現存する上野大仏の顔を模したデザインがおもしろい!
第64回目は東京都台東区上野公園にある
上野大仏(大仏パゴダ)の「合格御守」です。
お守り代700円(授与時)。
枠がついていて、
その中に納まっている
学業成就・合格お守りです。
お守りの形は
五角形になっており、
これは五角=合格を表しています。
全体的に上野大仏の顔が刺繍され、
インパクト十分、
おもしろさも抜群です。
上の写真では
大仏様の顔が見づらいと思いますので
アップにした画像を
下に掲載します。↘
実物はどのようなお顔立ちかと
いいますと、こちらです。↘
現存されている大仏様の顔面部が
実際に展示されています。
うっすら目を開いた半眼、
大きめな鼻、
ふっくらとした唇、
おでこの白毫(びゃくごう)を
しっかりとお守り上で再現されています。
ちなみに
白毫はほくろやイボではなく、
とぐろを巻いた毛です。
「世界を広く照らしだす光」を
イメージしているのだそう。
大仏様の顔のまわりには
桜の花びらが散りばめられています。
わたくしは
緑を選びましたので、
葉っぱのように見えますが、
ピンクを選べは桜がより分かりやすかったかと思います。
色は他にも
白と水色があります。
どれも花びらは、そのカラーになっており、
桜感はそれほど強くないかもしれません。
なぜ桜かといえば、
合格を「サクラサク(桜咲く)」と
表現するからですよね。
残ったお顔は「これ以上落ちない」=「合格」というゲン担ぎに
裏面です。
文字が三列に並んでいます。
右から
合格祈願
上野大仏
努力結実
右と左の四文字熟語は
受験生には奮起を促す言葉です。
上野大仏と合格は
どのような結びつきがあるのでしょう。
1631年(寛永8年)に初建され、
度々罹災(りさい)しますが、
その都度復興されます。
しかし関東大震災によりお首が落ち、
第二次大戦時には軍の供出令により
胴体を徴用されて、
お顔のみが残されました。
胴体を失った顔面は
「これ以上落ちない」
という意味で
「合格大仏」となり、
受験生らが祈願するようになりました。
上野大仏は以下のようなところです。
唐突に置かれた仏様の顔にビックリ! でも癒される!
上野大仏は上野恩賜公園内にあります。
公園はとても広く、
行き方としては
公園入口にある
上野警察署公園前交番から
上野恩賜公園大噴水に向かって
歩く道のりが
最も分かりやすいかと思います。
その途中に上野大仏があります。
近くまで来ると看板が立っています。↓
階段がありますので
ここを上ります。
ちなみにここは
大仏山という丘になります。
階段を上がると正面にあるのが
祈願塔です。↓
1967年(昭和42年)に造られたパゴダ様式
(ミャンマー様式)の仏塔で、
中央に薬師如来、左側に月光菩薩、
右側に日光菩薩を安置されています。
この薬師三尊像は、
江戸時代末まで上野東照宮境内にあつた
薬師堂の御本尊でした。
しかし、
明治の神仏分離令によって寛永寺に移管。
さらに祈願塔の本尊として
迎えられました。
内部の撮影はNGになっております。
祈願塔の左手にあるのが
上野大仏の顔面部です。↓
寛永寺に安置されていた大仏様の顔面部を
1972年(昭和47年)に
こちらに移動させました。
最初見たときは
あまりの唐突さに違和感を覚えますが、
ずっと見ていると
なんだか癒されます。
かつてあった大仏様は
このような像でありました。↓
像高約6メートルの釈迦如来坐像。
京都・方広寺の大仏様をモデルに造られました。
1631年(寛永8年)、
最初に造られたきっかけが
戦死者慰霊のためだそう。
それがいつしか
合格祈願の大仏様になるとは
誰も思ってはいなかったはず。
時代の移り行きを感じます。
同時に
「残る」というのは「変わる」
ことだとも実感します。
大学受験、高校受験、中学受験、
今では幼稚園の受験もあり、
受験勉強は1年を通して
行われるのが当たり前。
お守りをいただいて
ゲンを担ぐのも当たり前。
受験生でお守りをほしいを思っている方、
または
受験勉強を頑張っているお子さまに
お守りをプレゼントしたい方、
上野大仏の合格御守を
手にしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに
上野恩賜公園内には
101回目の記事で紹介している
上野東照宮もあります。↓
住所:東京都台東区上野公園5
アクセス:JR上野駅より徒歩5分
京成上野駅より徒歩3分
http://kaneiji.jp/information7sp.html
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