銀河を描くデザインに心を奪われる
第46回目は大阪府交野市(かたのし)星田にある
星田妙見宮の「招福星守(しょうふくほしまもり)」です。
初穂料800円(授与時)。
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_0095-2-1024x989.jpg)
招福はよく開運と結びつけられることが多く
開運招福などといわれます。
従って
今回の「招福星守」は
開運招福お守り
と、いってもいいのではないでしょうか。
巾着型のかわいいお守りです。
白、ピンク、紫、青の4種類があり、
その中から青をいただきました。
星は夜に見えるものですから、
夜に一番近い色を選んだ次第です。
星がたくさん散りばめられた
宇宙を感じるお守り。
星屑を演出しているのは
光沢のある糸のひと縫いひと縫いです。
たったこれだけですが、
遠めから見ると、
とてもきれいな輝きを放っています。
星田妙見宮の妙見信仰とは、
北極星を不動かつ高貴な星として崇め、
それを補佐し万物に恵みを与える北斗七星を神格化したもの。
だとするなら
お守りの中に北極星があるはず。
そうです、もうお分かりだと思います。
中心の下にあります。
十分、存在感を発揮しています!
ちなみに
北極星の上にある金色の文様は社紋です。
表面よりもさらに輝きが増すファンタジーな裏面
裏面です。
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0096a-1024x750.jpg)
社判のような「星田妙見宮」の文字に上に
北斗七星があるのが分かりますでしょうか。
表の北極星と裏の北斗七星で
妙見信仰を表現。
北斗七星の上には星雲でしょうか。
キラキラと輝くルックスは
もはやお守りの域を逸脱しているようにも感じられます。
触ってみると
フカフカしており、
スポンジのような柔らかい素材が
入っているのが分かります。
スポンジというと
安っぽく聞こえますが
錦袋が肉厚なので、
逆に高級感を感じます。
かわいいけど
お守りらしい崇高感も
備わっている、
そんなお守りが「招福星守」なのです。
星田妙見宮とは以下のようなところです。
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/26333b5c3869a8b32f9665290ee0acf9.jpg)
星の落下が神の降臨だとして、さまざまな人たちが崇拝
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0059-1024x768.jpg)
星田妙見宮の縁起によると、
平安時代、嵯峨天皇の弘仁年間(810年~824年)に、
弘法大師が交野へ来た際、
獅子窟寺吉祥院の獅子の窟に入り、
佛眼仏母尊の秘法を唱えていると、
天上より七曜の星(北斗七星)が降り、
3ヶ所に分かれて地上に落ちたといいます。
この伝説は現在も残っており、
星が地上に落ちた場所が、
星田傍示川沿いの高岡山東の星の森
星田乾にある降星山光林寺境内
星田妙見宮の境内
だと伝わっています。
このエピソードによって
後世には
淳和天皇、白河天皇、後醍醐天皇を始め、
楠木正成、加藤清正などの武士、
さらには農民にいたるまで崇敬を集めたといいます。
星田妙見宮では
古くから伝統的な七夕祭祀が行われていました。
1801年(享和元年)に刊行された『河内名所図絵』には
「妙見祠 妙見山にあり。神躰巨石三箇、鼎(かなえ)の如く岐(き)ちて、丘の如し。
前に石の鳥井、拝殿、玉垣、石段あり、土人、織女石とも呼ぶ」
とあります。
織女石とは、七夕の織姫を祀る石のこと。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0068-1024x768.jpg)
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0069a-1024x690.jpg)
この織女石(たなばたせき)は
拝殿の後ろにあります。
(柵があるため触れることはできません)
江戸時代初期の儒学・本草学者である貝原益軒の
紀行文『南遊紀行』にも
「此谷のおくに、星の森有。星の社あり。其神は牽牛織女也」
と星田妙見宮のことが記載されています。
このように古くから星田妙見宮は
七夕の神様としても知られておりました。
そんなロマンティックな神社がここなのです。
境内散策は北斗七星を巡る旅
星田妙見宮では毎年、
7月6日、7日に七夕祭りが行われます。
今回、わたくしは、
7月6日に当宮へと行ってまいりました。
ここが入り口です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0019-1024x768.jpg)
鳥居があり、その奥には七夕の飾り付けが見えます。
正面から見ると、このような感じです。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0020-1024x768.jpg)
鳥居の向こうには別世界が広がっており、
なんだか吸い込まれそうです。
神社関係者の方々や氏子さんたちのご苦労が感じられます。
近所のちびっ子や家族たちも
この七夕祭りを楽しみにしているようで、
とても賑わっておりました。
なるべく人が写らないように写真を撮っているので、
閑散としているように見えますが、
