【大聖院の厄除け開運守り】弘法大師空海のご利益がお守りに!

広島
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おもて面には三鬼大権現を祀る摩尼殿が描かれている

お守りコレクションblog
第173回目は広島県廿日市市宮島にある
大聖院の「厄除け開運守り」です。
お守り代500円(授与時)。

空海生誕1250年を記念したお守りです。
空海は774年生まれ。
1250年を足すと2024年。
まさに今年ですね!

キラキラした星にお仏殿が照らされ
その下でたくさんの木々が
これまた美しく輝き放っています。
夜の大聖院はこのようなイメージなのでしょうか。
だとしたらロマンティックですね!

入山時間は8時~17時までなので
夜に訪れることはできず、
確認しようがないというのが
また想像を膨らませる一旦になっています。

描かれたお仏殿は
いったい何でしょうか?
単なるイメージでしょうか?

違います!
摩尼殿(まにでん)という実際にある建物です。
それがこちら。↓

お守りの絵柄と角度は違いますが、
紛れもなく摩尼殿です。

何層にも階段のようになっている
斗栱(ときょう)が何よりの証拠です。

摩尼殿の下に
おられる十一面観音菩薩様付近から
撮影した角度なら
少しだけお守りの雰囲気が
出ているのではないでしょうか。↓

大聖院にある多くの建物の中で
摩尼殿がお守りのおもて面に
採用されるということは
きっとシンボリックな建築物なのでしょうね。

摩尼殿は
弘法大師空海が勧請した弥山の守護神
「三鬼大権現」を祀る福寿のお堂です。

三鬼大権現
806年(大同元年)に弘法大師空海が弥山にて修行していたとき、
宮島弥山、また、自身の守護神として勧請された鬼神。
三体の鬼神様からなり、それぞれ
時媚鬼神(じびきじん)、追帳鬼神(ついちょうきじん)、摩羅鬼神(まらきじん)
と呼ばれています。
神仏習合を強く体現した鬼神でもあり、本来の姿は
大日如来、不動明王、虚空蔵菩薩の三体であるといわれています。

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裏面には弘法大師空海を祀る大師堂が描かれている

裏面です。

ここに描かれているのは大師堂です。
実物はこちら。↓

大師堂は、大聖院の中で最も高い位置にあり、
なおかつ最古の建物となります。
開祖である弘法大師空海が祀られ、
日本三大厄除け開運大師の一つにも
数えられています。

弘法大師は厄除け開運に
大きなが利益があるとされています。
厄除け開運とは
病気、怪我、トラブルなどの
災いをよけて(厄除け)運気を上げ、
幸運・幸福に導く(開運)こと。

つまり
「厄除け開運守り」には
弘法大師自体のご利益が込められている
というわけですね。

これは「いただかないと!」ですね。
誕生1250年記念お守りですし。

大聖院のお守り紹介はこちら

大聖院とは以下のようなところです。

宮島弥山 大本山 大聖院(広島 厄除け開運祈願所)
1200年の歴史を持つ真言宗御室派の大本山であり、厳島神社の別当寺として祭ごとを行なっていた厳島の総本坊、大聖院の公式サイトです。座禅・写経等の体験プランや祈祷・供養のご予約も承っております。
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五百羅漢庭園の羅漢さんがかわいすぎる!

嚴島神社から南に向かうイメージ。
約20分歩くと大聖院へたどり着くことができます。
宮島の案内地図をもらえば
道に迷うことはないかと思います。

道中はのんびりしていて、
穏やかな気持ちになれますよ。↓

大聖院に到着です。↓

大聖院の入り口となる山門です。↓

両脇には
外敵を払い、仏法を護持する
仁王尊が安置されています。

左にあるのが阿(あ)形像。↓

右にあるのが吽(うん)形像。↓

山門を入ると上り階段があります。↓

階段の途中の左側に
五百羅漢庭園があります。↓

500体の羅漢さんは圧巻です。
ちなみに羅漢とは
悟りをひらいた高僧を指します。

楽しそうな羅漢さんがいます。↓

羅漢さんはみんな
ポジティブな表情をしているんですよね。
悟りを開くとは
きっとこういうことなんでしょうね。↓

恐れや不安がなく、
美しくてキュート。
わたくしもこうなりたい!

