生命力を表す唐草模様で強運と厄除けを願う
第48回目は東京都中央区日本橋小網町にある
小網神社の「強運厄除御守」です。
初穂料800円(授与時)。
名前のとおり
強運お守り
であり、
厄除けお守り
です。
金と紫の2色構成。
普通なら、
紫ベースに金で変化をつけるパターンなのでしょうが、
こちらは逆。
金がベースで、紫がアクセント的に入っているという、
神聖さを感じる配色です。
背景にあしらわれているのは唐草文様。
風呂敷きに使われる柄として有名です。
この文様は、
蔓草(つるくさ)の茎や葉が絡み合いながら
曲線的に伸びていくことから、
生命力が強く「繁栄・長寿」などの
意味があるといわれています。
また、
蔓は「まん」とも読むことから、
「万」と書き換え、
帯(おび)のようにつらなっている柄の様子から、
帯を「たい」と読んで「代」に変換。
すると「万代(ばんだい、よろずよ)」
という文字となります。
万代は、永久や永世と同義語ですから、
唐草文様には「一族の万代の繁栄や長寿」といった
意味が込められているといいます。
唐草文様というと、
その柄の入った風呂敷きを
泥棒が背負っているイメージですが、
これは金持ちの家に空き巣に入ったあとの姿なんだそう。
そのくらい
お金持ちの人は縁起のいい唐草文様を
好き好んで使用していたたわけです。
社紋から不思議な氣が出ているような裏面
裏面です。
表面に神社名があるため、
裏面は社紋のみ。
多くのお守りを見ていると、
表側に社紋があるケースが多いですので、
これも珍しいのではないでしょうか。
こうして眺めていると、
社紋から唐草がニョキニョキ伸びているようにも見えます。
神社から「繁栄・長寿」のパワーが出ているとも
解釈できます。
偶然なのか、
思惑なのかは
制作された方のみぞ知る
ということでしょう。
小網神社のお守り紹介はこちら
小網神社とは以下のようなところです。
氏子全員帰還のみならず社殿も被害を受けず
創建の正式な年代は不明ですが、
おそらく一千年前だといわれています。
都内ではパワースポットとして有名な小網神社。
その所以といわれているのが第二次世界大戦でのこと。
出兵する氏子さんへ向けて出征奉告祭が行われ、
ご加護を受けた全員が無事に帰還したのであります。
公式HPにそのときの写真があるので、
人数を数えてみたら、
見切れている人もいるので正確ではないのですが、
十数名が確認できます。一人も欠けることなく帰ってくるというのは、
当時の状況を想像するに、
奇跡としかいいようがないのではないでしょうか。
しかも
戦時中、東京は大空襲を受けて、
この周辺は焼け野原同然となりました。
ところが、小網神社は被害を受けず、
そのまま残ったのです。
これもまた奇跡ではないでしょうか。
ちょっと遡って関東大震災。
このときは社殿は倒壊してしまいましたが、
当時の宮司は
お祀りしていた稲荷大神や弁財天などの
ご神体を抱えて近くの新大橋に避難。
新大橋は崩れず、
同じように避難してきた大勢の人たちも
無事に助かったといいます。
そんな経験をしてきた神社であれば、
”強運神社”と呼ばれても納得です!
そんな神社のお守りですから、
欲しがる人もたくさんいるのです。
下町のパワースポットに次々と参拝客
小網神社は、下町風情を感じる町の小さなお社。
建物と建物の間に建っており、
知らない人であれば素通りしてしまうほど。
にもかかわらず、お参りに訪れる人が後を絶たないのは
先述したとおり、強運を誇る東京屈指のパワースポットだからです。
平日の雨の日でもこんな感じです。↓
この日は
60日に一度やってくる己巳の日(つちのとみのひ)。
簡単に己巳の日(みみのひ)とも呼ばれます。
※縁起を重要視する人にとっては平日であっても大切な日なのかもしれません。
巳の日も金運の上がる吉日ではありますが、
己巳の日はさらに金運が爆上がりする日。
銭洗いをするのにオススメです。
小網神社には
金運を司る弁財天もおられ、
お金を洗う人も大勢いました。
拝殿です。↓
現社殿と神楽殿は
関東大震災後の昭和4年に竣工。
明治神宮竣工にも尽力した宮大工が
指揮して建てられました。
総欅造りになっています。
日本橋地区では唯一現存する戦前の神社建築。
中央区有形文化財にも指定されています。
重厚な彫刻が施されいるのが特徴でもあります。↓
小網神社は日本橋七福神めぐりの一社でもあり、
健康長寿のシンボル、福禄寿がおられます。↓
日本橋七福神めぐり
福禄寿……小網神社
寿老人……笠間稲荷神社
毘沙門天……末廣神社
弁財天……宝生弁財天水天宮境内
大国神……松島神社
恵比寿神……椙森(すぎのもり)神社
布袋尊……茶ノ木神社
すべて神社で構成されているという珍しい七福神めぐりです。
それなのに
弁財天もいらっしゃるのがなんともユニーク。↓
小網神社の弁財天は
市杵島比賣神(いちきしまひめのみこと)と同一視されており、
その昔、同境内にあった小網院萬福寿寺に安置されていました。
1868年(明治元年)の神仏分離令によって
神社とお寺は分けられましたが、
その後、寺院は廃絶。
そのため、
1869年( 明治2年)に小網神社に遷座されました。
同寺の名前と像が舟に乗られていることにちなんで、
萬福舟乗弁財天(まんぷくふなのりべんざいてん)
として信仰されています。
ちなみに
小網神社は「東京銭洗弁天の杜」
としても認知されています。
弁財天の下には亀がおります。↓
亀の横にある水路から
流れ出る霊水でお金を洗います。
授与所です。↓
お守りも豊富だし、
御朱印も数種類あるようです。
今回紹介したお守りは③の「金守」。
「おかね」ではなく「きん色」という意味です。
強運厄除けのパワースポットとして有名な小網神社。
この運にあやかりたい!
そのためには
常に手元に置けるお守りが必須です!
住所:東京都中央区日本橋小網町16-23
アクセス:東京メトロ日比谷線人形町駅A2出口より徒歩5分
都営地下鉄都営浅草線人形町駅A5出口より徒歩7分
https://www.koamijinja.or.jp/index.html
コメント