今回のお守りは7月10日の「己巳の日」にいただいたもの
お守りコレクションblog
第133回目は神奈川県平塚市にある
土屋銭洗辨財天の「土巳守(小)」です。
「とみまもり」と読みます。
お守り代500円(授与時)。
縦5.5cm、横2cmの
小指くらいの小さなお守りです。
60日に1度の「己巳の日(つちのとみのひ)」は
弁財天の力がさらに強まる日といわれています。
そんな特別な日に授与されるのが
「土巳守(小)」です。
今回紹介する【白】は
7月10日の「己巳の日」限定のものとなります。
(小)ということは(大)もあるわけで、
(大)は年に6回ある己巳の日の
限定お守りを全種類集めると
お寺よりプレゼントされるものであります。
なのでまずは
(小)を6種類集めるところから始まる
ということになります。↓
※HPより抜粋させていただきました。
※(小)を全種類集めた1週目の方には「金色土巳守」、
2週目の方には「緑色土巳守」がプレゼントされます。
※ただし(大)でも【黒】は(小)を集めなくとも
500円でいただくことができます。
土屋銭洗辨財天へ通える方は
ぜひ集めてみてくださいね!
ギザギザになった円文様は天台宗の宗紋
裏面です。
真ん中に書かれた「妙圓寺」とは
土屋銭洗辨財天の正式な寺名です。
天台宗のお寺です。
その上のマークは
天台宗の宗紋となります。
ちょっと見づらいので
下に見やすいものを貼っておきます。↓
この寺紋は「三諦章(さんたいしょう)」
といって、
16菊に3つの星で構成されています。
16菊は皇族の紋といわれる
「菊の紋」からも分かるとおり、
日本国を表しているといわれています。
そこに天台宗ならではの
上台、中台、下台を示す
三台星が加わった形となっています。
土屋銭洗辨財天は種類が豊富!
紹介はこちら
土屋銭洗辨財天とは以下のようなところです。
ご本堂の中が撮影できるという、なんとありがたいお寺!
JR平塚駅北口を出て、
駅前のフェスタロードを歩いて約1分のところに
1番乗り場があります。
ここから『神奈川大学行き』バスに乗車して約26分。
「妙円寺前(旧:早田寺前)」にて
下車すれば到着です。
妙圓寺、通称、土屋銭洗辨財天です。↓
山門です。↓
山門を入りれば
目の前にはすぐに本堂があります。↓
現在の本堂は
1745年(延享2年)に再建された
約270前の建物だそうです。
両脇の蓮の葉が存在感ありありですね!
妙圓寺のすごいところは
本堂の中が撮影できることです。
開かれたお寺さんです!!
ご本尊である阿弥陀如来です。↓
一木造の古風な座像で、
平塚市内でも有数の大きさを誇るといいます。
1788年(天明8)に
修理された記録がありますが、
いつ造られたのかなど、
それ以外の記録は確認されていないということです。
一木造りということですが、
木像には見えませんね。
美しく輝いております。↓
阿弥陀如来は西方極楽浄土の教主。
もとは法蔵菩薩という名前で、
「未来永遠にわたってあらゆる人々が浄土に行けるようにします。
それができなかったら私は仏になりません」
という誓いを立て修行し、
その誓いが成就したからこそ阿弥陀如来という仏になったそうです。
旧本尊である薬師如来像です。↓
妙圓寺は山号を和光山(仏の知恵の光)と号し、
院号を醫王院(薬師様の別名)と
名付けられています。
もともとの本尊様は
古記録に「秘仏行基作」と記された
薬師如来でした。
左右には
十二神将が配置し、
刀や槍などの武器で魔を払います。
360°すべての方角に
薬師如来の力が及ぶよう守護しているのだそうです。
不動明もおられます。↓
天台宗のお寺にお不動様はつきものといいます。
なぜなら
天台密教の修行は
必ずお不動様を本尊様として
行うからであります。
観音菩薩もいらっしゃいます。↓
この観音菩薩の仏像名は実は不明です。
不空羅索観音像が最も近いと考えられていますが、
分かっておりません。
準胝観音と記された記録もあるそうです。
とはいえ、
大変美しいお姿をしているということで
評価が高いといわれています。
繰り返しますが、
本堂の内側を撮影させてくれるなんて
本当にありがたい話です。
岩屋霊穴で行われる護摩供で願いを昇華
わたくしが訪れた時間帯は
岩屋霊穴(いわやれいけつ)で
「巳の日護摩供」が行われる直前でした。
岩屋霊穴とは
八臂宇賀辯財天を祀る辯天堂の真下に
掘られた50mほどの洞窟。
奥の方へ行くほど
狭くなっていますが、
屈めば大人でも通り抜けることができ、
辯財天様の「胎内くぐり」が体感できます。
この日は
己巳の日特別の護摩焚きということで
護摩木(200円)に願い事を書いて
ご祈願してもらうことに。↓
霊穴の中はちょっとした賑わい。
住職が炎の前でお経を唱え、
ひとりひとりがその炎の中に
護摩木を入れていきます。
住職さんの迫力がすごかったです!
