【大鳥神社の御守】神社の御利益、商売繁盛開運招福をお守りに

東京
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文字がなく「鳳凰の丸」が描かれたシンプルなデザイン

第45回目は東京都目黒区下目黒にある
大鳥神社の「御守」です。
初穂料500円(授与時)。

純白が清廉で尊い印象を醸すお守りです。
表面には文字が一切なく、金色の社紋のみという潔さ。
これが存在感を生み出す秘訣です。

賑わいのあるデザインもまったく悪くはないのですが、
ここまでシンプルだと
どう表現しようか言葉探しを始めてしまい、
筆が止まってしまう自分がいます。

この社紋は「鳳凰の丸」といいます。
実に細やかな刺繍で、
特にボディ部分は
白地と金糸が複雑に重なり合って
羽毛感がしっかりと表現されています。

今回の「御守」のご利益は何だろうと考えますと、
大鳥神社の名称が「大取り」に通ずることや
最大行事である酉の市が有名であることから、
商売繁盛開運招福なのだろうと思います。

商売繁盛お守り
開運お守り
として身につけるといいのかなと感じます。

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白地に白の小葵文という組み合わせが斬新

裏面です。

「目黒 大鳥神社」と金糸で書かれています。
書体がシンプルです。

地に描かれているデザインは「小葵文」。
唐花文様の一種で、
菱形の唐花を葉が取り巻いている文様です。
菱形の花が小葵に似ていることから
このように名付けられました。
葵はつながりを表しているといわれ、
「小葵文」は人と神様のつながりを
表現しているといいます。
平安時代には
貴族階級にのみ使用が許されたものだそうです。

大鳥神社は以下のようなところです。

大鳥神社
大同元年(西暦806年)に社殿創建。目黒を古くから鎮守してきた目黒総鎮守の古社。厄除けのお祓い、初宮詣、眼病治癒の祈願、病気平癒の祈願を始めとする諸祈願を受け付けております。詳しくはお祓いのページをご覧ください。
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日本武尊の白鳥伝説から神社名が「大鳥」に

目黒最古の神社であり、
目黒総鎮守でもある大鳥神社。

景行天皇の御代(71年~130年)
この場所には国常立尊(くにのとこたちのみこと)を祀ったお社がありました。

日本武尊(やまもとたけるのみこと)が東夷平定の折、
この社に立ち寄り、東夷の平定を祈願。
さらには、
部下の目の病の治癒をお祈りしたところ、
東夷の平定はもちろん、
部下の目の病も治ったといいます。
そこで、当社を盲神(めくらがみ)と称え、
手近に持っていた十握塚剣(とつかのつるぎ)を奉り、
神恩に感謝いたしました。
この剣は天武雲剣(あめのたけぐものつるぎ)といい、
大鳥神社の社宝となっているということです。

創建はそんなお話のずっとあと。
806年(大同元年)です。。
この年に社殿が完成して、
大鳥神社の始まりとしました。

日本書紀に
(みこと)の亡骸を、
伊勢国の能褒野(のぼの)に葬しましたところ、
尊の御霊は白鳥となり陵(みささぎ)より出て、
倭国を指して飛ばれ…」
という一文があります。
これは白鳥伝説の一説でもあり、
大鳥神社の社伝では
「尊の御霊が当地に白鳥としてあらわれ給い、鳥明神として祀る」
と伝えており、
これが「大鳥」と呼ばれる所以ともいわれています。

そのようなことから
御祭神は日本武尊、
相殿神は国常立尊(日本の国開きの神ともいわれています)と、
弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと/日本武尊のお妃)
となっています。

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11月の酉の市は神社最大のイベント

大鳥神社は山手通りと目黒通りの交差点にあります。
大通りから見えるように鳥居が建っているので
行ったことがない人でも
すぐに神社を発見できるかと思います。↓

東京でも交通量の多いところに
突如として鳥居が出現。
この違和感が大鳥神社の特徴の一つです。

拝殿です。↓

差し色的に金色が入り、
優美さを感じます。

拝殿の両脇に長提灯のようなものがあります。
寄ってみると。↓

長提灯には「江戸消防第二・第八區(く)」と書かれています。
銅製だそうです。昭和43年11月に奉納されたとのこと。

江戸消防って何でしょうか?

江戸の頃といえば、
木造住宅ばかりで火事が多かったのは有名な話。
幕府直轄の火消軍はあったといいますが、
それは江戸城、大名屋敷、徳川家ゆかりの場所などを担当するものであり、
民家の火事を消すものではありませんでした。

そこで大岡越前守の施策として
民間の火消集団が結成されます。それが町火消です。
当時は、勇気、機敏、技術に秀でた
「鳶」の人たち中心に選ばれたそうです。
当時の鳶職は花形職業。
女子に大変モテたといいます。
そんな男たちが火消しをするのですから、
さらにモテたことでしょう。
この組織は、今でも消防団として残っております。

第二區、第八區は、区分のこと。
第二區は港区の大半、品川区の一部。
第八區は目黒区、世田谷区の全域を指します。

大鳥神社といえば、
何といっても酉の市でしょう。
毎年11月の酉の日に行われます。

華やかな熊手がたくさん並び、
いつもは静かな神社が
まるで別世界のように活気を帯びます。
熊手は、家の中に宝を「掃き込む」「掻き込む」という縁起物。
最初は小さいものから購入し、
段々と大きいものに変えていくことで、
財がどんどん膨らんでいくといいます。

ですが、
熊手が大きくなれば、家の中に置くのも大変。
なので最近では、
大きさにこだわらず、
気に入ったものを購入すればいいという
風潮も出てきているようで、
買いやすくなっていると聞きます。

大鳥神社は、
社名の大鳥が「大取り」にも通ずることから、
宝物を大きく取り込む商売繁盛開運招福の神様として、
多くの人たちの信仰を集めているといいます。
酉の市ももちろん行ってほしいと思いますが、
まずはお守りをどうぞ!
この白いお守りは文句なくカッコいいです!

住所:東京都目黒区下目黒3-1-2
アクセス:JR山手線目黒駅より徒歩7分
https://www.ootorijinja.or.jp/

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