【サムハラ神社の御守】身体強固・無傷無病・延命長寿を願う

大阪
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金・紺・若草色の配色に畏敬さとオシャレさあり!

第47回目は大阪府大阪市西区にある
サムハラ神社の「御守」です。
初穂料1200円(授与時)。

「御守」の文字の上に社紋。
お目にかかったことのない
珍しい社紋ではないでしょうか。
さらに
神社名のサムハラは正式にはこう書きます。↙

見たことのない文字。
変換しても出てきません。
漢字のようで漢字ではない。
神字といわれるものなのであります。

お守りには
金色と紺色の斜めのラインが入っています。
よく見ると花菱柄になっており、
心ニクイ演出。
若草色の縁取りも金と紺にマッチし、
畏敬さの中に、
洗練されたオシャレさも
兼ね備わっているような気がします。

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青海波の文様は未来永劫続く幸せへの願い

裏面です。

としっかり神字で書かれています。

表の柄は花菱でしたが、
裏面は青海波。
こちらも有名な和柄です。
無限に広がる波の文様には
未来永劫続く幸せへの願いと、
人々の平安な暮らしへの願いが込められています。

そして
金色、紺色、若草色の3色コーデ。
これまたクール!

サムハラとは、
強い災難厄除けの力があるとされる不思議な四文字。
そもそも
サムハラ信仰という習俗があり、
それは少なくとも江戸時代まで遡ることができます。
怪我除け、虫除け、地震除けなど、
多岐に渡って災難厄除けがあるとされ、
江戸期の随筆においても
奇妙なる文字として紹介されたといいます。

ということは
こちらのお守りは
災難厄除けお守り
ということになりますね。

明治時代に入ると、
日清・日露戦争において
弾丸除けのおまじないとして
出征する兵士に
この四文字が配られました。

日中戦争では
千人針にしたり、
衣服や紙片に書き込んだりして、
お守りとして
常に携帯していたそうです。

サムハラ神社とは以下のようなところです。

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田中富三郎氏が私財を投じて建立

1935年(昭和10年)、
田中富三郎氏が出身地の岡山県苫田郡西加茂村(現・津山市)
にあった小さな祠の荒廃を嘆き、
再興したのが起源といわれています。
しかし
無許可であるということから翌年に自主撤去。

戦後1946年(昭和21年)にほこらを再建。
※2005年(平成17年)に改築され、サムハラ神社の奥の宮として現存しています。

1950年(昭和25年)には
大阪中之島の豊国神社隣接地に自費で建立。
1961年(昭和36年)に現在の場所へ移築遷宮されました。

境内には神社を建立した田中富三郎さんの胸像があります。↓

1964年(昭和39年)10月に建てられました。

ご本人は1868年(明治元年)に誕生。
万年筆の『田中大元堂』を立ち上げ、
小学校に図書館を建設したり、
奨学資金を送るなど、
教育に貢献したことによって
紺綬褒章を受章されています。

田中さんはサムハラ大神を厚く信仰していたため、
日清戦争と日露戦争で数々の危難を免れたといいます。
日露戦争においては
旅順港203高地にて、
使役の5名とともに爆風に吹き飛ばされ、
全員が死傷するも
田中さんだけは微傷だも負いませんでした。
この御神徳を多くの人たちに知ってもらうべく、
田中さんは私財を投じてサムハラ神社を建立しました。
神前扉に使われた材木は
伊勢神宮より賜ったといいます。

「信仰は万益あって一害なし」と
常に提唱し、
終生サムハラ大神の信仰に生き抜き、
100歳の天寿をまっとうされました。

天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)
高皇産霊神(たかみむすびのかみ)
神皇産霊神(かみむすびのかみ)
の三神をサムハラ神社ではサムハラ大神と称しています。
三神は古事記では造化三神といわれ、
天と地ができた始まり(天地開闢/てんちかいびゃく)の折に
天空(高天原/たかまがはら)に出現し、
万物生成化育の根源となった神であります。

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サムハラ神社は〇(マル)だらけ

サムハラ神社は大阪市西区の街中にある小さな神社。
それなのにパワースポットとして有名です。

神社名がカタカナで書かれているのが非常に珍しい。↓

鳥居の前には神社名が神字で書かれた石碑があります。↓

シンプルな鳥居とお社です。↓

パワースポットと呼ばれているだけあって、
朝から参拝者が頻繁に訪れます。
写真は誰もいないタイミングを見計らって撮影しています。

拝殿です。↓

静かに佇んでいて、
境内はほんのりピリッとするような空気感が。

裏庭に回ることができます。
行ってみると
中央に何やら丸く描かれているものがありました。
社紋っぽいですね。↓

ここから本殿に向かってお祈りをされている方がいました。
その姿を見たとき、
サムハラ神社はやはりただの神社ではないのだと認識。

社紋の隣には砂利が敷き詰められた円があります。
これが何を意味しているのかは
分かりません。
ミステリーサークルですね。↓

木の根元部分にも丸が描かれております。↓

丸だらけ。
何か意味がありそうです。

その答えはこの中にあるかもしれません。↓

「銭形肌守り(初穂料1000円)」です。
赤いお札(左)の中に
赤地に金色の文字でサムハラと書かれた袋(右)が入っています。
袋の中には、銭形のお守りが納められています。↓

袋の口が閉じていませんので
出すことができます。
こちらも丸。
右に無傷、左に無病の文字。
下には「お守り」と書かれ、
上には大黒天様らしき神様の絵。

丸い「銭形肌守り」を眺めたあとに
赤い札の裏面を見ます。↓

「心はマルクいつも笑顔で親切に」
「丸く」をドイツの旧通貨単位の「マルク」
にかけています。
※今はユーロです。

裏庭にたくさんあった丸の意味は
これではないでしょうか。
「心はマルク」=「心はお金」
「丸(まる)」は「円(まる)」とも
書きますよね。
円(まる)は、円(えん)。
日本の通貨です。

心を丸くしていれば、
お金がついてくる。お金になる。
ということなのではないでしょうか。

真に
サムハラ神社が伝えたいこと
田中富三郎さんが伝えたいこと
とは、この言葉のような気がします。

住所:大阪府大阪市西区立売堀2-5-26
アクセス:地下鉄中央線阿波座駅2番出口から徒歩6分
     地下鉄四ツ橋線本町駅23番出口から徒歩10分
※公式ホームページはありません

大阪
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