実際はたくさんの人がいます。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0034-1024x768.jpg)
境内図です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0027a-1-1024x642.jpg)
北斗七星に倣った七里塚があり、
拝殿に向かう道中や帰りの道筋において、
一つ一つお参りできるようになっています。
ちなみに
北斗七星の一つ一つは干支と関連しており、
自分の干支が何という星と関係があるのかが分かります。
それを本命星(ほんみょうしょう)といいます。
本命星が表の運命だとしたら、
裏の運命もあります。
それが元辰星(がんじんしょう)です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/あなたの守護星-1024x610.png)
詳しくは次の章でまとめていますので、
ぜひ読んでみてください。
拝殿へ行くには
この階段を上っていかなくてはなりません。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0039-1-1024x768.jpg)
けっこう急勾配な階段で、
何人かは
ところどころで立ち止まり休憩をしていました。
階段の途中に
北斗第一星の貪狼星(とんろうせい)がありました。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0042-1024x768.jpg)
北斗七星は菩薩様とも関連しており、
貪狼星は日輪菩薩とのことです。
階段を上り切ると、
絵馬堂があり、
その手前に
北斗第二星の巨門星(こもんせい)が。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0045-1024x768.jpg)
巨門星を司るのは月輪菩薩。
絵馬堂に入りましょう。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0047-1024x768.jpg)
絵馬堂には
七夕を象徴する絵が飾られています。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0049-1024x768.jpg)
織姫様がしっかり描かれています。
目の前には天の川。
北斗七星も見えます。
絵馬堂を抜けた先の階段を上り切ると、
右側に
北斗第三星の禄存星(ろくぞんせい)があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0050-1024x768.jpg)
禄存星に相当するのが光明照菩薩です。
道をまっすぐ行くと、
左側に烏枢沙摩明王がいらっしゃる祠があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0052-1024x768.jpg)
烏枢沙摩明王は
この世の一切の汚れを焼き尽くす
功徳を持つことから、
トイレの神様としても崇められています。
烏枢沙摩明王の隣に
北斗第四星の文曲星(もんごくせい)があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0055-1024x768.jpg)
文曲星は増長菩薩です。
文曲星に手を合わせ、
さらに進むと、また階段。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0056-1024x768.jpg)
いったいどのくらい階段を上ればいいのでしょうか(涙)。
階段を上った先にあるのが社務所です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0057-1024x768.jpg)
お守りの拝受はここで。
ただし
参拝したあとです。
またしても階段が。。。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0058-768x1024.jpg)
しかし、これが最後です。
拝殿が見えます。
拝殿です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0060-1024x768.jpg)
親しみを感じるお宮で、
ほっこりした気分になります。
狛犬です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0061-1024x768.jpg)
後ろ足をグッと上に伸ばしている姿がかわいいです。
拝殿の屋根の裏側には
干支が示された方位磁針。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0062-1024x768.jpg)
ざっくりと申しますと、
北が子(ねずみ)
東が卯(うさぎ)
南が午(うま)
西が酉(とり)
です。
階段を上っては、平坦な道を歩き、
また階段を上っては、平坦な道を歩く。
その繰り返しでたどり着いた拝殿。
そこから見る風景がこちら。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0063-1024x768.jpg)
交野市の街を一望できます。
ここにいると
涼しい風が吹き込んで気持ちいい!
