【六所神社の身体健全守】ご祭神の霊力をいただき健康維持を願う

神奈川
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水色と薄紫の鮮やかなお守りは第一印象で拝受決まり

第75回目は神奈川県中郡大磯町にある
相模國総社六所神社の「身体健全守」です。
初穂料700円(授与時)。

「健全」と似たような言葉に「健康」があります。
「健全」と「健康」の違いとは何でしょう?

「健全」は心身が正常に機能していて、健康であること。
「健康」は病気や怪我がなく、心身ともにすこやかで元気なこと。

精神と肉体のどちらに重きを置いているかの
違いであって、
2つの言葉はほぼ同義語と捉えて
差し支えないようです。

なので、
身体健康お守り
と考えることも可能です。

第一印象で”美しい”と感じたお守り。
薄いスカイブルーの地色に
ほんのり濃いめの水色の櫛(くし)と
薄い紫の櫛が
配されたデザインとなっています。

薄紫の櫛はそれぞれ柄が違っており、
お守り制作におけるこだわりを感じます。

それにしても
水色と薄紫の組み合わせは
色鮮やかですね。

いろいろなお守りを見ていると
デザインによって
男性っぽい、女性っぽいなどと
瞬間的に感じることがあるのですが、
こちらのお守りは
「どっちなんだろう?」と、
その場で考え込んでしまったのを覚えています。

きれいな配色の中に
どちらの要素も含まれているという
ニュートラルなお守りは、
ジャンダーフリー時代の
今っぽさを感じさせます。

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なぜお守りに櫛が描かれているの?

裏面です。

裏面も表面と同じデザイン。
こちらも薄紫の櫛のデザインが
1つ1つ違っているのがオシャレです。
数えてみると、
3種類の櫛がありそうです。
この小さいお守りの中に
それだけの櫛のパターンを入れるのは
やはり手の込んだ力作であると
言いたくなりますね。

そもそも
なぜ櫛なのでしょうか?

御祭神は櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)です。

こちらの女神は両親とともにヤマタノオロチという
8つの頭と8本の尾を持った
巨大な怪物に悩まされていました。
ヤマタノオロチは年に一度、
夫婦のもとへ現れては娘を食べてしまうのです。
8人いた娘のうち7人がヤマタノオロチの犠牲となり、
ついに末っ子である櫛稲田姫命の順番が来てしまいました。
そのことが悲しく、
女神と両親は川のほとりでしくしくと泣いていました。

そこへ素戔嗚尊(すさのおのみこと)が通りかかります。
なぜ泣いているのか理由を聞き、
ヤマタノオロチ退治を決意します。
そして櫛稲田姫命を櫛の姿に変えて
自らの頭に挿します。

ヤマタノオロチが姿を現したとき、
罠として強い酒を仕掛けておきました。
そんなことなどまったく知らない
ヤマタノオロチはぐびぐびと酒を飲み、
やがて酔いつぶれてしまいます。

そこを狙って素戔嗚尊は十拳剣(とつかのつるぎ)で
ヤマタノオロチを切りつけて
見事に倒しました。
素戔嗚尊は櫛稲田姫命の姿をもとに戻し、
二神は結婚をして
出雲の根之堅洲国へと移り住みました。

御祭神に”櫛”という文字があり、
しかも櫛に姿を変えたという
日本神話のエピソートから
お守りのデザインに
櫛が組み込まれたのは明白ですね。

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櫛の形をしたお守りは櫛稲田姫命が変化した姿

さらにこのようなお守りもあります。
湯津爪櫛(ゆつつまぐし)御守。
初穂料800円(授与時)。↘

櫛の形をしたお守りです。
この櫛は素戔嗚尊によって姿を変化させた
櫛稲田姫命モチーフ。
櫛となった櫛稲田姫命は
素戔嗚尊の髪の毛の位置から強い霊力を発揮して、
ヤマタノオロチ退治の助力と
なったということであります。