「巳の日護摩供」終了後、
人がいなくなってから
改めて岩屋霊穴を撮影しました。
護摩焚きが終わった直後は
まだ燃えています。↓
炎の向こう側におられるのが
岩屋霊穴のご本尊である
宇賀神です。↓
宇賀神とは財をもたらす福神で
人頭蛇身のお姿をしておられます。
左側に「銭洗い池」があります。↓
池の水でお金を清めると
何倍にも増えるご利益があると伝えられています。
洗い清めたお金は
お守りとして持ち歩くのもいいですし、
使う際は「ありがとう」「ごちそうさま」などの
言葉を添えて
気持ちよく使ってあげれば、
銭洗いのご利益がさらに他の人にも拡大して
自分の心も清められるということです。
霊穴の奥へと進む道があります。
入場料はありません。↓
橋が架かっています。↓
金剛界大日如来がいらっしゃいます。↓
岩屋霊穴にはほかにも
胎蔵界大日如来、舟形地蔵がおられます。
神秘的な岩屋霊穴。
妙圓寺へ訪れたらここは必見です!
入り口はこちらになります。↓
「胎内めぐり」をしたら「身体めぐり」もしないと!
岩屋霊穴の真上に鎮座しているのが
八臂宇賀辯財天(はっぴうがべんざいてん)を祀る辯天堂。
引いた写真で見るとこんな感じです。↓
石垣の上に建っているのが辯天堂。
石垣の内部が岩屋霊穴です。
向かって左側に上り階段があります。↓
上って頂上から見た景色がこちら。↓
見晴らしがいいですね!
辯天堂です。↓
辯天堂は「寳珠殿」ともいわれています。
過去帳の記録から1804年(文化元年)12月に
再建されたものだそうです。
釘を一切使用しない「一本くさび工法」により建立したといわれ、
拝殿は2018年(平成30年)に寄進されました。
八臂宇賀辯財天がおられます。↓
八臂宇賀辯財天は
8本の手にそれぞれ威徳を表す
宝珠や宝刀を持ち、
頭上に人頭白蛇の「宇賀神」をいただいています。
さらに
「大黒天」と「毘沙門天」を従え、
回りを取り囲む十五童子は
人々の願いを具現し
成就する使者として辯財天にお仕えする姿を
表現しています。
妙圓寺の辯財天は
「何事も願いを叶えてくださる」とも
いわれているそうですよ。
鈴緒に俳優の船越英一郎さんの名前がありました。↓
船越さんは何を願ったのでしょうか?
やっぱり金運でしょうか。
有名人の名前を見かけると
ご利益ありそうと感じてしまうのは
わたくしだけではないはずです。
平塚の奥地にある土屋銭洗辨財天。
とてもオープンなお寺で親しみやすいです。
お守りも多種多様。
オススメですよ!
住所:神奈川県平塚市土屋1949
アクセス:JR平塚駅北口を出て1番バス乗り場から『神奈川大学行き』に乗車。
「妙円寺前(旧:早田寺前)」で下車してすぐ
https://benten-myouenji.jp/
コメント