〇大の社紋は神職の祖先である大宅氏の一文字から取ったもの
お守りコレクションblog
第145回目は新潟県西蒲原郡弥彦村にある
彌彦神社の「身体御守」です。
初穂料500円(授与時)。
健康維持、病気やケガの回復、
身の上の安全などを
祈願したお守りです。
光沢のある薄い青色の地色に、
金色で〇大の文字。
このマークのようなものこそが
彌彦神社の社紋です。
シンプルで潔いですね。
社紋の由来は
神職を世襲する高橋氏の祖先、
大宅氏から一文字取った
という説が有力のようです。
(参考:神紋でたどる神様と神社のお詣り図鑑)
カラーバリエが豊富で好きな「身体御守」を選ぶことができる
裏面です。
おもて面と同じ地色に
神社名が入っています。
うっすらと浮かび上がる
文様は小葵文。
お守りでは最もポピュラーな柄の一つです。
菱形の花が小葵に似ている
ところから名付けられました。
菱形の唐花を葉が取り巻いている
様子は人と神様のつながりを
表すとされています。
「身体御守」には
薄い青色以外にも種類があり、
好きなものを選ぶことができます。↓
みなさんはどの色が
好きですか?
わたくしは
薄い青色が良かったんですよね!
彌彦神社のお守り紹介はこちら
彌彦神社とは以下のようなところです。
彌彦神社の境内に入る前に祓戸神社へ参拝
彌彦神社への参拝は
上越新幹線の燕三条駅から
始まっています。↓
新幹線の改札を出て、
彌彦線に乗り換える通路に
鳥居が建っています。
何だか興奮しますね!
弥彦線に乗って終点の弥彦駅に到着。↓
神社をモチーフにしたような駅舎。
風情があります。
駅から彌彦神社までは約1km。
徒歩で約15分かかります。
到着すると
境内には入らず、
境内外末社の祓戸(はらえど)神社にご挨拶。↓
彌彦神社に参拝する前に
ここで穢れを祓うのが
良しとされています。
なのでわたくしも。
小さいお社には
「祓戸四柱の大神」が祀られています。↓
「祓戸四柱の大神」とは
瀬織津比賣神(せおりつめのかみ)
速開都比賣神(はやあきつひめのかみ)
気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)
速佐須良比賣神(はやさすらひめのかみ)
を総称した呼び名です。
彌彦山を背にして朗らかに鎮座する社殿
彌彦神社は祓戸神社の道向かい。
もうすぐそこに
一の鳥居があります。↓
左右の大きい柱の前後に控え柱を設置。
両部鳥居と呼ばれるものですね。↓
積雪の多い地域なので
鳥居が雪で倒れないように
支え柱が支えているんでしょうね。
一の鳥居を入って左を向くと
清流が流れる小川が。
きれいな水なので
ここで手を清める人がけっこういました。↓
小川の向こうに
あるのが玉の橋です。↓
神様が渡る橋といわれており、
明治末の社殿焼失以前には
拝殿前にあったといいます。
こんな急斜面でも
神様なら軽々と歩くことができるのでしょう。
参道へと戻って奥へと歩いてきます。↓
ずっと歩いて行きますと
右手に神札授与所、
左手には手水舎があります。
この角を左へと曲がると
二の鳥居が出現。↓
たくさんの木々のパワーで
癒しを感じます。
二の鳥居の先に何やら見えますね。↓
随神門であります。↓
1940年(昭和15年)に
紀元二千六百年を奉祝して建立されました。
随神門に入る前に。
右へ曲がると道があるのでちょっとそちらへ。
摂社・末社が一堂に集まった
エリアとなっています。↓
木々に囲まれた荘厳な雰囲気。
お社がズラッと並んでいる様子は
とても神聖で
背筋がピンと伸びる思いです。
懸魚が笑っている子熊のようです。
これはちょっとほっこりしますね。↓
参道へ戻り、
随神門の中へ。
すると
広場のような空間に
拝殿がおおらかに建っています。↓
背後にあるのは
神体山である弥彦山。
具体的な創建年代は不明ですが、
