【川勾神社 風のお守り】風が邪気を吹き飛ばし幸運を運び込む

神奈川
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台風のごとく家紋から幸運の風が吹き出す

第81回目は神奈川県中郡二宮町にある
川勾(かわわ)神社の「風のお守り」です。
初穂料1200円(授与時)。

丸型で
触るとほんのり柔らかく
パフパフしています。

中央には金色の社紋が入り、
社紋から外側へと風が吹いている
様子が描かれています。
まるで台風のようです。
とはいえ
風の絵にそんな荒々しさはなく、
逆に
かわいげがあっていいですよね。

風の神様が
全方位に風を吹かせている
といったイメージでしょうか。

全体が白(地色と風の色で白の種類は違いますが)
で統一されているのも
風を色彩化した結果、
こうなったというようにも思います。

そもそも
「風のお守り」はずいぶん漠然とした名前です。
どういうご利益があるのでしょうか。

お守りに付属されている説明書きによると、

「主祭神である級津彦命(しなつひこのみこと)
は風の神様であります。
ご参拝頂いた天井の「八方睨みの龍」が
このお守りに宿り、大神様の力を貴方に
お届け・お守りいたします。
良き風が貴方を守り、幸福が届きますよう
お祓い、ご祈願されています」

とあります。
ということは
「風のお守り」とは
文末のとおり、
幸福お守り
となりますね。

「良き風」というのがいいですね。
運が向いていることを
「風が来ている」とも
表現しますものね。

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相模国で2番目に格式が高い川勾神社

裏面です。

「相模国二之宮 川勾神社」
と書いてあります。

相模国(かつての神奈川県域を占めた旧国名)
において
神社の格式が2番目に高いのが
川勾神社である
という意味となります。

ちなみに
1番目(一之宮)は寒川神社です。

「相模国二之宮 川勾神社」の
文字の両サイドにあるのは
雲です。
ニョロニョロしているように
見えるのは
風に吹かれているからでしょうか。
ミステリアスな雰囲気に感じるのは
わたくしだけではないはず。

川勾神社とは以下のようなところです。

相模國二之宮 川勾神社(延喜式式内社 相模国二之宮 川勾神社)
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樹齢四〇〇年の御神木から作られた「木御守り」もいただきました!

JR二宮駅を降り、
街のシンボルでもある吾妻山公園を越え、
さらに歩を進めていくと
川勾神社があります。
駅から約3km、
時間にして40分は歩いたかと思います。

川勾神社はのどかな里に
鎮座しているといったイメージです。↓

延喜式内社とは
927年に編纂された延喜式9、10巻の
『延喜式神名帳』に記載のある神社
という意味です。
川勾神社は歴史の古い神社で
あることが分かります。

鳥居です。↓

石造りの堂々とした明神鳥居です。
鳥居の前にあるプランターにも
社紋が入っています。

伊藤博文が揮毫(きごう)した
扁額が残っています。↓

伊藤博文は1896年(明治29年)に
二宮の隣町である大磯に別荘を建てて、
翌年には本籍を移して住んでいました。
川勾神社の修繕に尽力した
伊達 時(だてとき/二宮村塩海出身)とは
以前から交流があり、
伊達が伊藤に頼んで書いてもらったそうです。

階段の上には
茅葺屋根の随神門があります。↓

随神門です。↓

随神門の左右には
木造随身倚像が1体ずつ
あります。
写真の左側におられるのは
櫛磐間戸命(くしいわまどのみこと)。↓

右側におられるのは
豊磐間戸命(とよいわまどのみこと)。↓

2体は
古事記では、天照大御神の孫にあたる
邇邇芸命(ににぎのみこと)が天孫降臨した際、
宮殿の守護を担うため、共に降臨した御門の神として
記載されています。
櫛磐間戸命と豊磐間戸命は
天石戸門別神(あまのいわとわけのかみ)とも
いいます。

2体の像は
2007年に二宮町指定の重要有形文化財に
指定されています。

二宮川勾神社縁起書によると、
応永年間(室町時代中期)の戦乱で
神殿や宝蔵(ほうぞう)等が焼失した際に、
運良く難を逃れたといわれています。
この像は随身像としては
神奈川県下において
一木(いちぼく)造りの現存最古のもので、
平安時代後期の大変貴重な像であることが
分かっています。
また、
彫刻には向かない
節の多い広葉樹を使って作られていることから、
お宮にあった神木で造ったのではないかと
推測されています。

階段と随神門の距離が短く、
全体が入るように写真を撮るのが
難しかったため、
門を入って、
反対側から撮った写真も載せたいと思います。↓

質素で趣のある門です。
過去へとワープしたかのような雰囲気です。

拝殿です。↓

創建は約2000年前の
第11代垂仁天皇(すいにんてんのう)の時代。

現在の社殿は1951年(昭和26年)
に建てられたものとなります。
背景の木々と同化するかのような佇まい。
まさに風の神社ですね。

川勾神社にはいくつかご神木があります。↓

2011年(平成23年)9月21日の台風15号により、
境内の夫婦杉のうち一本が倒れてしまいました。
(※写真は違います)
これは不吉。。

いや!
実は風の神様からのプレゼントだったのです。↓

樹齢四〇〇年御神木・木御守り
初穂料1000年(授与時)。

台風という風の神様ならではの
強烈なパワーを駆使して、
400年分の御神徳と御恵みを
お守りという形で
おすそ分けしてくれた!

そう思わずして
どう解釈すべきだろうか。

裏面です。

木御守りは
天然の木ですから
同じ木目は2つとありません。
いただく際に、
神社の方から
「木目のきれいなものを自由に選んでくださいね」
との最高のお言葉をいただきました。
なので、
最高のものを選びました。
どうでしょうか?
きれいな木目だと思いませんか?

しかも
木御守りは
お焚き上げする必要がありません。
生涯ずっと持っていていいお守りです。
400年の歴史をずっと感じていられるのです。

これはもういただくしかありませんよね!

授与所です。↓

風のお守りも
木御守りも
こちらでいただきました。
他にもたくさんのお守りがあります。

川勾神社の全体の写真です。↓

のんびりとした居心地のいい神社です。

よく晴れた日は手水舎から富士山が見えます。↓

田舎にある静かな神社ですが、
延喜式神名帳に記載があり、
伊藤博文ともゆかりがあり、
ただものではない名社です。

大人の遠足、ハイキング、小旅行など
そんな計画を立てる折には
川勾神社をメインにして
スケジュールを組んでみてはいかがでしょうか。

住所:神奈川県中郡二宮町山西2122
アクセス:JR東海道線「二宮駅」から徒歩約30~40分
https://kawawajinja.com/

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