こん形や乗車券袋にもこだわりを感じる切符型お守り
第98回目は神奈川県横浜市西区にある
伊勢山皇大神宮の「開運吉符(かいうんきっぷ)」です。
初穂料1000円(授与時)。

2022年は鉄道開業150年にあたる記念の年でした。
日本における最初の開通は1872年(明治5年)、
新橋-横浜(現・桜木町)間。
最寄り駅が桜木町駅である伊勢山皇大神宮が
創建されたのは明治3年。
同じエリア、同じ時代に誕生したという
繋がりから、
今回の記念お守りが奉製されました。
期間限定の授与となります。
切符モチーフの木札型お守りは
「切符」と「吉符」がかかった洒落たネーミング。
刻印された日本語は
明治時代のそれに倣って
右から始まっています。
「迄運開 リヨ 宮神大皇山勢伊」
※御守という字を除いて。
さらに細かいことに
この「開運吉符」には
改札鋏で切った形(こん形)が
デザインされ、
その型がなんと
桜木町駅のものと同じなのです。↓

つまり
設計図の段階から
こん形だったら
何でも良かったわけではなく、
このエリアにちなんだこん形を調べた上で
作られたわけです。
このディテールは本当に見事です!
「改札鋏とこん形」の詳細ついてはこちらをどうぞ。↓

「開運吉符」には
お守りを入れる乗車券袋も
付いています。
回数券を購入したときに
この袋があると便利なんですよね!
※回数券廃止とともに乗車券袋もなくなったというのは残念です。
乗車券袋の真ん中にはたまご型の穴が開き、
切符を取り巻く環境がリアルに表現されていて
懐かしい気持ちになります。
実におもしろい開運お守りですね!
この記念お守りは
ビニールに入った状態で授与されています。
裏面を紹介するには
ビニールから出して撮影しなければならず、
やろうとしたら破れそうだったので
断念しました。
ちなみに
ビニールに入った状態での裏面は
ただの白紙です。
伊勢山皇大神宮のお守り紹介はこちら
※全部は紹介されていないようです。
伊勢山皇大神宮とは以下のようなところです。
横浜総鎮守は「関東のお伊勢さん」としても名高い
伊勢山皇大神宮は横浜総鎮守。
最寄り駅は桜木町駅(JR線・市営地下鉄線)と
日ノ出町駅(京浜急行)。
ともに歩いて約10分程度です。
伊勢山皇大神宮は
その名に「山」が入っているとおり、
丘の上に鎮座しています。↓


坂を登って
さらに階段を上がると
一の鳥居があります。↓


銅製の大きい鳥居です。
さらに階段を上がっていくと
二の鳥居があります。
こちらは木製です。↓


伊勢山皇大神宮の提灯は
初詣仕様のようです。
※撮影日2022年12月26日。
二の鳥居をくぐると
大注連柱(おおしめばしら)があります。↓


明治22年に
当時の大遊郭・双葉楼より奉納されたものだそう。
東日本の注連柱として最大級。
関東大震災でも傾くことはなく
往時の姿をとどめています。
大注連柱を入ると拝殿です。↓


まるで伊勢神宮を見るかのような
無駄のない佇まいでありながら
厳格な雰囲気。
神社の原点を感じさせます。
さすが「関東のお伊勢さん」と
いわれるだけあります。
日差しに照らされた様子は
御祭神である天照大神が
降臨するかのよう。
たまたま撮れた写真です。↓


拝殿の左隣には
境内社の大神(おおみわ)神社があります。↓


奈良県の三輪明神大神神社の分霊です。
薬を司る神として信仰されています。
鳥居の先には
磐座(いわくら)と呼ばれる
古代の祭祀場の姿が再現されています。↓


大神(おおみわ)神社の左隣には
杵築宮(きづきのみや)があります。↓


明治初年に
当時の横浜港の主要な輸出品であった
生糸および蚕種の守護神として、
豊受姫大神(とようけひめのおおかみ)を
祀り建立されました。
左の木板に子之大神(ねのおおかみ)とあります。
こちらはこの地域の氏神で、
商売繁盛の神である
大国主神(おおくにぬしのかみ)の別名です。
大正15年に建立された常夜灯の照四海。↓


灯の向こうに
横浜ロイヤルパークホテルが見えます。
伊勢山皇大神宮からみなとみらい
へは歩ける距離。
最寄り駅は同じ桜木町駅です。
みなとみらいへ遊びにいった折には
伊勢山皇大神宮へ
足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
初詣の参拝にもオススメします。
住所:神奈川県横浜市西区宮崎町64番地
アクセス:桜木町駅(JR線・市営地下鉄線)より徒歩10分
日ノ出町駅(京浜急行)より徒歩10分
https://www.iseyama.jp/
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