【因幡堂 平等寺 無病(六猫)守】6匹の猫を愛でて無病息災

京都
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自由気ままな猫の姿に無病を願う

お守りコレクションblog
第192回目は京都府京都市下京区にある
因幡堂 平等寺(いなばどう びょうどうじ)の「無病(六猫)守」です。
初穂料700円(授与時)。

このお守りが誕生したのは2022年2月22日。
数字の「2」は猫の鳴き声「ニャー」に
発音が近いことから、
2が羅列するこの日を選んだのだそう。

山吹色のベースに愛嬌のある猫が
表と裏に3匹ずつ描かれています。

おもて面の3匹は
手足を広げて伸びをしています。
昼寝からお目覚めでしょうか?

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無病(六猫)守は人気なお守り。参拝日は「一人一体まで」という制約が

裏面です。

白と黒の猫が
高いところにある「何か」を取ろうとしています。
「幸せ」を掴もうとしているのでしょうか?
そんな2匹を尻目に
下の猫は笑っているようにも
あくびをしているようにも見えます。
案外、足元に転がっているのが幸せだったりして。

この裏表の六匹の猫を「六猫」(むびょう)
すなわち「無病」(むびょう)とかけて
名付けられたお守りであります。

もし猫のように好きな時に起き、食べ、眠り
「忖度ってなんだニャ?」というスタンスで生きていけるなら、
そりゃストレスなんて感じることもなく
無病で生きていけるんでしょうけどね。

このお守りの猫のデザインは
毎月8日、境内にて行われる「手作り市」に
出店しているデザイナーさんに依頼したものだそうです。
こんなに生き生きとした生態を描けるなんて
その方もきっと猫がお好きなんですね。

このお守りは健康を願う人にはもちろん
猫大好きという方にプレゼントしても
喜ばれること間違いなしです。

人気のお守りなので
私が訪れた時は「お一人一体まで」という
案内があったと記憶しています。

因幡堂 平等寺は以下のようなところです。

因幡堂|平等寺 - がん封じ、お参りは因幡薬師へ
がん封じ、お参りは因幡薬師へ
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ひっそり佇むお寺と思いきや、朝から大勢の参拝客

因幡堂 平等寺は地下鉄烏丸線の
四条駅と五条駅のおおよそ中間に位置しています。

国道24号線から一歩中に入り
街中の喧騒から外れた場所にあるので
静かに参拝できるかな~と思っていたのですが、
平日の10時前……
門前を撮影することもできないくらい
たくさんの人が訪れていました!↓

最寄りのバス停、烏丸松原で下車した場合は
塀沿いに張られた赤い幟(のぼり)が目印となるでしょう。↓

入り口門の頭上には
ずらっと並ぶ桶型提灯が粋な京寺を醸し出しています。↓

入ってすぐ左手に観音堂。↓

ここ因幡堂 平等寺は洛陽三十三所観音の
第二十七番札所となっています。
洛陽三十三所観音について詳しく知りたい方は
こちらのHPをご参照ください。↓

洛陽三十三所観音巡礼
日々に感謝し心豊かに生きる素晴らしさに、今こそ気づくべきである。

本堂右手奥には
小さいけれどよく手入れされたお庭と↓

手水舎があります。↓

こちら、よろけたときにシャッターを押したわけではなく
竿囲いが左斜めに造られているんです。
「何でもかんでも真っ向から受け止めるなかれ」
そんな意味合いが込められているのかもしれません!?

手水舎を覗くと
水面が揺れるほどに
こんこんと水が湧き出ていました。↓

京都って、街中でも水が豊かなんですね。

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因幡堂と平等寺 どうして名前が2つあるの?

本堂です。↓

先程から「因幡堂 平等寺」と二つの名前を挙げていて
「どっちなの?」「二つお堂があるの?」
と思われている方もいるかもしれません。

因幡堂という名の由来は…
今から約一千年前、橘行平(たちばなの ゆきひら)という
中納言の貴族が、村上天皇の命で
因幡国(現 鳥取県)の一宮に赴きました。

神事を済ませ帰洛の途中、行平は急病に。
平癒を神仏に祈り続けていると、ある夜
夢に僧が現れ、こう告げました。
「因幡国賀留津の海中に一つの浮き木がある。
速やかにこの浮き木を求めて供養しなさい。そうすれば必ず病気は治る」
行平は正夢に違いないと思い、海底を探らせたところ、
お告げの通り薬師如来の尊像がみつかりました。
その後、行平の病気は平癒し無事に京へ帰る事ができました。
ところが、帰京した行平の夢にまた僧が現れ
「我は西の天より来て、東の国の人々を救おうとやってきた」
と告げました。夢から覚めると丁度、来客が。
行平が「どなたですか」と問うと「因州の僧だ」と返答。
驚いて門を開けたところ、
あの薬師如来の尊像が立っていたというのです。
行平はすぐに尊像を自前の碁盤に鎮座し
その後、屋敷を改造してお堂まで築成し
この薬師如来の尊像を祀ったそうです。
因幡国よりご縁の深い薬師如来にちなみ
このお堂を「因幡堂」と名付けました。
(因幡堂縁起より)

