【駒込大観音の御守】住職がその場で魂を吹き込んでくれた貴重品

東京
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観音様がドンと前面に出た縁起のいいお守り

第50回目は東京都文京区にある
駒込大観音(光源寺)の「御守」です。

赤の地色に、金色の観音様。
観音様の下に駒込大観音の文字が入り、
まわりにはほおずきが描かれています。

それにしても
観音様の何たる存在感!
オーラをバンバン感じます。

観音様は十一面観音です。
頭部に11の顔を持つことから、そう呼ばれています。
頭上の正面側に柔和相(3面)
左側(向かって右)に憤怒相(3面)
右側(向かって左)に白牙上出相(3面)
背面に大笑相(1面)
頭頂に仏相(1面)
が表されています。

十一面観自在菩薩心密言念誦儀軌経によると、
十一面観音は10の現世での利益(十種勝利)と
4の来世での果報(四種功徳)をもたらすといわれています。

十種勝利
・離諸疾病(病気にかからない)
・一切如來攝受(一切の如来に受け入れられる)
・任運獲得金銀財寶諸穀麥等(金銀財宝や食物などに不自由しない)
・一切怨敵不能沮壞(一切の怨敵から害を受けない)
・國王王子在於王宮先言慰問(国王や王子が王宮で慰労してくれる)
・不被毒藥蠱毒。寒熱等病皆不著身
 (毒薬や虫の毒に当たらず、悪寒や発熱等の病状がひどく出ない)
・一切刀杖所不能害(一切の凶器によって害を受けない)
・水不能溺(溺死しない)
・火不能燒(焼死しない)
・不非命中夭(不慮の事故で死なない)
四種功德
・臨命終時得見如來(臨終の際に如来とまみえる)
・不生於惡趣(悪趣、すなわち地獄・餓鬼・畜生に生まれ変わらない)
・不非命終(早死にしない)
・從此世界得生極樂國土(今生のあとに極楽浄土に生まれ変わる)

つまるところ、
こちらのお守りは万能型であり、
いうなれば
幸福祈願お守り
ということになるかと思います。

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魔除け、厄除けにいいとされるほおずきがアクセント

裏面です。

観音様がおられていた位置に
「光源寺」という寺名が入っています。
「駒込大観音」という呼び名のほうが有名なので
改めて寺名を見ると
気づかされるものがあり、
「ちゃんと覚えなくては!」
と自戒の気持ちにさせられます。

裏面にもほおずきが描かれています。
ほおずきの赤い色(昔は赤トウモロコシ)は、
昔から魔除け、厄除けに効果があるといわれてきました。
また、
漢方薬としても使われてきたということもあり、
健康を祈願するものでもあるのだそう。

また
ほおずきといえば
「ほおずき市」が有名です。
この縁日は観音様が安置されているお寺にて
7月10日に行われるのが一般的。

7月10日というのは
「四万六千日(しまんろくせんにち)」と呼ばれ、
観音様のご利益が最も期待できる「功徳日」。
四万六千日は126年に相当する数字で、
この日に参拝すれば
「一生の功徳が得られる」ともいわれています。

駒込大観音(光源寺)とは以下のようなところです。

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ガラス越しに十一面観音像に手を合わせる

1589年(天正17年)
神田四軒町に創建。
江戸城拡張に伴い、
1648年(慶安元年)に現在の場所に移転しました。

駒込大観音は、
チャペルのような観音堂に奉安され、
ガラス越しに参拝できるようになっています。↓

訪れた日はとても天気が良く、
自分の姿がガラスに思いっ切り反射。
どの角度にしても
自分が写り込むという太陽のいたずら。
でも、
十一面観音観音様と2ショットが
撮れるなんて最高です!

高さ約6mの十一面観音観音像。
木曽檜の寄木造りで彫刻され、
金箔、金粉の極彩色に彩られています。
右手には錫杖(しゃくじょう)。
このお姿は
奈良県にある長谷寺の
十一面観世音菩薩立像(日本最大級の木造観音立像)
と同様とのことです。

この地域のシンボルともいえる存在です。

現在の十一面観音観音像は2代目。
1993年(平成5年)に復興したものです。

初代は1697年(元禄10年)で造立で、
一丈六尺(5m/境内掲示には2丈6尺=約8m)
あったといわれています。
1855年(安政2年)の安政大地震や
1923年(大正12年)の関東大震災では、
観音堂は大破したものの、
観音像は無事でした。
しかし
1945年(昭和20年)の
東京大空襲で堂宇とともに焼失してしまいました。

戦後、
大観音像が置かれた石の台座には
小さな観音像が安置され、
これを「駒込大観音」として
崇拝していました。
その後、先述したとおり、
1993年(平成5年)に再建されたのです。

本堂はこちらです。↓

静かに
遠慮がちに
ひっそりと佇んでいるイメージです。
優しさが伝わってくるようです。

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観音様への感謝。そして住職がお守りに祈りを

さて。
記念すべき50回目の記事更新。

なぜ駒込大観音のお守りを書くことにしたのか?
ここでお守りを授与されるとき、
こんなやり取りがあり、
自分の中で深い思い出になっているからです。

授与所の窓口でわたくしは住職に話しかけました。

自分
自分

僕が体調を崩してしんどかったとき、
突然夢に観音様が出てきたんです
※本当の話
※観音様を信仰したこともなかったのに

住職
住職

それはそれは

観音様が大丈夫だよと言ってくれて、
それから体調が戻ったんです
※本当の話

住職
住職

観音様のご加護があったんですね

自分
自分

夢を見たときから時間が経ってしまいましたが、
お礼を言いたくてここへ来ました

住職
住職

わざわざ足を運んでくださり、ご苦労様です

そうおっしゃると、
住職はお守りに向かってお経を唱え、
魂を吹き込んでくれました。
それも時間をかけて。
目の前でこのようなありがたいことをしてくださり
感謝、感激です!
忘れられません。

そのときいただいた
このお守りは宝物です。

体調がすぐれない中、
夢で見た観音様は金色で、
後光が射して眩しかった。
優しかった。
夢なんて、
起きた直後はうっすら覚えてはいるが、
そのうち消えてなくなるもの。
なのに、鮮明に脳裏に刻まれ、
今でも忘れられない。

お守りの授与は出会いの場でもあります。
話しかければ、様々なことが起こる。
それがまた楽しいんです。

住所:東京都文京区向丘2-38-22
アクセス:東京メトロ南北線本駒込駅から徒歩3分
     東京メトロ千代田線千駄木駅から徒歩10分
     都営三田線白山駅から徒歩8分
※公式HPはありません

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