【來宮神社の凪守】波風立たない穏やかで平和な日々を願う

静岡
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とことん海を意識した爽やかなお守り

第36回目は静岡県熱海市にある
來宮神社の「凪守(なぎまもり)」です。
初穂料800円(授与時)。

波風が立たない平穏な日々が続くようにと
願いが込められた、平穏無事お守りです。

熱海といえば、目の前が海ですから、
そういう地域性にちなんだお守りがあっても
何ら不思議ではありません。

凪守のルックスはとても爽やか!
”マリーン”といった印象です。

白地に青の紐。
加えて、
和柄である青海波が
シルバーと水色の2色で展開されています。
「凪守」という文字が薄めのゴールド。
まるで、
海岸通りを颯爽と歩く、洒落た大人のファッションのよう。

このお守りは写真では伝わりづらいのですが、
とてもミニマム。↓

5円玉と並べると、
その小ささが分かるかと思います。

來宮神社のお守りはけっこう小ぶりなものが多いです。
その理由は、
神社ソムリエ佐々木優太さんのYouTubeで言っていたのですが、
「持ち歩いてほしいから」
だそうです。
アウターのポケットに簡単に入りますし、
カバンのポケットにもラクに収まります。

通常サイズでは大きいと思っている人がいて、
ここまで小さくして初めて携帯してもらえる
というのは驚きでした。

身につける立場になって作られたお守り。
その配慮に感動します。

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紐の結び方に神社側の気づかいを感じる

裏面です。

金色の神社名と青海波の文様。
この柄には、
「どこまでも広がる波が幸運をもたらす」という意味があり、
着物、法被、風呂敷き、がま口財布など、
和ものに頻繁に使われる人気柄となっています。
もちろん、
お守りにも多く使われます。

過去の記事にも登場していますよ。↓
第7回目YAZAWAファン必見! 幸運・繁栄が続く元三島神社の「永吉守」

「凪守」はていねいに紐が結ばれています。
授与されたときからこうなっていました。
この状態で授与所にお守りが並んでいると、
きれいです。
こちら側へのおもんぱかる気持ちが伝わり、
手に入れたくなる気持ちが倍増します。

來宮神社のお守り紹介はこちら

來宮神社とは以下のようなところです。

熱海 來宮神社 - きのみやじんじゃ
來宮神社は、熱海郷来宮の地に鎮座し、来福・縁起の神として古くから信仰されています。お守り・御札など授与品の郵送の頒布や御祈祷の申し込みも受け付けております。
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大己貴命がこの地に住み、その跡地が來宮神社

創建時期は不明となっています。

社伝によると、
およそ3000有余年前、大己貴命(大国主命/おおくにぬしのみこと)が
国を治めるため、
遠い西の国(現在の島根県)より、
諸神を率いて海を渡り、
伊豆の国のこの地(現在の熱海の海岸)にやって来ました。
そしてこの地方を治めました。
ここは温泉に恵まれ気候風土よく、
諸物資の豊かなところということで、
とても喜び、ここに居住を定めたといいます。
來宮神社はその跡地であると伝えられています。
その後、
第12代景行天皇の時代に
東征を成功した日本武尊(やまとたけるのみこと)を、
第43代元明天皇の時代(約1300年前・和銅3年)に
五十猛命(いそたけるのみこと)をお祀りしたと伝えられています。

五十猛命については、こんな社伝も。
今から約1300年前、
710年(和銅3年)に熱海湾で漁夫が網をおろしていたとき、
御木像らしきものが網にかかりました。
不思議に思っていると、
童子が現れ『我こそは五十猛命(いそたけるのみこと)である。
この里に波の音の聞こえない七本の楠の洞があるから
そこに私を祀りなさい。しからば村人は勿論いり来るものも守護しよう』
と告げられ、村民たちが探し当てたのが、
この熱海の西山の地だったという話です。

五十猛命(いそたけるのみこと)は日本書紀にみえる素盞鳴尊(すさのおのみこと)の子。
尊とともに新羅(現在の朝鮮)に渡り、樹種を持ち帰り日本国土に播種したと伝えられています。
古事記における大屋毘古命(おおやびこのみこと)と同一神とされています。

奈良・平安期には
征夷大将軍であった坂上田村麻呂公が
戦の勝利を祈願して、
來宮神社の分霊を東北地方を始め、各地に祀ったといわれています。

現在、來宮神社は全国44社の「キノミヤジンジャ」の総社として、
信仰を集めております。

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樹齢2100年の大楠は天然記念物であり日本屈指のパワースポット

來宮神社といえば大楠です。
御神木であり、国の天然記念物にも指定されています。↓

樹齢2100年以上。樹高約20m、幹周り約24m。
第一大楠とも呼ばれています。
平成4年度(1992年度)の環境省の調査で、
全国2位の巨樹の認定を受けています。

樹齢にあやかり、古くからこの大楠を一回りりすると
寿命が1年延びると伝えられています。
また、
願いごとのある人は誰にも云わず、
一回りするとそれが叶うともいわれています。

実物を目の当たりにすると、その迫力に圧倒されます。
言葉を失います。
今、ずらずらと書いている言葉が無意味なくらい。
昔の人々が畏敬を感じて、手を合わせたくなる気持ちが十分理解できます。
というか、
わたくし自身、自然と手を合わせていました。
心を持っていかれていました。

太古より人々は
大木、岩、滝など巨大な自然創造物に
神々が宿っていると信じ
その前で祭祀を行い、
感謝し祈りを捧げていました。

時が流れて建築文化が進むと、
自然創造物を中心として、
社殿や鳥居が建てられ神社が形成されてきたといいます。

來宮神社は木に宿る神々をお祀りする神社として、
木を讃えていたことから
江戸末期までは「木宮明神」と称されていました。
それもこの巨木を見れば納得です!

2100年前の昔から、落雷、暴風雨など、
さまざまな自然現象に耐えきた大楠。
一年を通じ、青々とした葉を繁らせ、
現在でも成長し続けていることから、
超越した生命力を有する木と信じられ
「不老長寿」「無病息災」の象徴とされています。

また、
新葉が成長し、古葉が落ち、また新葉が育つ様子は、
「子孫繁栄」「国家の弥栄」を表しているともいえます。

惚れ惚れするほどの巨大さと、ゴツゴツとした樹皮に
歴史の神秘を感じます。
その止まない成長力はこの周辺の水とも関係しているといわれています。

日本屈指のパワースポットですので、
來宮神社へ行った際には、
ぜひとも木の周りをグルっと回ってください。

第一大楠があれば、第二大楠もあります。
それがこちらです。↓

太古の祠を彷彿させるようなお姿となっています。
第二大楠は、落雷によって幹の中身がほとんどない状態。
しかし、
しっかりと生きており、
青々とした葉を生い繁さらせています。
落雷おそるべしですが、それをも上回る生命力。
あやかりたいですね!

第一大楠同様、
第二大楠の前でも自然と手を合わせていました。

どちらもリアルを見てほしいと思います。

入口を見ると、
來宮神社はまさしく「木の宮神社」。
木の「氣」をいただきに、
そして、
お守りをいただきに
お出かけしてみてください。

住所:静岡県熱海市西山町43-1
アクセス:JR伊東線 来宮駅から徒歩5分
http://kinomiya.or.jp/

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