紫色が目に優しく、癒される感覚がある
第72回目は北海道函館市にある
函館八幡宮の「癒守」です。
初穂料1500円(授与時)。
お守りのおもて面にも書いてありますが、
病気平癒お守りとなります。
濃い紫の地に薄い紫の文字。
高貴な色である紫はとにかく目に優しい。
見ていると、
癒される感覚があります。
目から気持ちを和らげる、
これが病気平癒を祈願するお守り
なのかもしれません。
今回のお守りは
背景のデザインどころか
社紋すら入っておらず、
とことん病気平癒に特化しています。
この真っ直ぐさに
見えない存在を信じたくなります。
ちなみにですが、
こちらのお守りのデザインは
オリジナルではありません。
しかし、
裏面のデザインと函館八幡宮の関連性に
「深い!」と思うことがあったので、
ぜひとも紹介したいと思った次第です。
その内容は裏面の章にて書いておりますので、
読み進めてください。
お守りは桐の木箱に納められています。↓
箱を開けると、
お守り以外にお見舞いの用紙が入っています。↓
病気で困られている家族、友人にメッセージを添えて
プレゼントできるようになっています。
いただいた方もきっと
勇気をもらえるに違いありません。
函館八幡宮ではないのですが、
わたくしもかつて叔母に病気平癒のお守りを
郵送で贈ったことがあります。
早速電話がかかって来て
「ありがとう。元気をもらえたよ」
という言葉をいただいたことがあります。
叔母は日常生活ができるまで回復しております。
桜の花は「延命の桜」にかかっている
裏面です。
裏面には柄が入っております。
おそらく桜の花でしょう。
その根拠となるのがこちらです。↓
延命の桜。
こちらの桜は2004年(平成16年)
9月8日の台風18号により
幹の3分の1を残し、折木してしまいました。
数日後、残りの部分を切り取り除こうとしたとき、
小枝に季節外れの花が咲いているのを見つけ、
樹木医に依頼して、木の手入れを施しました。
その後、毎年美しい花を咲かせて成長しています。
当時、大勢の参拝者が見学に来られ、
延命の桜との声を聞き、
その名をつけということです。
延命の桜は現地でしか見ることができませんが、
お守りでしたら、
いつでもどこでも見ることができます。
延命の桜と「癒守」はつながっているのであります。
真ん中には
金色で「函館八幡宮」の文字。
輝かしいお守りです!
函館八幡宮とは以下のようなところです。
※公式HPはありません。
「神様がいる」。そう思うくらい空気が澄んで風が気持ちいい
函館八幡宮といえば、
俳優の菅田将暉さんと小松菜奈さんが
結婚式を挙げ、
一時期、大変取り上げられた神社です。
路面電車の谷地頭駅を降り、
すぐの十字路を右へ向かうと
函館八幡宮の表参道です。
一の鳥居がデカデカと見えます。↓
見上げてあるのは函館山です。↓
一の鳥居をくぐると階段があり、
二の鳥居が見えます。
銅版の鳥居は重厚感がありますね。↓
二の鳥居の奥にはさらに階段があります。
上った先には三の鳥居が。↓
扁額に書かれているのは
「神威」という文字。↓
閑院宮載仁親王殿下の御染筆だそうです。
函館八幡宮の花手水は華やかで有名です。↓
ほとんどの参拝客が写真を撮っていました。
訪れたのが夏ということで、風鈴も飾られていました。
美しき日本の風物詩です。
拝殿です。↓
1915年(大正4年)に竣成しました。
社殿の形式は聖帝八棟造り(しょうていやつむねづくり)で、
「大正式八幡造」の代表作といわれています。
聖帝造(日吉造ともいい、藤原時代の寝殿造の後方の一間を切り取った形)に、
八棟造(権現造ともいい、本殿と拝殿とを中殿で連結)を
併せた造りをしていて、
森厳にして優雅。
歴史的にも価値の高い建物です。
斜めから見ると。↓
屋根の大きさはもちろんのこと、
その反ったシャープな造りに迫力を感じます。
こうして改めて写真を見ていると
社殿自体が山の内部(地面の中)に続く入り口のようにも見えます。
おそらくそこには
函館八幡宮の御神体がいらっしゃるのでしょう。
境内に入った瞬間から
神の息吹ともいうべき
心地いい風が吹き、
空気のきれいさが感じられます。
何度も深呼吸をしてしまいました。
三の鳥居に「神威」と書かれていましたが、
ここはリアルに神の力を感じられる場所だと思います。
菅田将暉さんと小松菜奈さんが
挙式したくなる気持ちも何となく理解できますし、
パワースポットといわれる所以も分かります。
ずっと居たいと思うような、
電池切れ寸前のバッテリーを充電しているような、
そんな居心地のいいところでした。
社殿から少し坂を下ったところに
御祈祷を希望する人の控室があります。↓
ここも昔からの建物で、
木の風合いを感じます。
この控室の入り口から社殿を写した写真がこちら。↓
右の建物が授与所で、
奥にうっすら写っているのが社殿です。
ちょっと見づらいですね。。
この休憩所は
あのうっすらと見える社殿と地下でつながっているのだそう。
神社関係者の方が教えてくれました。
冬になると、
雪が積もるわ、寒いわで大変なので、
安心して社殿へ向かえるように
地下道を作ったといいます。
だとするならば
社殿は背後にある山の体内につながっていても
不思議ではありません。
筆塚周辺の緑も美しく
見どころの一つです。↓
杉の木が上品に並んでいます。
函館八幡宮は帰り道も
楽しませてくれます。↓
一直線の表参道の先に見えるのは海です。
広々とした景色に吸い込まれそう。
ため息の連続です。
函館八幡宮へ行ったらお土産もどうぞ。
味噌くるみ餅(130円)。↓
味噌味のもちもちとした食感と
くるみのカリッとした歯ごたえの
協奏曲がクセになります。
家に帰って食べるのも良し、
その場で食べるのも良し!
チャンスがあれば
もう一度行きたい函館八幡宮。
神様って本当にいるのではないかと
思ってしまうような素敵なところでした。!
住所:函館市谷地頭町2-5
アクセス:函館市電「谷地頭」電停から徒歩約8分
公式HPはありません
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