拝殿の裏には織女石(たなばたせき)があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0070-1024x768.jpg)
手前が暗く、石が明るいから
まるで合成写真のよう。
でも、手加えは一切ありません。
石はかなり大きく、岩といって間違いありません。
拝殿の脇に道があり、
そこを進むとあるのが豊臣稲荷社。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0076-1024x768.jpg)
と
豊正豊玉龍王社があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0077-1024x768.jpg)
来た道を戻り、
烏枢沙摩明王と文曲星があるところまで下っていきます。
すると、
横に下る道があります。
そちらを進めば
北斗第五星の廉貞星(れんじょうせい)があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0078-1024x768.jpg)
廉貞星は依怙衆菩薩です。
ちょうど菩薩様に日光が当たって
神々しい姿で迎えてくれました。
下りきったところに到着すると
登龍の滝があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0085a-1024x663.jpg)
星田妙見宮の縁起によれば、
816年(弘仁7年)に隕石が落下した地点が
この登龍の滝だといわれています。
このときの隕石は
北斗七星の方向からやって来る
ペルセウス座流星群の母彗星スイフト・タットル彗星からの
ものだと推測されています。
隕石が落下して、
妙見山が現在のような馬蹄型の形になったと考えられています。
この滝壺の中心におられるのは不動明王です。
そしてこの登龍の滝付近に
北斗第六星と第七星があります。
北斗第六星は武曲星(ぶごくせい)です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0086-1024x768.jpg)
武曲星は地蔵菩薩です。
北斗第七星は破軍星(はぐんせい)です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0087-1024x768.jpg)
破軍星は金剛手菩薩です。
第七星を通過すれば、
七夕の飾り付けがある最初の場所へと
戻ってきます。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0088-1024x768.jpg)
それにしても華やかですね。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0091-1024x768.jpg)
年に一度の七夕祭りに
星田妙見宮へお参りすることができ、
とてもハッピー!
小宇宙的な巾着型のお守りも拝受でき
素晴らしい1日となりました。
星が好きな人には
ぜひとも訪れてほしい神社です。
![](http://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3N3T2D+EJXH4I+249K+BWGDT)
北斗七星(本命星・元辰星)の割り出し
子年
本命星/貪狼星(とんろうせい)
北斗第一星。欲望と好色を司る星。
現実的実戦家。豪胆で大財を得る力あり。欲深い。
元辰星/男女ともに武曲星(ぶごくせい/北斗第六星。権力と財を司る星)
勇敢で情に厚い。財を得て成功する。武才あり。
丑年
本命星/巨門星(こもんせい)
北斗第二星。弁舌と弁論を司る星。
執着心強い。勇敢で大物の素質あり。仁に厚い。
元辰星/男性・破軍星(はぐんせい/北斗第七星。変動と禍福を司る星)
威厳あり、人の師となる。大成すれば巨富を築く。負けず嫌い。
女性・廉貞星(れんじょうせい/北斗第五星。権威と勝負事を司る星)
礼儀正しく証明だが策謀あり悪事を働く。正直者。
寅年
本命星/禄存星(ろくぞんせい)
