金・紺・若草色の配色に畏敬さとオシャレさあり!
第47回目は大阪府大阪市西区にある
サムハラ神社の「御守」です。
初穂料1200円(授与時)。
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_0111-2-598x1024.jpg)
「御守」の文字の上に社紋。
お目にかかったことのない
珍しい社紋ではないでしょうか。
さらに
神社名のサムハラは正式にはこう書きます。↙
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0116-1024x214.jpg)
見たことのない文字。
変換しても出てきません。
漢字のようで漢字ではない。
神字といわれるものなのであります。
お守りには
金色と紺色の斜めのラインが入っています。
よく見ると花菱柄になっており、
心ニクイ演出。
若草色の縁取りも金と紺にマッチし、
畏敬さの中に、
洗練されたオシャレさも
兼ね備わっているような気がします。
青海波の文様は未来永劫続く幸せへの願い
裏面です。
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0113a-1000x1024.jpg)
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0116-1024x214.jpg)
としっかり神字で書かれています。
表の柄は花菱でしたが、
裏面は青海波。
こちらも有名な和柄です。
無限に広がる波の文様には
未来永劫続く幸せへの願いと、
人々の平安な暮らしへの願いが込められています。
そして
金色、紺色、若草色の3色コーデ。
これまたクール!
サムハラとは、
強い災難厄除けの力があるとされる不思議な四文字。
そもそも
サムハラ信仰という習俗があり、
それは少なくとも江戸時代まで遡ることができます。
怪我除け、虫除け、地震除けなど、
多岐に渡って災難厄除けがあるとされ、
江戸期の随筆においても
奇妙なる文字として紹介されたといいます。
ということは
こちらのお守りは
災難厄除けお守り
ということになりますね。
明治時代に入ると、
日清・日露戦争において
弾丸除けのおまじないとして
出征する兵士に
この四文字が配られました。
日中戦争では
千人針にしたり、
衣服や紙片に書き込んだりして、
お守りとして
常に携帯していたそうです。
サムハラ神社とは以下のようなところです。
![](https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3N3RI9+CO225U+14CS+674EP)
![](https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3NEVKQ+4D6GHE+4XF8+601S1)
田中富三郎氏が私財を投じて建立
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0002a-1024x768.jpg)
1935年(昭和10年)、
田中富三郎氏が出身地の岡山県苫田郡西加茂村(現・津山市)
にあった小さな祠の荒廃を嘆き、
再興したのが起源といわれています。
しかし
無許可であるということから翌年に自主撤去。
戦後1946年(昭和21年)にほこらを再建。
※2005年(平成17年)に改築され、サムハラ神社の奥の宮として現存しています。
1950年(昭和25年)には
大阪中之島の豊国神社隣接地に自費で建立。
1961年(昭和36年)に現在の場所へ移築遷宮されました。
境内には神社を建立した田中富三郎さんの胸像があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0007-1024x768.jpg)
1964年(昭和39年)10月に建てられました。
ご本人は1868年(明治元年)に誕生。
万年筆の『田中大元堂』を立ち上げ、
小学校に図書館を建設したり、
奨学資金を送るなど、
教育に貢献したことによって
紺綬褒章を受章されています。
田中さんはサムハラ大神を厚く信仰していたため、
日清戦争と日露戦争で数々の危難を免れたといいます。
日露戦争においては
旅順港203高地にて、
使役の5名とともに爆風に吹き飛ばされ、
全員が死傷するも
田中さんだけは微傷だも負いませんでした。
この御神徳を多くの人たちに知ってもらうべく、
田中さんは私財を投じてサムハラ神社を建立しました。
神前扉に使われた材木は
伊勢神宮より賜ったといいます。
「信仰は万益あって一害なし」と
常に提唱し、
終生サムハラ大神の信仰に生き抜き、
100歳の天寿をまっとうされました。
天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)
高皇産霊神(たかみむすびのかみ)
神皇産霊神(かみむすびのかみ)
の三神をサムハラ神社ではサムハラ大神と称しています。
三神は古事記では造化三神といわれ、
天と地ができた始まり(天地開闢/てんちかいびゃく)の折に
天空(高天原/たかまがはら)に出現し、
万物生成化育の根源となった神であります。
![](http://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3N3T2D+EJXH4I+249K+BWGDT)
![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=3NESFY+F467OY+4RB8+5ZEMP)
サムハラ神社は〇(マル)だらけ
サムハラ神社は大阪市西区の街中にある小さな神社。
それなのにパワースポットとして有名です。
神社名がカタカナで書かれているのが非常に珍しい。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_9998-768x1024.jpg)
鳥居の前には神社名が神字で書かれた石碑があります。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_9999-768x1024.jpg)
シンプルな鳥居とお社です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0001-1024x768.jpg)
パワースポットと呼ばれているだけあって、
朝から参拝者が頻繁に訪れます。
写真は誰もいないタイミングを見計らって撮影しています。
拝殿です。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0003-1024x768.jpg)
静かに佇んでいて、
境内はほんのりピリッとするような空気感が。
裏庭に回ることができます。
行ってみると
中央に何やら丸く描かれているものがありました。
社紋っぽいですね。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0009-1024x768.jpg)
ここから本殿に向かってお祈りをされている方がいました。
その姿を見たとき、
サムハラ神社はやはりただの神社ではないのだと認識。
社紋の隣には砂利が敷き詰められた円があります。
これが何を意味しているのかは
分かりません。
ミステリーサークルですね。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0010-1024x768.jpg)
木の根元部分にも丸が描かれております。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0013-1024x768.jpg)
丸だらけ。
何か意味がありそうです。
その答えはこの中にあるかもしれません。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0117a-1024x920.jpg)
「銭形肌守り(初穂料1000円)」です。
赤いお札(左)の中に
赤地に金色の文字でサムハラと書かれた袋(右)が入っています。
袋の中には、銭形のお守りが納められています。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0124a-1024x397.jpg)
袋の口が閉じていませんので
出すことができます。
こちらも丸。
右に無傷、左に無病の文字。
下には「お守り」と書かれ、
上には大黒天様らしき神様の絵。
丸い「銭形肌守り」を眺めたあとに
赤い札の裏面を見ます。↓
![](https://omamori-collection.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0125a-490x1024.jpg)
「心はマルクいつも笑顔で親切に」
「丸く」をドイツの旧通貨単位の「マルク」
にかけています。
※今はユーロです。
裏庭にたくさんあった丸の意味は
これではないでしょうか。
「心はマルク」=「心はお金」
「丸(まる)」は「円(まる)」とも
書きますよね。
円(まる)は、円(えん)。
日本の通貨です。
心を丸くしていれば、
お金がついてくる。お金になる。
ということなのではないでしょうか。
真に
サムハラ神社が伝えたいこと
田中富三郎さんが伝えたいこと
とは、この言葉のような気がします。
![](https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=3N26CL+CKHGJ6+2HOM+6HMHT)
住所:大阪府大阪市西区立売堀2-5-26
アクセス:地下鉄中央線阿波座駅2番出口から徒歩6分
地下鉄四ツ橋線本町駅23番出口から徒歩10分
※公式ホームページはありません
コメント