紹介はこちら

片瀬諏訪神社とは以下のようなところです。

【公式】片瀬 諏訪神社

片瀬 諏訪神社のオフィシャルサイト。藤沢市の江ノ島近くに存在し男神と妃神を祀る夫婦円満のパワースポットと言われています。８月には例大祭が行われています。

katasesuwajinja.com

片瀬が諏訪の地に似ていたことからお諏訪様を御分霊

創建は723年（養老7年）。
長野県の諏訪大社からの御分霊として鎮座されました。

片瀬は現在とは地形が異なり、
以前はこの地に大きな沼湖があったといいます。
それが諏訪湖を取り巻く
諏訪の土地に似ていたことから、
御分霊の地として片瀬が選ばれたといわれています。

片瀬諏訪神社は
総本社同様、
上社、下社に分かれています。

お守りを頂いたところは下社です。↓

一の鳥居があり、
くぐると二の鳥居があります。↓

二の鳥居の向こうには拝殿が見えます。↓

こじんまりとした拝殿ですが、
レイアウトされていて、
お世話が行き届いている感じがしました。↓

お社は1939年（昭和14年）に改築され、現在に至っているそう。
お守りのセンスは
神社のセンスと通ずるところが
あると思っています。
おそらく関係者の方々のセンスがいいのでしょう。

御祭神は八坂刀売命（やさかとめのみこと）。
諏訪大社の祭神である建御名方神（諏訪大明神）の妃神で、
諏訪大社下社を筆頭に、
各地の諏訪神社などに祀られています。
古事記や日本書紀には登場しない神ともいわれていることから、
諏訪固有の神と考えられています。

上社は街を一望できる高台に鎮座

下社から坂道を上るように歩いて行き、
さらに階段を上がったところに
鎮座されているのが上社です。↓

高齢の方は階段を上がるのが大変です。
その苦労を回避するために
階段の手前にお賽銭箱が用意され、
お参りできるようになっています。

階段を上り切り、
振り返ると、街を一望できます。↓

高台から家の群れを見ると壮観です。
このジオラマの中で、
一人一人が暮らしているのかと思うと不思議な気持ちになります。

上社は1984年（昭和59年）に改築されたお社だそうです。↓

上社は無人の神社ですが、
訪れた当日は
業者さんが雑草を刈ったり、落ち葉を掃除したりしていて、
メンテナンスの真っ最中でした。

たとえ古くても
人の手が入っているお社には
品格を感じます。

上社の御祭神は建御名方富命(たけみなかたとみのみこと）。
大国主神(おおくにむしのかみ）の子であります。
諏訪神、諏訪明神、諏訪大明神、
諏訪南宮法性上下大明神、お諏訪さまとも呼ばれています。

御神徳は
御祭神が生活の根源神であることから
家内安全、厄除。
また、建御名方富命と八坂刀売命が
夫婦神であることから
夫婦和合、縁結びの御利益もあります。

建御名方富命は軍神としても崇められ、
その昔、蝦夷討伐の折に、
坂上田村麻呂が諏訪大社にて
戦勝祈願を行ったと伝えられていることから、
必勝祈願の御神徳もあると伝えられております。
さらには農耕上の水の神ともいわれています。

片瀬諏訪神社は湘南地域にとって大切な神社。
海から近いとはいえませんが、
静かでのんびりできるところです。
夏の湘南に行くのであれば、
片瀬諏訪神社も観光パックに入れてみてはいかがでしょうか。