ヤマタノオロチという怪物から
逃れることができたということから
女性災禍除、
素戔嗚尊と結婚したという縁から
良縁の導き
のご利益がこのお守にはあります。

さらに、
女性から男性へと贈ると
素戔嗚尊のごとく霊力が湧き、
困難打開の道が開かれ、
男性が女性へ贈ると
かけがえのない大切な女性の
証になるとのこと。

自分用にしてもいいし、
プレゼントにもできるという、
非常に幅の広い素敵なお守りです。

相模國総社六所神社とは以下のようなところです。

https://www.rokusho.jp/index.html
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出雲国との神縁から出雲式の大しめ縄が懸けられる

東海道線の大磯駅と二宮駅のちょうど
中間点にある六所神社。
どちらで降りても
30分以上は歩くことになりますので
バスの利用をオススメします。
ちなみにわたくしは
二宮駅から歩いて向かいました。
なかなか大変でした。。

二宮駅を出て、
国道1号線(東海道)を大磯方面へと
ずっと歩いて行くと
左側に六所神社の鳥居が現れます。↓

鳥居をくぐり、
奥へと進んでいくわけですが、
その道中には
線路の下を通るトンネルがあります。↓

撮影したとき
ちょうど貨物列車が通過しました。
この道は表参道という位置づけだと思うのですが、
何だかすごいですね。

トンネルを抜ければ神社はもうすぐそこ。
光の向こうに六所神社があると思うと、
神聖な気分になります。↓

川端康成の名著『雪国』の有名な一文
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
のようでもあります。

トンネルを抜け、
六所神社に到着する前に
参道上でご神木がお出迎え。↓

樹齢600年の大欅(おおけやき)です。

道の向かい側にも
樹齢600年の大欅がありました。
こちらもご神木です。↓

六所神社へ到着です。↓

ポイントで目に飛び込んでくる
朱色が鮮やか。

拝殿です。↓

第10代崇神天皇の頃、
出雲地方からこの地に移住した氏族が
この地を『柳田郷』と名付け、
祖神たる櫛稲田姫命を『柳田大神』と称して、
創建されたということです。

中世以降、
相模国の総社として
都から派遣された国司や
源頼朝を始めとする武家から
崇敬を受けました。

現在の社殿は
1991年(平成3年)に造営されたものです。

六所神社は大しめ縄が見どころの一つです。↓

長さ約4.3m、重さ約250kg。
御祭神の櫛稲田姫命、
夫である素戔嗚尊、
二神の子孫(日本書紀においては息子)である大国主命が
出雲国と縁があることから、
出雲式の大黒締めと呼ばれる
独自の技法によって作られた
大しめ縄が懸けられています。

※大国主命は出雲大社の御祭神です。

授与所です。↓

こちらでお守りをいただきました。
種類が豊富です。

六所龍神社です。↓

この地に櫛稲田姫命を祀った際、
櫛稲田姫命が六所龍神大神を
連れてこられたという伝説が残っています。
龍神大神は雨水を司り、
五穀豊穣、厄災を祓い清める御神徳があり、
財運向上、出世開運、良縁、健康長寿の信仰があります。

六所ひぐるま弁天社です。↓

源頼朝が鶴岡八幡宮の源平池造営に際して、
弁天社を祀ったことに倣い、
この地にも弁天社を祀ったと伝えられています。
「ひぐるま」は太陽の運行を表し、
日々栄えていくことを意味しているとのことです。

相模六社巡りのトリでもある
相模國総社六所神社。
海と山に挟まれたのどかなところに鎮座しています。
櫛のご利益が気になる方は
ぜひとも足を運んでください!

住所:神奈川県中郡大磯町国府本郷935
アクセス:JR二宮駅南口より神奈中バスで約10分、「国府新宿」下車徒歩約5分
     JR大磯駅より神奈中バスで約14分、バス停「国府新宿」下車徒歩約5分
https://www.rokusho.jp/index.html

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