社伝によると
2400年以上の歴史があるのだそう。
西暦よりも長いって
すごいですよね。
社殿は1912年(明治45年)に
門前町で発生した大火により焼失。
1916年(大正5年)に
現在の地に移って再建されました。
彌彦神社は古くは「伊夜比古(いやひこ)神社」と
記されていました。
他にも伊夜日子、伊夜彦、彌彦などとも表記されていたそうです。
現在は「彌彦/やひこ」に統一されております。
ご祭神は伊夜日子大神。
天香山命(あめのかぐやまのみこと)
のことであります。
ちなみに彌彦神社では
摂社・末社のお守りもあるのですが、
これだけ多いのは
本当に珍しいです。↓
それぞれの頭文字を取った
シンプルなデザイン。
色合いも素敵です。
「摂社・末社守」は有名なので
いただく人がけっこういました。
500円という初穂料も
良心的です。
奥宮のある弥彦山からは佐渡島や越後平野を一望できる
彌彦神社で参拝を終えたら
神体山の弥彦山へゴー。
ここには奥宮があります。
神社からロープウェイ乗り場まで
無料の送迎バスが出ていますよ。↓
送迎バスに乗って
弥彦山ロープウェイさんろく駅へ。↓
ロープウェイの料金は
大人往復1500円、片道800円。
こども往復750円、片道400円。
ロープウェイはらくちんですね。
ぐいぐい上っていきます。↓
到着です。↓
ロープウェイを降りた場所
から見える景色。
彌彦神社の方角です。
山の緑、田んぼの緑。
緑、緑、緑です。↓
弥彦山の看板です。
それにしても素晴らしい天気。
スカイブルーとはまさにこのこと。↓
広がるは日本海。
その向こうに佐渡島。
もくもくとした積乱雲。
地球の偉大さを感じます。↓
弥彦山は標高634メートル。
越後平野に屹立(きつりつ)し、
最初に朝日に照らされる山といわれています。
奥宮へ参りましょう!
階段を上って
展望食堂の脇の道を行きます。↓
海と反対側に見えるは田園風景。
日本の原風景がここにはありますね。↓
あぜ道のようなところを歩いたり。↓
ゆるく舗装された山道を登ったり。↓
そして、ついに鳥居が見えてきました。↓
鳥居は
逆光で暗めになっていますが、
どうかご勘弁を。↓
ここから見える景色もまた格別です。
お守りをいただく瞬間同様、
早起きして訪れて良かったと
思える瞬間ですね。
雲の形がおもしろい。↓
「今、神体山から外界を眺めているんだあ」
と思うと、
まるで神様にでもなったかのような
図々しい気持ちになってしまいます。↓
奥宮に着きました。
ここは弥彦山の山頂でもあります。↓
石造りの鳥居。
重厚感がありますね。
御神廟には
伊夜日子大神と妻戸大神(妃神)のが祀られ、
山頂から越後をお守りしています。
伊夜日子大神(天香山命)は
越後開拓の祖神といわれています。
紀元前657年(神武天皇即位4年)に
越の国平定の勅を奉じて日本海を渡り、
米水浦(よねみずがうら・弥彦山の背後・長岡市野積)に上陸。
そこで住民に漁業・製塩・酒造などの技術を授け、
のちに弥彦の地に宮居を遷(うつ)して、
国内の稲作や畑作をはじめ
様々な諸産業の基を築かれたということです。
彌彦神社と弥彦山。
空気が澄んでいてとても気持ちがいい場所。
帰るのがもったいない。
もっといたい。
もっとエネルギーを吸収したい。
だけど
電車の時間を考えると
そうもいかない。
次訪れる機会があれば
もっと長く滞在できるスケジュールを
組みたいと思います。
住所:新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2887-2
アクセス:JR燕三条駅より徒歩約15分
https://www.yahiko-jinjya.or.jp/
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