【大井神社の肌守(大)】水の神・土の神・日の神のご加護で心願成就

静岡
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グラフィックアートのようなルックスに魅せられる

第82回目は静岡県島田市にある
大井神社の「肌守(大)」です。
初穂料800円(授与時)。

中央にあるのは神紋です。
〇の中に×のデザイン。
これは「丸千木(まるちぎ)」と呼ばれ、
伊勢神宮のお社の屋根に象徴される
千木を型取ったものです。

金とも銅とも取れる色みが
貴い雰囲気を出しているようにも
思います。

神紋については一説によると、
暴れ川ともいわれる大井川の洪水の際に
島田に流れついた御神体が2体あり、
それがバッテンの形で
河原にひっかかっていたのだそうです。
これがもとで
〇の中に×の神紋が採用される
ことになったという言い伝えもあります。

そんな神紋のまわりには
小葵文が整然と並べられています。
葉っぱの部分が
地色の白と同化しているため
一見すると
花菱模様にも思えてしまいますが。

文字はなく、
文様だけのデザインは
まるでグラフィックアートのようでもあります。

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シンプルな2色展開でありながら華やかな裏面

裏面です。

大井神社の文字が
札に書かれたような形になっています。
まわりには
2色の花菱が交互に配されています。
表面とは違って
裏面は
葉っぱが描かれておりません。

裏面は隙間が狭い分、
表面よりも華やかな印象です。

大井神社の御祭神は
水の神である弥都波能売神 (みづはのめのかみ)
土の神である波邇夜須比売神 (はにやすひめのかみ)
天照大神 (あまてらすすめおおみかみ)
の三神で、
すべて女神です。

このことから
大井神社は昔から安産の神、
女性や子どもの守護神として
幅広く信仰されております。

また、生命生産の神、お清めの神・お祓いの神、
さらには江戸時代参勤交代の大名や
飛脚が旅の安全を祈願したことから、
旅行安全、交通安全の神として
篤い信仰を寄せられています。

今回の「肌守(大)」ですが、
HPによれば、
「当社に古くから伝わるお守りです。
祈願に限定することなく
あらゆることに対して
御加護が得られます」
とあります。
従って、
心願成就お守り
として考えていいのかなと思っています。
心の願いは人それぞれですから。

大井神社のお守り紹介はこちら

大井神社とは以下のようなところです。

大井神社
厄除けや厄払い、安産のご祈祷など、静岡県島田市の宗教法人大井神社
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激安おでん、踊っている像など、”ここならでは”がおもしろい

JR島田駅北口を出て
北西に約450m歩くと
大井神社があります。
時間にして約6分。
歩くのが遅い人でも10分程度で
到着できるのではないかと思います。

鳥居です。↓

鳥居をくぐると、
正面には拝殿が見えます。↓

左側には子どもが遊べる遊具。
右側には売店があります。

売店の名は
大井神社売店。↓

懐かしい駄菓子屋のような雰囲気で
おでんが目玉商品。
1つ50円です。↓

たまご2個、大根2本、牛スジこんにゃく2本で合計300円。
安!
黒々とした色みからして
味がしっかり染み込んでいるのが分かります。
一見しょっぱそうですが
出汁が薄味なので食べやすいです。

拝殿です。↓

創建は不明ですが、
三代実録巻11には
865年(貞観7年)に『授駿河国正六位上大井神社従五位下』
(駿河国正六位大井神社に従五位下を授(さず)く)
との記載があります。

少なくともこの時代には
大井神社はすでに存在していたということです。
ただ、
「延喜式神名帳」には記載がないため、
いわゆる国史見在社にあたるといわれています。

国史見在社とは
古代日本の律令国家が編纂した6つの一連の正史である「六国史」に記載のある神社のこと。
「六国史」に記される神社のほとんどが「延喜式神名帳」に載っているため、
国史見在社というと、通常は式外社を指します。

お賽銭箱の横に
神饌米(しんせんまい)↓


撒酒(てっしゅ)があり↓

お賽銭箱にお金を入れて
いただきました。

どちらも神様にお供えしたものであり、
神様からの”お下がり”という意味で
このような名前がつけられているそうです。

双龍の手水は
大井神社の見どころの一つです。↓

この双龍から出てくる水は
地下より汲み上げた
清らかなご神水とのことです。
※手水ですので飲み水ではありません。

島田の帯祭大奴像です。↓

日本三奇祭の一つに数えられる「島田大祭・帯まつり」。
300年以上続く祭りで、
像のように大奴たちが両脇の大刀に帯を巻き
見せびらかすよに
舞を披露しながら中心街を練り歩くというもの。

「奇祭」と呼ばれるのは、大奴のしぐさが奇妙だからなのだそう。
実際は御神輿の前を歩きながらおはらいをしているとのことです。
大奴の所作は、足の上げ方、高さ、
指先の動きにいたるまで
厳格に今に伝えられ、
静岡県無形文化財にも指定されています。

「島田大祭・帯まつり」は3年に一度行われ、
2022年はその年にあたります。
10月8日、9日、10日に開催されます。

島田鹿島踊先導三番叟(さんばそう)像です。↓

こちらも「島田大祭・帯まつり」
に登場する踊りで、
静岡県無形文化財にも指定されています。

延宝年間(1673年~1681年)、
島田宿に疫病が蔓延したとき、
春日大社に請願し、その神霊を奉じて
疫病退散を祈って踊ったのが
はじまりだと伝えられています。
その後、3年に一度の「島田大祭・帯まつり」に
参加するようになり、今日に及んでいるということです。

「大奴」と「鹿島踊り」がお祭りの花形なのだそうです。

像は別々にあるのではなく、
並んで建っています。↓

引きで見ると、
何だか不思議な光景です。

このようなものもあります。↓

大井神社を訪れた際には
記念にとうぞ!

大井神社最古の奉納燈籠です。↓

今から約340年前に奉納されたものであります。
石造りというのは頑丈なんですね。

大井神社社殿ほどではないにしろ、
境内で大きな存在感を放っていたのが
大井恵比寿神社です。↓

恵比寿様は商売繁盛、開運招福の神様です。
出雲大社、西宮神社よりそれぞれ御分霊を奉斎されました。

授与所です。↓

お守りやお札などが賑やかに飾られています。
こういう楽しい雰囲気だと
体が勝手に向かってしまいますね。

境内は広く、
紹介しきれないところがまだまだあります。
ぜひとも訪れて、
隅から隅まで見てほしいと思います。
おでんも食べてください。
お守りもいただいてください。

住所:静岡県島田市大井町2316
アクセス:JR島田駅北口より徒歩6分
http://www.ooijinjya.org/

静岡
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