【待乳山聖天の大根お守り】金運と家族運を祈願する巾着型お守り

東京
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和テイストな大根の絵柄が激シブ

第9回目は東京都台東区浅草にある
待乳山聖天(まつちやましょうでん)
大根お守りです。
お守り代500円(授与時)

小ぶりな巾着袋に、
クロスした2本の大根が描かれています。
巾着と大根は、
信じる心を持って祈願することで得られるご利益を
端的に表現したものなのだそう。

巾着は財宝であり商売繁盛を表しています。
大根は体を丈夫にし、良縁を成就させ、
夫婦が末永く仲良く過ごすためのご加護をいただける
功徳を表しているとのこと。

それならば、
夫婦和合お守り
といえるかもしれませんね。

お守りの色構成は、
地色のオレンジ、大根の白、
葉っぱの緑という3色。
色だけ見るならポップといえますが、
和テイストな大根の絵柄を見ると、
大人っぽい妙味なお守りといえる
のではないかと思います。
しかも、
大根にはグラデーションが入って、
さらに渋みが効いています。

ところが!
お守りのクロスする大根の絵柄は、
実際に待乳山聖天へ行くとこうなっています。↓

確認できますでしょうか。
写真中央の2本の大根が。
足を絡め合っているようにも見えます。
お守りの絵柄とは別もの!
まるで春画のごとく!
違う意味で大人!

子孫繁栄を意味しているといわれています。

冗談のような、
遊び心があるような、
エッジが効いているような。
昔の人はおもしろです!
ここは、そもそも待乳山ですからね。
今だったら、
「コンプライアンスが!」なんて言われそう。。

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オレンジの地色+金色の文字はデザイン的に秀逸

裏面です。

梅干しのようなルックスです。
手のひらサイズなので、
携帯するには何ら邪魔にはなりません。
カバンにぶら下げてもかわいいです。

金色の文字で浅草 待乳山聖天
書かれています。

オレンジの背景に
金色の文字という組み合わせ。
同系色であるため、
文字が同化しそうになっていますが、
これがもし黒や青だったら、
文字が変に目立って、
それこそバランスが悪く、
おかしいことになっていたかもしれません。
そう考えると、
オレンジ地と金色の文字という組み合わせで
良かったのかとも思います。

文字の左右にうっすらと
模様が入っています。
手まり柄のようでもあり、
大根の輪切りに切れ目を入れたようでもあり。
これは待乳山聖天の寺紋です。

待乳山聖天とは以下のようなところです。

待乳山聖天
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聖天とは歓喜天。歓喜天とはガネーシャ

595年(推古天皇3年)、
地中から待乳山が突然現れ、
そのときに金龍が天から降りて、
山を廻り守護したという言い伝えが残っています。
これが本龍院の名前の由来となっているそうです。

待乳山聖天があるこの周辺は
隅田川沿いで土地が低く、
海抜0メートル地帯なんて呼ばれている地域です。
そんなところで唐突に土地が隆起して、
丘(標高約10m)を形成しているのは異質。
昔の人は、そこに神仏の存在を信じ、
信仰していたのも頷けます。

595年から6年後の夏、
この地方が大干ばつに見舞われたとき、
十一面観世音菩薩が悲愍(ひびん)の眼を開き、
大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)
姿となってこの山に降臨し、
苦しむ民を救ったということです。
聖天様が待乳山に鎮座された起源
あるともいわれています。

聖天は歓喜天(かんぎてん)ともいいます。
象頭人身(ぞうずにんじん)です。
御神像は単身と双身があり、
単身はこのようなお姿をしています。↘

「お!」と思った人もいるかもしれません。
ヒンドゥー教のガネーシャ(ガナパチ神)です。
『夢を叶えるゾウ』という本においての主人公で、
日本でも有名な神様であります。

しかし、
仏教においては双身で表現され、
男女二神が抱き合っている姿をしています。
↓を見てください。

高野山霊宝館【収蔵品紹介:仏に関する基礎知識:歓喜天】
仏に関する基礎知識の紹介です

抱き合った二神のうちの男神がガネーシャ
ガネーシャはヒンドゥー教のシヴァ(破壊と再生の神)の長子で、
インドの神話では魔神とされています。

女神は仏教の十一面観音の化身
十一面観音は魔神の動きを封じるために女神となり、
仏教の道へと導きます。
世が尽きるまで仏法を守護すること、
修行者達を守ること、
民集に対して悪事を働かないことなどの
約束を取り付けたうえで
抱き合ったとの物語が伝えられています。

そうして、
歓喜天は人間の障害(病気や難)を除いて
富裕に導く神に転じたということです。
さらに、
その姿から、
男女の和合、子授けにもご利益があるといわれています。

待乳山聖天は仏教のお寺でありますから、
祀られているのは双身のほうです。

しかし!
そんな立派なご利益を持つ神様であるにも関わらず、
聖天様は秘仏となっています。
見ることができません。
なぜなら、
そのパワーが凄すぎるからなのだそうです。
どのくらい凄いかというと、
豊臣秀吉、徳川家康、松下幸之助などが
熱心に信仰していたと
いわれるほど。

家康に限っては、ご利益を独占するために
恐ろしい神様だと吹聴していたといういう噂があるくらいです。

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お供え物は大根! さらに境内のいたるところに大根が!

お寺や神社を参拝する際、
普通だったらお賽銭を入れます。
ところが、
待乳山聖天は大根をお供えする
というやり方もあるんです。

「おもしろい! なら、大根を買っていかなくちゃ!!」
と思うかもしれませんが、
お金と引き換える場所がちゃんとあるので、
事前に用意していかなくても大丈夫です。

また、
待乳山聖天は大根がシンボルということで、
あちらこちら大根づくし。
天水受けに大根が描かれています。↓

石段にも大根が刻まれています。↓

提灯も大根です。↘

賽銭箱は……、巾着袋でした。↓
巾着は財宝を表すもの。お賽銭はお金ですから。
ちなみに巾着袋もシンボルとなっています。

秘めたるパワーがあるといわれる待乳山聖天。
かわいい巾着型の大根お守り
ぜひいただいてください。

浅草といえば、浅草寺が有名ですが、
浅草寺の支院であるこちらもいかがでしょうか。
穴場スポットです!

支院とは、子院、枝院、寺中、寺内、脇寺ともいい、
同一境内にあって、本寺に付属する小寺のこと。
実際訪れると、
待乳山聖天はそんなに小さいお寺ではありません。
同一境内といっても、
歩いて10分ほど離れているので、
別のお寺という印象です。

浅草名所七福神には待乳山聖天も入っています。
浅草寺(大黒天)
浅草神社(恵比須神)
待乳山聖天(毘沙門天)
今戸神社(福禄寿)
不動院(布袋尊)
石浜神社(寿老神)
鷲神社(寿老人)
吉原神社(弁財天)
矢先稲荷神社(福禄寿)

七福神といいながら九社寺あります。
「九は数のきわみ、一は変じて七、七変じて九と為す。
九は鳩でありあつまる意味をもち、
また、天地の至数、易では陽を表す」
という古事に由来したことによります。
今戸神社と鷲神社は下町八社にも加わっています。

住所:東京都台東区浅草7-4-1
アクセス:東京メトロ銀座線浅草駅、
     都営浅草線浅草駅、
     東武スカイツリー線浅草駅より徒歩約10分
http://www.matsuchiyama.jp/index.html

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