【報徳二宮神社の学業御守】二宮尊徳の努力と神威をこの身に宿す

神奈川
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小田原市の市花「梅」を配したクラシックなデザイン

第106回目は神奈川県小田原市にある
報徳二宮神社の「学業御守」です。
初穂料800円(授与時)。

クリーム色の生地に、
御祭神である二宮尊徳の家紋である
「丸に木瓜(もっこう)」紋が描かれ、
その下に
紫色で「学業御守」と書かれています。

「丸に木瓜」とはこちら。↓

この紋は報徳二宮神社の神紋でもあります。

そして「学業御守」の文字の左右には
紫、銀、朱、金、緑の
梅の花があしらわれています。

梅というと
学問の神である菅原道真を祀る
天満宮をイメージしますが、
報徳二宮神社がある小田原城址公園でも
美しい梅が咲くそう。
さらに小田原市は
梅が市の花になっています。
「小田原梅まつり」は観光の一大イベントにもなっており、
そういった意味でも
梅は関連性がありますよね。

梅の花はそのフォルムから
レトロな雰囲気を醸し出します。
そんな昔ながらの重みが
こちらの「学業御守」には
あるような気がします。

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神社名の「報徳」とは経済と道徳の融和を唱えた二宮尊徳の思想

裏面です。

「報徳二宮神社」の文字の左右に
おもて面同様、
梅の花があしらわれています。
今度は左右に4枚ずつ。
色とりどりの花びらが計8枚です。

報徳二宮神社の「報徳」とは
どういった意味でしょうか?

報徳訓や報徳思想とも呼ばれ、
経済と道徳の融和を唱え、
私利私欲に走るのではなく
社会に貢献すれば、
いずれ自らに還元されると説いた
二宮尊徳の考えです。

その後、
尊徳の弟子である岡田佐平治が
「遠江国報徳社」を設立し、
やがて全国へと波及していきました。

二宮尊徳は少年時代の金次郎のイメージから、
学問の神様として親しまれていますが、
小田原藩の家老である服部家の財政再建をはじめ、
藩主大久保忠真の依頼により
分家宇津家の桜町領を復興させるなど、
大名旗本などの財政再建や領民救済を実現させました。
さらに
北関東から東北にかける
各藩の農村総合的復興事業(仕法)を行い
素晴らしい成果をあげたそうです。

これらの功績によって
二宮尊徳は経営、財福、商売繁盛など
お金に関する神様としても篤く信仰されています。
また、
農民から武士となった経緯により、
開運出世のご利益もあります。

でも今回のお守りは
あくまでも「学業」です。

報徳二宮神社とは以下のようなところです。

ホーム | 報徳二宮神社
小田原の偉人、二宮尊徳翁をお祀りした神社です。
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小田原城址公園内にあるのでお城を訪れたら報徳二宮神社への参拝もすぐ

小田原駅東口から徒歩15分。
小田原城址公園内にある報徳二宮神社は
観光がてらに参拝できるのがメリットです。

こちらが小田原城です。↓

北条早雲、大久保忠世などが城主を務めたことでも有名です。

こちらが第一の鳥居です。↓

何の飾りもないシンプルな神明鳥居。
木造りです。

奥へ進んでいくと
二の鳥居があります。↓

二の鳥居の奥には拝殿が見えます。

1894年(明治27年)4月、
二宮尊徳の教えを慕う6カ国(伊豆、三河、遠江、駿河、甲斐、相模)の
報徳社の総意により、
氏を御祭神として、
生誕地である小田原の、小田原城二の丸小峰曲輪の一角に
神社が創建されました。

報徳二宮神社といえば
やはり二宮尊徳像です。↓

二宮尊徳は
1787年(天明7年)に相模国栢山村
(今の小田原市栢山)出身。
小田原のスーパー偉人です。
いや、
日本の偉人とっても過言ではありません。

なせなら
全国の小学校に二宮金次郎の像が
ありましたものね。↓

報徳二宮神社にも
幼少期の金次郎像があります。
自筆文書では「金治郎」と
署名していたそうです。

金次郎少年は祖父の家で農業に励み、
夜になると読書をしていたため
「燈油の無駄使い」
と祖父から嫌われていたといます。
像のように
歩きながら本を読んでいたかは分かりませんが、
相当な読書家だったことは間違いありません。

ちなみに金次郎は
桜町領を再興するときに
武士の位を授けられ
二宮尊徳となりました。

経世済民(けいせいさいみん)を目指し、
報徳思想を唱えて
数々の復興政策を指導した二宮尊徳。
経世済民とは
経=治める
世=世の中
済=救う
民=人民
の意味。
略すると「経済」です。
経済とはお金儲けではなく、
国や人々を救うことを指すのですね。

今、彼のような政治家はいるでしょうか?
そんな気持ちに抱えながら
報徳二宮神社へ参拝すると
改めて世のため人のために尽くした
二宮尊徳の偉大さを感じます。

こういう人が神として崇められるのですね。

報徳二宮神社へぜひ行ってみてください!
特に受験シーズンは
願掛けに必須な神社です。

住所:神奈川県小田原市城内8-10(小田原城址公園内)
アクセス:小田原駅東口より徒歩15分
https://www.ninomiya.or.jp/

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