北斗第三星。財産と寿命を司る星。
神仏の守護厚く、害をはねのける威力あり。福あり。
元辰星/男性・文曲星(もんごくせい/北斗第四星。学問と芸術を司る星)
優雅だが小心。学芸で名をなす力あり。知恵あり。
女性・武曲星(ぶごくせい/北斗第六星。権力と財を司る星)
勇敢で情に厚い。財を得て成功する。武才あり。
卯年
本命星/文曲星(もんごくせい)
北斗第四星。学問と芸術を司る星。
優雅だが小心。学芸で名をなす力あり。知恵あり。
元辰星/男性・廉貞星(れんじょうせい/北斗第五星。権威と勝負事を司る星)
礼儀正しく証明だが策謀あり悪事を働く。正直者。
女性・禄存星(ろくぞんせい/北斗第三星。財産と寿命を司る星)
神仏の守護厚く、害をはねのける威力あり。福あり。
辰年
本命星/廉貞星(れんじょうせい)
北斗第五星。権威と勝負事を司る星。
礼儀正しく聡明だが策謀あり悪事を働く。正直者。
元辰星/男性・巨門星(こもんせい/北斗第二星。弁舌と弁論を司る星)
執着心強い。勇敢で大物の素質あり。仁に厚い。
女性・文曲星(もんごくせい/北斗第四星。学問と芸術を司る星)
優雅だが小心。学芸で名をなす力あり。知恵あり。
巳年
本命星/武曲星(ぶごくせい)
北斗第六星。権力と財を司る星。
勇敢で情に厚い。財を得て成功する。武才あり。
元辰星/男性・禄存星(ろくぞんせい/北斗第三星。財産と寿命を司る星)
神仏の守護厚く、害をはねのける威力あり。福あり。
女性・貪狼星(とんろうせい/北斗第一星。欲望と好色を司る星)
現実的実戦家。豪胆で大財を得る力あり。欲深い。
午年
本命星/破軍星(はぐんせい)
北斗第七星。変動と禍福を司る星。
威厳あり、人の師となる。大成すれば巨富を築く。負けず嫌い。
元辰星/男女ともに巨門星(こもんせい/北斗第二星。弁舌と弁論を司る星)
執着心強い。勇敢で大物の素質あり。仁に厚い。
未年
本命星/武曲星(ぶごくせい)
北斗第六星。権力と財を司る星。
勇敢で情に厚い。財を得て成功する。武才あり。
元辰星/男性・貪狼星(とんろうせい/北斗第一星。欲望と好色を司る星)
現実的実戦家。豪胆で大財を得る力あり。欲深い。
女性・禄存星(ろくぞんせい/北斗第三星。財産と寿命を司る星)
神仏の守護厚く、害をはねのける威力あり。福あり。
申年
本命星/廉貞星(れんじょうせい)
北斗第五星。権威と勝負事を司る星。
礼儀正しく聡明だが策謀あり悪事を働く。正直者。
元辰星/男性・文曲星(もんごくせい/北斗第四星。学問と芸術を司る星)
優雅だが小心。学芸で名をなす力あり。知恵あり。
女性・巨門星(こもんせい/北斗第二星。弁舌と弁論を司る星)
執着心強い。勇敢で大物の素質あり。仁に厚い。
酉年
本命星/文曲星(もんごくせい)
北斗第四星。学問と芸術を司る星。
優雅だが小心。学芸で名をなす力あり。知恵あり。
元辰星/男性・禄存星(ろくぞんせい/北斗第三星。財産と寿命を司る星)
神仏の守護厚く、害をはねのける威力あり。福あり。
女性・廉貞星(れんじょうせい/北斗第五星。権威と勝負事を司る星)
礼儀正しく証明だが策謀あり悪事を働く。正直者。
戌年
本命星/禄存星(ろくぞんせい)
北斗第三星。財産と寿命を司る星。
神仏の守護厚く、害をはねのける威力あり。福あり。
元辰星/男性・武曲星(ぶごくせい/北斗第六星。権力と財を司る星)
勇敢で情に厚い。財を得て成功する。武才あり。
女性・文曲星(もんごくせい/北斗第四星。学問と芸術を司る星)
優雅だが小心。学芸で名をなす力あり。知恵あり。
亥年
本命星/巨門星(こもんせい)
北斗第二星。弁舌と弁論を司る星。
執着心強い。勇敢で大物の素質あり。仁に厚い。
元辰星/男性・廉貞星(れんじょうせい/北斗第五星。権威と勝負事を司る星)
礼儀正しく証明だが策謀あり悪事を働く。正直者。
女性・破軍星(はぐんせい/北斗第七星。変動と禍福を司る星)
威厳あり、人の師となる。大成すれば巨富を築く。負けず嫌い。
住所:大阪府交野市星田9-60-1
アクセス:JR学研都市線星田駅より徒歩約20分
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