時は流れ……
源平争乱の時代、高倉天皇が身を隠すため
因幡堂のすぐ南「東五条院」にお住まいになられました。
因幡堂の正面真南の通りを不明(あけず)門と呼びますが、
これは五条院の御所に遠慮して
南門を開けなかったのが由来です。
その心遣いを知った高倉天皇により
「平等寺」と命名され、勅額を贈られました。

と、どちらの由来も大変ありがたいことから
「因幡堂」と「平等寺」の名前を合わせて
現在の「因幡堂 平等寺」となったそうです。

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薬師如来立像縣仏を間近で拝めるありがたさ

本堂向拝の軒には「薬師如来立像縣仏」(やくしにょらいりゅうぞうかけぼとけ)の
お姿と立派な鰐口(わにぐち)が。↓

寺院では鰐口を鳴らすのが法・報・応に倣って3回と覚えておりましたが
だいたいどこの住職にお聞きしても
「あまり大きな音で鳴らさなければ、回数は問いません」
とお答えくださいます。お心が広いです。
わたくしはこの鰐口を鳴らすのがとても不得意で
今回もコツンという音色しか出ませんでした。。

薬師如来立像縣仏を拡大。↓

「薬師如来立像縣仏」はまるで扁額のようです。

こんなに立派なものが
さりげなく頭上におられることに感動を覚えます。
明治19年(1886年)に制作されたもので
数年前まではこんな間近に拝見することができなかったそうです。

左右にあ・うんの龍が施され
薬師如来の頭上には仏堂を荘厳する
華鬘(けまん)が取り付けてあります。
台座は因幡堂縁起に基づき
碁盤を模しているに違いありません。

健康を願う人々の拠り所として信仰を集め続ける

因幡堂ははるか昔から
病気の方の最後の拠り所、
特に癌封じのお薬師如来として信仰されてきました。
現在も「がん封じ」の薬師如来として
多くの方が参拝されています。

ガン封じのお箸です。↓

御祈祷が施されたものとなります。

本堂の右手には
ガラス越しに地蔵菩薩のお姿。↓

地蔵菩薩は子授け、安産の仏様です。↓

おんかかかび さんまえい そわか
と真言を3回唱えると
地蔵菩薩はあなたの存在に気付いてくれるそうです。
そのあとにお願い事をしてみてくださいね。

お寺の方のに快く許可を頂き、
陳列されたお守りやグッズを撮影しました。↓

やはり健康に関するお守りが豊富です。

インコがデザインされたお守りには
無病息災の力が宿っています。↓

病室に飾っても重々しい印象にならないように
あえてかわいいデザインにしたそう。
イン(in)コ(幸)の意味合いもあるそうです。

その他のお守りについてはこちら

猫好きさんなら爆買いしたい可愛いグッズ大集合!

境内にはお守り以外の品をたくさん扱っています。↓

猫のイラストがプリントされたTシャツは
3000円で販売されています。
コットンバックは2000円
合掌動物おまもりは700円でした。

お守りと同じ猫がデザインされた
マグカップやコースター。↓

家に連れて帰りたい!

缶バッチは1回300円です。↓

何が出るかはお楽しみ。

猫関連の他にも
うさぎのお香立てや御朱印帳、
ペットお守りなども扱っていました。↓

※価格や取扱品はすべて参拝時のものです。

生きるものすべてに愛を、それが薬師如来の御心

境内を撮影していたときに
どこからともなく猫の鳴き声が。
最初は「猫グッズに囲まれ過ぎて空耳?」 と思ったのですが
間違いない、本堂の中から聞こえます。

どうやらお寺で猫を飼われているみたいです。
この日は姿を見ることができませんでしたが
会えたら何かいいことがありそうですね!

また
他の参拝者を驚かせたりしないなど
マナーを守って頂けるなら、ペット同伴の参拝が可能です。
これはお寺ではとても珍しいんです。
とことん、動物に対しての深い想いを感じます。

境内は細部にわたって慈悲に満ちているというか
薬師如来様の温かいまなざしで見守られているような。
本当に穏やかな気持ちになれます。

平日の早い時間でも参拝客で賑わっていたのは
ご自身や大切な人の健康を願う方、
そして猫をはじめ動物愛に溢れた方たちが
薬師如来に心を寄せ、
足を運ばれていたんだと合点がいきました。

「また来たいニャ」

因幡堂 平等寺、あなたもぜひ訪れてみてください!

住所:京都市下京区因幡堂町728
アクセス:京都駅から市バス 「烏丸松原」よりすぐ
https://inabado.jp/

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