五百羅漢の説明が貼ってあり、
あまりにも素晴らしい内容でしたので
掲載します。↓

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戒壇めぐりを体験して積み重ねた罪障を取り除こう

階段を上り切ったら
御成門があります。↓

門に掲げられてある言葉。
心に刺さります。↓

ここで
歩いてきた道を振り返ります。↓

見渡せば古き良き日本の原風景。
遠くには瀬戸内海が見えます。

御成門をくぐり、
少し歩くと右側に観音堂があります。↓

観音堂には
行基の作である十一面観世音菩薩が
安置されています。

観音堂に上がる階段の横には
「なでぼとけ」こと賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)
がいます。↓

「おびんずるさん」と称され
様々なお寺にありますよね。

賓頭盧尊者は羅漢の筆頭弟子で
神通力に優れているのだそう。
身体の弱っているところと同じところを
擦ると治るといわれています。

観音堂には地下があり
「戒壇めぐり」ができるようになっています。↓

地下は真っ暗で何も見えません。
壁を手で触りながら狭い道を歩き、
その中でうっすら光を放つ
観音様を1体1体見ながら歩を進めます。
暗闇に浮かぶ観音様の前で自身を省み、
積み重ねた罪障を取り除く
という修行場になっています。

御成門から直進すると
突き当りにあるのが
勅願堂です。↓

鳥羽天皇勅願道場ともいい、
大聖院の本堂となります。
豊臣秀吉が朝鮮出兵の折に、
必勝・海上安全を祈願した
本尊波切不動明王が安置されています。

ここでは毎日
家内安全や心願成就などの
護摩祈願を行っています。

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釈迦涅槃堂、八角万福堂、一願大師、遍照窟など見どころたくさん

勅願堂に突き当たり
ここが最終地点かなと一瞬思うのですが、
右を向くと道が鍵の字型になっていて
さらに奥に進めるようになっています。

奥へ進む道中、
左側にあるのが
釈迦涅槃(ねはん)堂です。↓

涅槃とはお釈迦様がこの世を離れることをいいます。
入滅ともいわれます。
それは単に死を指すのみでなく、
悟りを得て現世を離れることを意味するのだそう。 
まるで気持ちよく眠っているようにも見えます。

釈迦涅槃(ねはん)堂と正対するようにあるのが
「厄除け開運守り」のおもて面に
描かれた摩尼殿(まにでん)です。
摩尼殿へ行くには階段を上がっていくことになり、
天狗が門番のように建っています。↓

摩尼殿の入り口です。↓

先述したとおり
摩尼殿は弘法大師空海が勧請した
弥山の守護神「三鬼大権現」を祀る福寿のお堂です。

こちらでは幸せな暮らしと
健康で長生きできることを願って
毎日ご祈祷が行われています。
この日も実施されていました。

龍や獅子の彫刻が繊細すぎて
釘づけ状態になってしまいました。↓

摩尼殿を過ぎ、
さらに直進すると
左側に八角万福堂があります。↓

恵比須、大黒天、毘沙門天、弁財天、
福禄寿、寿老人、布袋尊の
7体の福徳の神を安置。↓

宮島七福神とも称され、
家庭に福を運ぶ
幸せの神といわれています。

直進して階段を上り
大聖院の最終地点にあるのが
大師堂です。↓

境内の中で一番高い位置にある大師堂は
806年(大同元年)に大聖院を開創した
弘法大師空海を祀っています。

最も高い位置から見る景色とは
どのようなものでしょうか。↓

ここに来るまでに巡ってきた
お堂の屋根がズラリ。
その向こうには瀬戸内海。

大師堂のまわりには
願い事をひとつだけ念じることによって
叶えられるという一願大師↓

弘法大師の幼少時代の像である稚児大師↓

などが安置されています。
ちなみに弘法大師は
幼名を眞魚(まお)といい、
両親からは貴物(とうともの)
と呼ばれていたそうです。

大師堂は石垣の上に建っているのですが、
石垣の中に入ることができます。
それが遍照窟です。↓

ここには四国八十八ケ所霊場の本尊が安置され、
本尊前に各霊場のお砂が埋めてあります。
その上を歩くと、
四国を遍路したのと同じ
功徳があるといわれています。

真っ暗ではありませんが、
うす暗い中で
四国八十八ケ所霊場の本尊に
手を合わせていきます。

境内のあちらこちらに置かれたお地蔵様コレクション

大聖院には仏教ならではの
厳かなもの以外に、
参拝者に楽しんでもらうための
仕掛けもあります。
それが境内に散りばめられた
ほっこり気分にさせるお地蔵様です。

ウルトラの父ですよね?↓

アンパンマンですよね?↓

真剣に仏教を伝えるところと
遊び心に満ちたところがある大聖院。
お寺はちょっと苦手だなあ
という人でも十分楽しめます。

こんなメリハリの効いた
ユニークなお寺だとは
正直思ってもいませんでしたので
目からウロコな気分です。

足を運んで本当に良かったです!

住所:広島県廿日市市宮島町210
アクセス:JR宮島口駅から歩いて宮島口桟橋まで行き
     フェリーで宮島桟橋へ(乗船時間約10分)
     その後、徒歩で約30分
https://daisho-in.com/index.html

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